もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 013 藤原和博「35歳の幸福論 成熟社会を生きる12の戦術」(幻冬舎:2010)感想3+

2017年10月30日 02時24分21秒 | 一日一冊読書開始
10月29日(日):    

288ページ    所要時間2:15     ブックオフ108円

著者55歳(1955生まれ)。前杉並区立和田中学校校長。大阪府知事特別顧問/東京学芸大学客員教授。78年東京大学経済学部卒業後リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。93年からヨーロッパ駐在、96年から同社フェロー。2003年4月から杉並区立和田中学校校長に、都内では義務教育初の民間人校長として就任。08年4月からは校長を退職して全国行脚へ。橋下大阪府知事から教育分野の特別顧問を委託され、大阪の小中高の活性化と学力Upに力を貸す

流し読み。眺め読み。気になったところだけ少し立ち止まる。著者は、長年、俺と同じタイプ(少し大判のB5版)のダイアリーノートを使っている。

俺にとって最もなじみにくい苦手なタイプの書き手である。ちょっと齋藤孝と重なる感じ。世の中をスイスイと生きてあまりこだわりや苦しみを感じないで生きているように見えてしまう。そして、目線が真ん中より上に向いていて、下層の人々へ関心を向けようとしない。実際は、もちろんわからないが、著者の本を読む限りではそう感じてしまうのだ。いわば、勝ち組の指導者、<勝ち組マスター>という印象で、著作の多くも薄味に思えて、俺にはあまり親しみを覚えることができないのだ。

しかし、すべての著作がダメかというと、基本的には実践・実行の手引き的立場で書かれる本が多いので、中にはかなり良い本も書いている。著者の本は思索向けというよりは、何かを実践したり、やり遂げたいと思っている人にとって、大きな役に立つ内容であると思う。そのため著者の立場を全否定して切って捨てるわけにもいかない。手に取れば、読みやすさもあって読んでしまう。例えば、下の本は2度読み返している。大変参考になってお世話になった本である。
「 4 065 藤原和博「建てどき」(情報センター出版局:2001) 感想5 」 2015年04月07日 02時05分52秒 | 一日一冊読書開始
「 5 005 藤原和博「建てどき」(情報センター出版局:2001) 感想5 」 2015年09月06日 05時11分13秒 | 一日一冊読書開始

俺とは立ち位置が違うので、否定したいのだが、良いところもあり無視もできない。世の中には、ずば抜けてるわけではないが、こういう頭の良い、器用な人もいるという印象である。ちょっと厄介な存在である。

【目次】序章:私たちは何のために生きているのか?-人生を図解すると幸福の形が見えてくる/第1章:不動産ーマンションを買うな、「物語」を買え/第2章:株ー投資は引き際を知るための訓練と心得よ/第3章:身につけるものー「クレジット」を得るために、戦闘服の超合理主義を徹底せよ/第4章:子育てー子どもを自立させたいなら小中学校くらいは地元の公立に入れよ/第5章:結婚ー肩書が通用しない暗闇でお見合いをせよ/第6章:手帳ー情報を編集し、プレゼン術で命を吹き込め/第7章:社外コミュニティー名刺を出さずに通用する人間関係を作れ/第8章:クルマー新車を買うな、照れずにママチャリで走れ/第9章:アートー心の贅沢のためのキャッシュを惜しむな/第10章:ペットー犬の名前には「引き寄せの法則を込めよ/第11章:病気ー病気を利用して自分をリストラせよ/第12章:宗教ー“無宗教です”は通らない。宗教を道具として使え/終章:もう一度、人生の図解について

【内容情報】人生とは何か?仕事とは何か?幸せとは何か?不動産・投資・結婚・子育て・クルマ・病気・人間関係・宗教…すべての答えなき問いに答えるベストセラー『35歳の教科書』の実践版。

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