もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

240901 朝ドラ「虎に翼」にはまっている。

2024年09月01日 15時11分01秒 | 日記
9月1日(日)

朝ドラを観る習慣は俺には全く無い。ただ「虎に翼」は、伊藤沙莉がお気に入りだったので、とりあえず録画を始めていた。あとは、多くの人たちと同じだろう。丁寧に作り込まれたドラマの、テンポよく進む展開に引き込まれていった。知っていたつもりのことが、「これほどだったとは・・・」という内容と、今の日本でどれぐらい踏み込んで表現できるかな?と思っていた部分の多くが、予想以上に踏み込んでくれていて、観ていてスカッとする気分を味わえた。「このドラマは良いドラマだ!」と思える。その繰り返しの中で、今では同じ回を何度も見直すディープな視聴者になっている。毎週土曜日朝の一週間(5回)まとめ放送を第1週から全部撮り溜めしているので、折に触れて何度も見直している。戦前・戦中・戦後日本の素晴らしい教材になっている、と思う。NHKの評価が俺の中で少し高くなっている。報道はダメだが、ドラマ、ドキュメンタリーはさすがである。

     
連続テレビ小説「虎に翼」より 写真提供:NHK/「虎に翼」より 写真提供:NHK/「虎に翼」より かつてともに学んだ者たちに囲まれた寅子。玉は戦争による負傷で車椅子生活を余儀なくされている。写真提供:NHK/「虎に翼」より 同性のパートナーをもつ人たちや性別適合手術を受けた人と寅子は出会う。写真提供:NHK/「虎に翼」より 新潟で美佐江は寅子に難問を投げかけた 写真提供:NHK

原爆裁判の判決は第23週。「虎に翼」の戦争は終わらない。尾崎CPインタビュー
木俣冬フリーライター/インタビュアー/ノベライズ職人
8/30(金) 12:31

放送が残り1ヶ月となった朝ドラこと連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)。主人公・寅子(伊藤沙莉)が8年もの長きにわたる原爆裁判に判事として関わっている。

戦前の女性の生きづらさからはじまり、戦争を経て、寅子の問題意識はどこに向かっていくのか。モデルの三淵嘉子さんも実際に関わった原爆裁判を描くうえで意識したところなどを制作統括の尾崎裕和チーフプロデューサーに聞いた。

女性の生きづらさを幹に、枝が広がって戦争にまでテーマが及んだ
――原爆裁判について、よくぞ朝ドラで取り上げたと喝采する声があります。

尾崎「原爆裁判のエピソードは第20週から第23週まで時間をかけました。モデルの三淵嘉子さんは、実際に原爆裁判の裁判官のひとりでした。8年の審理の間に裁判官は入れ替わっていますが、三淵さんが最も長く関わった裁判官となります。ドラマでこの題材を扱うにあたり、残されている裁判記録に目を通しました。判決文は当然残っていますが、そこに至るまでの資料もあり、いつどのような手続が行われたか、内容も日付もわかります。弁護士の方たちの記録がネットでも読めるように資料化されていて、誰でも検証できるのです。それを読んで、時代の流れのなかでどのようなやりとりが行われてきたかを把握したうえで、ドラマに落とし込みました。ただ、裁判官が合議で何を言ったかは守秘義務があり残されていません。三淵さんが当時何を思ったかもわかりませんので、寅子をはじめとして、携わった裁判官たちがどう考えたかはドラマのフィクションとなります。史実に寄り添いつつも、このドラマの寅子だったらこう考えるのではないかというところを描いています。当時の裁判官もそうだと思いますが、被爆後、何年もある意味見捨てられていたともいえる被爆者の方々をどうしたら良いのか。史実としての判決は変わらないですが、そのプロセスのなかで寅子や裁判官たちがどう考えたのかがドラマとしての見どころになります」

――原爆裁判が控えているにもかかわらず、戦時中、原爆が落とされたことや、終戦の日などの寅子の感情を描かなかった理由を教えてください。

尾崎「戦後とは、戦争とはいつ終わるのだろう、ということに『虎に翼』はウエイトを置いています。寅子も夫・優三(仲野太賀)と兄・直道(上川周作)を戦争で失って、大きな悲しみを抱き続けています。8月15日に戦争終結が国民に知らされたとはいえ、寅子たちの戦争は終わっていないのです。総力戦研究所の過去を航一(岡田将生)が引きずっていたり、原爆投下から何年も経ったあとも被爆者の方々が苦しみ続けて裁判になったり。戦争はスパッとどこかで終わるのではなく、長く継続し、途切れることなく続いているという観念を描いています」

――原爆投下の瞬間や玉音放送をドラマのなかで描くと、そこであたかも終わったかのように思考停止してしまうということでしょうか。

尾崎「原爆について、東京にいた寅子たちは実際に目撃できないし、情報がどれくらい入ってきていたかということもあるので描きませんでした。玉音放送は最初から描かない選択をしていたわけではなく、構成を考えていくうちに、今回はなくてもいいのではないかとなりました。議論のすえ、戦争時代を厚く描くよりも、戦後を引きずっている人たちを描くことを選択したのです」

――もともとは、女性の生きづらさをテーマにドラマがはじまりましたが、そこに戦後の終わらない戦争まで手厚く描く理由はありますか。

尾崎「ドラマのスタート時点から、女性の生きづらさ、女性がどう生きていくかがドラマの幹としてずっとあります。そこから枝が広がって戦争にまで及びました。戦争によって女性たちがより弱い立場になりますし、もちろん男性も苦しんでいます。ドラマが進むことで、男女問わず様々な人達が苦しみ傷つき、問題が広がっていきます。轟(戸塚純貴)のようなセクシュアルマイノリティ、玉(羽瀬川なぎ)のような戦争によって障害を負った人など、様々な立場の人達の姿を描こうと思いました」

被害者と加害者はそんなに簡単に割り切れるものなのか
――戦争を描くうえでいまの時代の状況を加味していますか。

尾崎「戦争というテーマは、朝ドラでは繰り返し描いています。何度描いても、描き尽くすことはできず、その都度、様々な発見や視点や描き方があります。2024年の『虎に翼』で戦争を描くとしたらこういう形なのかなということで考えていったということです」

――尾崎さんは朝ドラには「ゲゲゲの女房」(10年度前期)には演出で参加し、「エール」(20年度前期)では制作統括として参加されています。「ゲゲゲ〜」も水木しげるさんの強烈な戦争体験を物語に落とし込んだドラマでしたし、「エール」ではインパール作戦に主人公が参加した場面、そこで悲惨な戦争体験を経て、自分もまた戦争に加担したのではないかという問題に踏み込んだ作品でした。「虎に翼」も総力戦研究所、原爆裁判と「踏み込んだ」と世間に注目されています。尾崎さんはなぜ踏み込んだ、あるいはなぜ踏み込めたのでしょうか。

尾崎「『エール』では僕は先輩(土屋勝裕)の下でやっていたのでクリエイティブの中心にはいなかったのですが、インパール作戦や、歌を作ることで戦争の後押しをしてしまったと感じる主人公を朝ドラで描くことは意味があると思いながら参加していました。『虎に翼』では総力戦研究所の話を航一がしたとき、杉田太郎(高橋克実)が『市民にできることはなかった』と言っています。吉田恵里香さんとは、ある種の責任ということについて、ひとりの人間としてできることはあったのか、なかったのか、被害者と加害者はそんなに簡単に割り切れるものなのか、というような話をした記憶があります」

事件や内容は一見バラバラに見えても、実は噛み合っている
――新潟編では、総力戦研究所、関東大震災での朝鮮人殺害、高校生の美佐江(片岡凜)によるなぜ人を殺してはいけないのかという問いなどが出てきます。どれも突き詰めると、平等とは何なのかという問いに行き着くような気がして。それらを積み重ねていった先に原爆裁判があり、さらに終盤に向かっていく。よく考えられた構成と感じますが、それぞれ1本ドラマができそうな題材をこうもたくさん短時間に盛り込んでいくことを尾崎さんはどう思いましたか。

尾崎「それぞれの事件や内容は一見バラバラに見えても、実は噛み合っていて、ひとつの塊として描かれていると思います。吉田さんのなかで調和されひとまとまりになっている。吉田さんの脚本は、情報量が多いことが魅力だと思います。事件に限ったことではなく、家庭の場面でも情報量やスピード感があります。例えば、直言(岡部ひろき)が亡くなる週では、彼が亡くなったのは週の半ばの水曜日で、そのあとまだまだ物語が続きました。多くの内容が入っていても視聴者のみなさんはわかってくれるし、理解していただけるという確信をもって吉田さんは書いていると思います」

――原爆裁判に関わる判事のなかに汐見(平埜生成)がいます。彼の奥さんを朝鮮人の香淑(ハ・ヨンス)に設定したことと裁判とには関係がありますか。

尾崎「この先に汐見と香淑のことが描かれるとき、原爆裁判に汐見が関わったからこそのエピソードも出てくると思います」


2024年度前期 連続テレビ小説「虎に翼」
【作】 吉田恵里香
【音楽】 森優太
【主題歌】 米津玄師「さよーならまたいつか!」
【語り】 尾野真千子
【キャスト】 伊藤沙莉 岡田将生 森田望智 土居志央梨 桜井ユキ 平岩紙 戸塚純貴
毎田暖乃 余貴美子 高橋克実 沢村一樹 滝藤賢一 松山ケンイチ
【法律考証】 村上一博
【制作統括】 尾崎裕和
【プロデューサー】 石澤かおる 舟橋哲男 徳田祥子
【取材】 清永聡
【演出】 梛川善郎 安藤大佑 橋本万葉 伊集院悠 相澤一樹 酒井悠
【放送予定】 総合 (月~土) 午前8時 [再]午後0時45分 ※土曜日は1週間を振り返ります。BS BSP4K (月~金) 午前7時30分
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240507 女性天皇を認めなければ、天皇制は終わる。

2024年05月08日 00時04分15秒 | 時代の記憶
5月7日(火)
朝日デジタル(社説)皇位の継承 国民の声踏まえ協議を
2024年5月7日 5時00分

 皇族の数をどう確保し、皇位継承の安定につなげるか。近く各党の協議が始まる。
 おおよその方向が見えている論点がある一方、根深い意見の対立もひそむ。憲法が定める国の重要な制度に関わる問題だ。広範な合意のないまま、数の力で押し切ることはあってはならない。
 土台になるのは21年末の政府の有識者会議の報告書だ。
 現状のままでは、将来、悠仁さま以降の世代で皇族がいなくなりかねないとして、(1)女性皇族が結婚後も身分を保持する(2)今は認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする――の2案を示した。
 これに対し社説は、男系男子による皇位継承に固執した案で、国民の幅広い理解を得られるものとは言いがたいと指摘してきた。
 報告書を「妥当」とした自民党などの見解についても同じことがいえる。
 たとえば、(1)の場合でも女性皇族の配偶者と子は皇族に加えないという。一般国民としての権利・義務を引き続き保持するためなどと説明するが、母方が天皇の血を引く女系天皇の芽を摘んでおこうという意図は明らかだ。
 かたや、(2)によって皇族の養子になった者に男子が生まれれば、皇位継承資格を与えるとしている。
 だがこうした考えは国民の意識と隔たりがある。朝日新聞の19年の世論調査(郵送方式)では、「女系天皇を認めてもよい」が74%で、男系維持の21%を大きく上回った。最近の共同通信の調査(同)も同様だった。
 秋篠宮さまから悠仁さまへと続く継承順を変更するのは現実的ではない。しかし、その先も男系男子を墨守するのが「国民の総意」といえるのか、大いに疑問だ。
 戦後70年以上民間で暮らした人を皇族とする(2)案に、社説はかねて疑義を唱えてきたが、仮にこの策を採ったとしても、皇室を苦しめてきた男子誕生の重圧は消えない。
 一夫一婦制の下、男系男子で血筋をつなぐ考えに限界があるのは、歴史が教えるところだ。「皇室は国の礎」(自民党)などというが、制度の持続可能性を真剣に考えているのだろうか。
 (1)(2)案とも、皇族や当事者の人生設計に大きな影響が及ぶ見直しになる。各人の意思を尊重し、皇籍の離脱・残留や縁組について強制にわたる行いがないようにすることにも意を砕く必要がある。
 象徴天皇制は主権者である国民の支持があって初めて存立する。この基本に立って協議を進めなければならない。
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240416 高浜寛「ニュクスの角灯 ランタン」全6巻(2016-19:リイド社)感想5

2024年04月16日 18時25分15秒 | 時代の記憶
4月16日(火)    

平均210ページ×6   所要時間 3日   ヤフオクで3110円(送料込み)

 昨夜、読み終わった。読後感がとても良かった。最近、目の具合が悪く、公私に時間がなく、体力気力も減退していて、活字を追いにくい日々だった。本書はコミックだが、充実した内容で満足している。

 場面場面の描写によって、作者の感性の独特さがよく伝わってくる。とにかく感受性が強い人だ。優しく繊細で知的な作風の中にエロチックさがごく自然な様子で織り込まれている。「最後は、どんな終わり方をするのかな?」と考えているうちに一気呵成に物語りは終わった。嫌な終わり方ではなかった。もっと読んでいたいという一片の寂しさとともに余韻に浸ることができた。

 通読はしたが、読み返せばたくさんの気づきに出会える気がする。これからしばらくは座右に置いて何度もパラパラと読み直すことになると思う。久しぶりの幸せな読書体験になった。
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240202 日刊ゲンダイ:自民・安倍派“総汚染”!「裏金議員91人ランキングリスト」はこれだ

2024年02月02日 19時02分12秒 | 時代の記憶
2月2日(金):
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240127 270万PV超:

2024年01月28日 01時14分38秒 | 閲覧数 記録
1月27日(土):  記録ですm(_ _)m。ブログの開設から4494日。

アクセス:閲覧211PV/訪問者144IP

トータル:閲覧2,700,058PV/訪問者917,874IP

ランキング:7,899 位 / 3,178,381ブログ中   週別6,389位
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240107 れいわ 山本太郎代表の能登被災地入りを断然支持する。立民・共産の道化師ぶりに大笑い!

2024年01月07日 17時01分46秒 | 時代の記憶
1月7日(日): れいわ 山本太郎代表の能登被災地入りを断然支持する。それにしても立民(泉)と共産(志位)の道化師ぶりはどうにかならんものか?!これで選挙協力して政権交代目指すとは…臍が茶を沸かす。哀しすぎて、大笑いでもするしかない!

れいわ 山本太郎 消費税廃止!住まいは権利!@yamamototaro0
23:33 ·2024年1月5日

「この混乱状態も含めて国会議員に知ってもらいたい。」「あまりの政府の後手後手に、命が蔑ろにされている」
電話ではなく、現場のNPOから直接話を聞くため、本日、能登半島は能登町に入った。来週にも国会では災害特別委員会を開くような開かないような、生ぬるい動きがあるので、現場の声を、状況を知っておく必要がある。

始発でレンタカーに空きがある駅まで移動し、能登町に到着したのは午後6時。役場の駐車場には全国から集まったNPOが片付けと翌日の準備に忙しい。雨よけのテントを組み立てていた全国の被災地で何度も顔を合わせた人たちに混じりながら状況を聞く。
 
ある避難所では700人に対する一食の食料配布が昨日はおにぎり一個だった。今日、NPOがその避難所に食材を届けたら、被災者から拍手が生まれ、「お礼に炊き出しで作ったものをお裾分けする」と、約束をしてくれたと言う。被災者自ら料理をすることは気晴らしや誰かに喜んでもらえるばかりでなく、温かいものを口にできることは大きい。

避難生活が続けばお弁当も高カロリーの似た内容が続き、高血圧や成人病などにもあまり良いとは言えない。

ただお世話をされる立場に被災者をおくと再び立ち上がる力を奪ってしまう。積極的に何かをやれる空気作りは、その後の街の復旧にも大きく影響する、とこれまで数十もの復興を手伝ってきたNPOの方はいう。

炊事環境がある避難所であれば、これが可能になるが、その様な避難所は少ない。

そこで自衛隊のキッチンカーの出番だ。自衛隊は自走式と牽引式キッチンカーを持っている。その数、合わせて800を超える。牽引式は約45分のうちに250人分、自走式は約60分で150人分の炊事を行う素晴らしい能力を持っている。

2018年西日本豪雨の国会質疑( https://taro-yamamoto.jp/national-diet/8706)からこの件をお願いし続けているが未だ叶っておらず、今回は実現したい。そんな話をしながら彼らの晩ごはんの炊き出しに誘われ凍える寒さの中、カレーをいただく。

明日は当事者に直接話を聞き、今、何が必要かをしっかりと勉強させてもらうと意気込み、車の中で眠ります。



ひろちゃん@totorodango
テレビとか情報でのやり取りより現地に出向いて何が必要か?を調べることが国会議員の仕事ですよ。
よくやってくれた山本太郎氏、ほかの議員、見習えよ💢

大石あきこ(れいわ新選組)Akiko Oishi@oishiakiko
視察も行かずに震災無視圧殺の岸田総理。優しく許す与野党党首メディア。それらを擁護する形でわく、全ての現場主義を雑に叩く流れ。そんな中、代表山本太郎は淡々と、被災地が必要とするNPOの方々と現場で行動する。信念と経験が要る行動。みなさまのご理解をお願いしたい。

弁護士 上瀧浩子@sanngatuusagino
山本太郎さんは国会議員です。議員が現地視察して被害の実態と被害者のニーズを掴むことは絶対に必要。議員と個人ボランティアの区別もつかないリプがついており、ありえない知性の劣化が顕在化している。

想田和弘@KazuhiroSoda
山本太郎を叩く人たちにびっくりしている。山本太郎は災害が起きるたびに現地で支援活動をしているベテランである。同時に国会議員でもあり、その見聞や報告は政府を動かす力を持っている。日本では何かするより何もしない方が批判されず安泰なのかもしれないが、そんな人ばかりだったらどうなるのか。

やす@jptmgamtxp
なんか、分かりやすくてイヤになるよね。震災対応が遅れに遅れ、岸田政権へ国民の怒りが高まる。すると、日本共産党へのデマを大量に垂れ流す。山本太郎氏を叩く。国民の怒りが自公政権に向かわないように、組織的に必死にやってる。統一教会の関与が強く疑われている。

秋元 トートン@AkimotoThn  1月6日
被災地は、正直言って、3K(汚い、危険、キツイ)の場所だし、さらに今は寒さも加わるので、好き好んで行く人はいない。しかし、実際に現場に行かないと分からないことは多いし、国会議員が近くにいれば、被災者の方々も、精神的に安心するのではないだろうか。いっぽう、れいわ新選組の山本太郎代表は、現地で視察とボランティア活動を行っている。被災地のニーズを把握するためには、自分の目で確かめ、被災者から直接、話を聞くのがベスト。山本氏はNPOの1スタッフとして正規のルートで現地入りしており、他の政治家は行かない理由を探しているだけに思える

Moira_ドラッカーの教えと世界共和国@sugi_moira
太郎に行くなと言っている奴らは、戦争反対するお前らは非国民と言っていたバカヤロー達と同じ。上の指示を鵜呑みにするバカども。被災者生命の現状、大切さをわからん大馬鹿者だ。

東スポWEB:高岡蒼佑 れいわ・山本太郎代表の石川県入り批判に「叩かれても信念を持っている人がいい」
2024年1月6日 15:00

 高岡蒼佑が6日、インスタグラムを更新し、能登半島地震で現地入りしたれいわ新選組の山本太郎代表が批判を浴びていることに反論した。
 山本氏は5日に「この混乱状態も含めて国会議員に知ってもらいたい」と現場のNPO法人から直接話を聞きたいと石川・能登町に到着し、避難所の様子をSNSで報告した。
 これにネット上では、石川県は人手不足や道路状況から個人からの支援物資やボランティア、現地入りは控えてほしいと呼びかけていることもあって、批判の声も出ている。
 高岡は山本氏が現地入りした写真と岸田文雄首相がテレビ出演している2つの動画とともに「体が動く人がいい。瞬発力がある人がいい。叩かれても信念を持っている人がいい。長たるもの、矢面にたってくれる人がいい」と投稿した。
 さらにテレビやメディアには常日頃、懐疑的な見方をしている高岡だけに直接、山本氏が現地の情報発信をしていることが批判されていることに「困る理由は何? 何を信じる? 現場の声? テレビの声? ネットの工作員の声?」と反論した。



ナツコ政権交代するしかないです💖@miwa_renrui
被災地には行きませんってさ そんなこと決めるために 作業服を着て集まってんか? アンタ達の仕事って 何なんですか?現地行かないなら 今、被災者のために何をやってんのか言ってごらんなさいよ 新年会で忙しいんか?
#政権交代するしかない #与党も野党も茶番 #能登半島地震

白坂和哉|ジャーナリスト|"突き刺さる" 政治情報を提供します!@shirasaka_k
作業服を着て "やってる感" を演出し、自分たちは暖かい安全な場所で「能登視察の当面自粛」を決定した議員諸君!君たちなりに色々考えたんだろうね。ただ、そうであれば既に現地入りしている山本太郎氏(公党代表)を議員代表として、彼から情報収集すればいいではないか?山本氏は君たちの想定以上のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

さよなら昨日の私@SaYoNaRaKiNo
「山本太郎、現地入りか?!」の噂を聞きつけた与野党が急遽一致団結して「山本包囲網」を敷き警戒に当たっている状況は痛快ですらある。弱小政党の党首に過ぎないこの男、今や「次の総理」アンケートをすれば野党で唯一上位にランクインする。これ以上の活躍されては与野党ともに死活問題なのだろう。

22. 前河kU@JzQ 2024年1月07日 05:16:24
ヤフコメに山本さんの行動を評価したコメを書いたら、早速ダッピか統一教会と思われる工作員が反論してきた。組織的書き込みがヤフコメやいいねポチがヤフコメに溢れてるぞ。ありゃあ、ヤフーはちゃんと管理調査しないのかね?明らかに悪意ある工作員だ。カレーを勧められて食べたら批判って異常だな。工作とは言え頭がおかしいな。
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231126 泉房穂氏の次期衆院選に向けての「本質的な戦略」を支持する。泉健太の立憲民主党はもう要らない。

2023年11月26日 11時22分00秒 | 時代の記憶
11月26日(日):  

東京新聞「全ての既存政党を壊す」泉房穂氏が語った政権奪取の青写真 「日本の不幸」「国民の敵」が意味するものは
2023.11.26.9:00

東京都立川市、埼玉県所沢市の市長選で当選した「非自民」候補を応援し、交流サイト(SNS)などで注目を集めている兵庫県明石市の前市長、泉房穂氏(60)が本紙のインタビューに応じた。泉氏は、物価高などの影響で「国民の生活は持ちこたえられなくなっている」と岸田政権を批判。地方選での自身の勢いを次期衆院選につなげ、国民負担増から国民を救う政治へと転換する「救民内閣」の発足に向け、政権奪取構想を練り始めていると明らかにした。主なやりとりは次の通り。(聞き手・関口克己政治部長、坂田奈央)

◆勝因は、候補が組織と市民のどちらを向いているか
 ―東京都立川市、埼玉県所沢市の市長選で支援した候補の勝因は。
 「候補が、組織と市民のどちらを向いているかの違いだ。自治体の選挙は市民に近い。政党ではなく市民を向いていれば、既存政党に飽き足らない人が投票してくれて勝てる」
 ―マスコミの予測では、あなたが支援した候補は劣勢との見方も強かった。
 「マスコミは、政党や有力団体ばかりを取材するから間違う。これらの選挙は与野党対決ではない。今の国民は与党も野党もNO。自分たちの生活が大変だから、これ以上負担を課すなという思いを持っている。野党が良いとも思っていない。完全無所属市民派だと野党支持層はもちろん、無党派層も大挙して流れ、与党支持層も票を入れる
 ―どうして、それが分かるのか。
 「街頭演説をすれば票読みはできる。駅を利用する有権者が候補者を無視するのか、顔を向けるのか、立ち止まるのか。1~2分でも演説を聞くのか。電車を1本遅らせて話を聞き続けるのか。これを見れば、票は読める」

◆『明石モデル』を全国で知らせるには首都圏で勝利が必要だった
 ―首都圏の自治体選挙で応援をする理由は。
 「明石市長として、18歳までの医療費無料化などを実現し、10年連続で人口が増え、税収も増やした。この流れを他にも広げたいと、市長退任直後で同じ兵庫県で行われた三田市長選に注目した。現職は自民と公明、立憲民主、国民民主の推薦で3選を目指したが、私は元銀行員の新人を応援して勝利した。しかし、全国的なインパクトは弱かった。『明石モデル』を全国で知らせるには首都圏の有名な街での勝利が必要と考え、人口30万人の明石市と同規模の所沢市をその一つに選んだ」

◆岸田首相には国民への愛も、国家への責任感もない
 ―今の国政をどう見る。
 「岸田文雄首相は首相をやりたかっただけで、国民に対する愛も、国家に対する責任感もない。『異次元の少子化対策』と言いながら、財源も確保せず、国民の負担だけを増している。そんな人が長期政権を敷いているのが今の日本の不幸。国民は疲弊しているのに、毅然と反論する与党議員もいなければ、野党も体たらくで、国民には選択肢がない。仮に岸田首相が退いても、国民の生活不安は変わるはずはなく、劇的な方針転換を求めている
 ―物価高対策として、岸田政権は4万円減税や低所得世帯への7万円給付などの経済対策を行う。
 「何の意味もない。国民にすれば、給料は上がらないのに、税金や保険料は取られ、物価も上がっているのに、たかだか4万円減税かという思い。その支援をはるかに超える将来の負担増がセットになっていて、整合性が取れていないドイツなどは日本と変わらない国民負担率なのに、教育は無償だ。どうして日本ができないのか。それは、お金がまともに使われずに消えているからだ」

◆「救民内閣」子ども・教育予算を倍増、食料品の消費税率ゼロに
 ―地方選挙の勢いを今後、どう展開する。
 「明石市の成功事例を他の自治体に広げる『横展開』だけでなく、その施策を国政に広げる『縦展開』、自分の命には限りがあるから未来につなげる『未来展開』がある。そのために考えているのが救民内閣創設だ。これ以上の国民負担増はせず、子ども予算と教育予算を倍増させる。食料品の消費税率はゼロにする
―次期衆院選にはどんなイメージで臨むのか。
 「これまでのような右や左の対決ではなく、『国民の味方』対『国民の敵』の戦い方に持ち込む。2005年の郵政選挙で自民党が大勝した時、4年後に民主党政権が誕生するのは誰も想像しなかった。私は救民内閣創設を訴え、政治の流れを一瞬で変える。1回の衆院選で政権は取れる

◆全ての既存政党を壊す。政治の夜明けを国民に
 ―その流れをどう作る。
 「既存政党とは別の新党を立ち上げるというよりも、全ての既存政党を壊すイメージ。衆院選は小選挙区制だから、今はいずれの政党の議員であったとしても、『国民の味方』が勝てると思えば、こっちに流れてくる。国民の負担増を許さない勢力を一つにまとめるのか、連合軍で戦って勝つのかは、いずれでも良い
 ―あなたはどんな立場を取るのか。
 「自分が国会議員の1人になるかどうかに意味はない。政治映画を製作するイメージで言えば、主演を務めるのではなく、シナリオを書いてキャスティングもした上で、総監督として、政治の夜明けを国民に届けたい

 泉 房穂(いずみ・ふさほ) 1963年、兵庫県明石市生まれ。弁護士、社会福祉士。東大教育学部卒業後、NHKディレクターや、後に民主党衆院議員となる石井紘基氏の秘書などを経て、司法試験合格。2003年衆院選に民主党公認で兵庫2区から出馬し比例近畿ブロックで初当選。05年衆院選で落選。11年に明石市長。19年に市職員への暴言騒動による辞職。その後の出直し選で当選。3期12年の在任中、18歳までの医療費▽中学生の給食費▽第2子以降の保育料▽市内の遊び場▽満1歳までのおむつ—の「五つの無料化」を市独自で実現し、10年連続で人口増を達成した。今年4月に退任後は、各地の地方選で「非自民」候補を支援して連勝しており、その言動がSNS上だけではなく、与野党の注目を集めている。
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231115 SmartFLASH:橋下徹氏「大阪市民は万博1.9万円負担増」に「謝る必要はない」で大ブーイング…国民1人あたりでは600円の負担増

2023年11月15日 21時20分10秒 | 時代の記憶
11月15日(水): 大阪の人々はいつまで騙され続けるのか? 維新とともに地獄行き。
SmartFLASH橋下徹氏「大阪市民は万博1.9万円負担増」に「謝る必要はない」で大ブーイング…国民1人あたりでは600円の負担増
11/15(水) 17:30配信

 「大阪市民の負担は、1人あたり約1万9000円になります」
  2025年開催の「大阪・関西万博」の建設費が当初予定の1.9倍、最大2350億円になることが報じられ、各方面から「世界最大級の無駄遣い」との批判が噴出している。
  そんななか、11月14日には、大阪市議会の万博推進特別委員会で、大阪市民の想定負担額が明らかにされた。その額、赤ちゃんからお年寄りまで1人あたり1万9000円、4人家族だと7万6000円にもなるという。
 「建設費は国、大阪府と大阪市、経済界がそれぞれ3分の1ずつ負担します。大阪市の横山英幸市長は、万博を主催する『日本国際博覧会協会』の副会長も兼任しており、委員会で杉田忠裕市議から『大阪市民1人あたりの負担額』について質問がありました。
  これに万博推進局担当者が『大阪市の負担は2350億円の6分の1、約392億円。市の推計人口約277万人で割ると、1人あたり約1万4000円。大阪市民は府民でもあり、国民でもあることから、府民負担の約4000円、国民負担の約600円が加わり、約1万9000円になる』と答弁したのです」(政治ジャーナリスト)
  横山市長は「増額により、市民のみなさんに追加の負担を求めることに至った点につきまして重く受け止めています」と平身低頭だったが……これに異を唱えたのが、大阪市長時代に万博開催の旗振り役だった橋下徹氏だ。
  14日、橋下氏は自身の「X」(旧ツイッター)を更新し、
 《国と違って大阪市には十分な積み立て金があるし、これまで途方もない改革で負債を減らしてきた。市民サービスの充実も物凄い。負担以上の経済効果を考えれば謝る必要はない》
  と自論を展開したのだ。
  しかし、ニューサイトのコメント欄には
 《「負担以上の経済効果がある」ってなぜ言い切れるのだろうか?》
 《万博は半年間の開催期間が終わると、更地に戻す予定になっています。跡形もなくなる建築物に、何千億円も費やす意味があるのかが問題になっているのです》
 《「これまで途方もない改革で負債を減らしてきた」のは維新ではない市民の犠牲のもとではないか
  など、橋下氏の発言に大ブーイングが寄せられている。
  大阪府政関係者は、「この金額が出てきたことで、大阪市民からさらに万博反対の声が沸き起こりそうです。そして、万博を推進してきた維新の会に批判の矛先が向かう可能性も大いにあります。すでに『橋下さんも維新も、なぜこれまでの経緯をきちっと謝らないのか』といった声が聞こえてきます」と指摘する。
 「ホンマに大丈夫かいな」というのが、多くの国民の本音だろう。
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231105 とりあえず掲載

2023年11月05日 08時55分24秒 | 時代の記憶
11月5日(日): 

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231029 ドキュメンタリー映画「私のはなし 部落のはなし」(満若勇咲監督:2022)感想特5

2023年10月29日 15時40分12秒 | 映画・映像
10月29日(日):   

 上映時間 205分(3時間25分 途中休憩あり)は、長かった。しかし、「今この時代に、よくこれだけ充実した内容の映画を撮れたな。と言うか、撮れる人がいたな。」という驚きでいっぱいの気分だった。観ながら疲れはしたが、自然に背筋が伸びていくのを覚えた。また、制作した監督の若さ(30代!)が、今後への希望に思えた。はじめ見に行くことを躊躇していたが、心から見てよかったと思った。

 上映時間の長さは、無駄ではなく、観る者に納得させるために必要な長さだった。部落の中に「同和地区という表現自体が新たな部落の名称になる」と言って忌避する人がいるという指摘をはじめ、天皇制との関係性なども含めて、丁寧な気付きに満ちた内容だった。

 強いて不満を言えば、部落差別を扱いながら、昔の部落内の様子は描かれているが、現在の部落内のコミュニティーの存在については十分に描き切れていなかった気がする。ある種の残滓としての描き方になっていた。ただ、そのこと自体が「部落差別が部落の人々に問題がある内在的なものではなく、外から差別する側の問題という外在的なものであることの反証になっている」気がする。部落の人たちは特別な人たちではないのだから、あえて部落的なコミュニティーのあり方を探し出すのもナンセンスな気がする。一方、矛盾するようだが、それを踏まえたうえで、監督には「現代の部落のあり様に迫る」更なる作品を期待したい。

 この作品を多くの人に観てもらいたいとは思はない。この作品の内容と時間に付き合うには、前向きな意思と自制心をかなり求められるから。ただ日本の近代史や部落差別問題について真面目に考えようとする人々には避けて通ることのできない、必ず観ておかないといけない映画が新たに生み出されたのだと思う。満若勇咲監督に感謝したい。
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231022 れいわ新選組のポスターをさらに追加して貼りました。

2023年10月22日 14時43分56秒 | 日記
10月22日(日): 追加分。  既に貼ってます。

れいわ新選組、山本太郎、大石あきこ、頑張れ!
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231009 折々の言葉「NGリストは手元にあったが使わないことにしたので使ってません。」(松本和也)

2023年10月09日 13時28分23秒 | 徒然・雑感
10月9日(月):

「NGリストは手元にあったが使わないことにしたので使ってません。」(松本和也)

先日のジャーニーズ会見司会者の松本和也の言葉に強い違和感を覚えてきた。
今朝、ふと“NGリスト”を“カンニングペーパー“に置き換えたら、違和感が氷解した。
学校の定期テストで、大学受験の会場で、
「カンニングペーパーは手元にあったが使わないことにしたので不正行為はしていません。」
と胸を張って学生から言われたらどうだろう。それで済まされるのか?
NGリストを手元に持っていた時点で、不正は成立している!当然、会見は無効である!
松本の言葉はあり得ない感性であり、居直り以外の何物でもない。絶対に許されない!

自民や維新の政治屋の発言としては、聞き慣れてしまった感があるが、
そもそも松本和也とは何者か?!
政治屋以外の人間が平気でこのような言動をとることは、日本社会の劣化にさらに拍車を
かけたことであり、断じて許してはいけない。破廉恥の責任を糾弾されるべきだと思う。
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231005 れいわ新選組の新しいポスターを自宅の壁に貼り直しました。

2023年10月05日 19時17分03秒 | 日記
10月5日(木):新しいポスター! 貼り替え前。お疲れ様。 

 ポスターも3代目半か? れいわ新選組(山本太郎代表)に対する信頼と支持は全く不変です。早くれいわ新選組が30人規模以上の政党になって、日本の政治が新たなステージに進むことを願っています。

  
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231003 郷原信郎:「大阪・関西万博」問題は、維新吉村知事などによる“戦後最大の自治体不祥事”

2023年10月03日 23時55分35秒 | 時代の記憶
10月3日(火):  
郷原信郎:「大阪・関西万博」問題は、維新吉村知事などによる“戦後最大の自治体不祥事”
 
郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士 10/2(月) 15:45

地方自治体にとってのコンプライアンス
2004年に、桐蔭横浜大学特任教授・コンプライアンス研究センター長として、本格的にコンプライアンスに関する活動を始めて以降、私が、常に世の中に訴え続けてきたのが、
コンプライアンスは、「法令遵守」ではなく、「組織が社会の要請に応えること」
法令の趣旨目的を理解し、背後にある社会的要請を知ること

というテーゼである。
そのようなコンプライアンスの視点から、組織をめぐる様々な問題の解決、コンプライアンス体制の構築・運用等に関わってきたが、その中で、特に、重要な領域としてきたのが、地方自治体のコンプライアンスである。
初めてのコンプライアンス講演が、2005年2月、職員厚遇問題で揺れていた大阪市の幹部研修だった。「暴力団の妻」から再起して弁護士となり、女性初の大阪市助役を務めていた大平光代氏からの依頼だった。それ以降、多くの自治体で講演を行い、横浜市では、2007年からコンプライアンス外部委員、2017年9月から2021年6月まではコンプライアンス顧問として、各部局・各区で生起する様々な不祥事やコンプライアンス問題について対応の助言を行うほか、各部局・各区の幹部に対するコンプライアンス研修も担当した。
民間企業の「社会的要請」が、需要に反映された社会の要請に応えることがベースとなり、それが、組織の存続・成長にもつながるのに対して、地方自治体の場合、住民のニーズに応えることが最も重要な社会の要請であることは間違いないが、その時点での直接的なニーズに応えることだけで地方自治体の役割が果たせるものではない。自治体には、住民にとっての短期的利益、長期的利益のほか、その時々の国家的、社会的利益も含めて様々な社会の要請が交錯する。地方自治体の日々の業務や実施する事業に関して、「社会的要請に応えること」は、複雑かつ困難な問題となる。

最も深刻かつ重大なコンプライアンス問題に直面する大阪府・市
日本の地方自治体の中で、最も深刻かつ重大なコンプライアンス問題に直面しているのが、「日本維新の会」が首長を務める大阪府・市だ。
2025年に大阪市此花区夢洲で開催が予定されている大阪・関西万博をめぐっては、海外パビリオンのうち、各国が自前で建設する「Aタイプ」について、基本計画すら提出されておらず、建設業者も決まらず、着工が大幅に遅れ、予定どおりの開催が危ぶまれている。万博の開催延期・断念などの事態に至れば、日本に対する国際的信用の失墜、大阪府・市、そして国に、計り知れない損失を生じさせることになる。
吉村大阪府知事(前大阪市長)や、その前任の松井一郎氏などが、これまで首長として行ってきたことが、本当に、地域住民に、そして、社会の要請に応えるものであったかどうかが問われている。この問題は、日本における「今世紀最大の自治体不祥事」に発展する可能性がある。

夢洲への万博誘致計画自体に重大な問題
第一の問題は、そもそも、大阪・関西万博の計画自体が、地域社会の要請に応えるもの、大阪府民・市民全体のためになるものだったのか、という点である。
大阪への万博誘致の構想が具体化し、2016年6月に、大阪府(松井一郎知事)は、「2025年万博基本構想検討会議」を設置した。この会議の初回で、大阪府が、「2025年日本万国博覧会 基本構想案」を提示しているが、この試案で、万博の会場は、「夢洲地区(大阪市此花区)を想定」とされ、その理由については、「地勢的に日本の交通・物流の結節点である大阪」の中でも、
「夢洲地区は、神戸、京都など各都市からのアクセス面の利便性が高く、環境・エネルギー等の先端産業の集積やMICE機能と国際的エンターテイメントなど魅力ある観光拠点形成をめざす地区であり、世界への情報発信拠点として、ふさわしい地である。」
とされている。
しかし、これは、一部にコンテナターミナルや物流倉庫などの物流施設がある以外、施設がほとんど無く、アクセスも道路が一本しかない夢洲の現状とは、かけ離れたものである。要するに、夢洲を万博会場にしようという構想は、維新の会が進めようとしていた、夢洲を「環境・エネルギー等の先端産業の集積やMICE機能と国際的エンターテイメントなど魅力ある観光拠点形成」に形成しようとする大阪府・市の構想が前提だったのである。
海外パビリオンの建設の遅れについて、開催主体の「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」(以下、「万博協会」)や大阪府などは、資材価格高騰や人出不足を理由に説明しているが、海外の国からすれば、5割程度建設費が上がっても、今の円安であれば、相当程度相殺されるはずである。円ベースの建設費の増額はそれほど困難ではないはずだ。パビリオンの建設に向けての動きが遅れている最大の原因は、夢洲の軟弱地盤、アクセスの悪さ、インフラの未整備等のために、日本の建設業者が受注に消極的であることだろう。
特に、軟弱地盤の問題では、建物の基礎工事で50メートルの杭を打つ必要があるなど、想像を超える悪条件の工事になると言われている。それを、建設業者が2024年問題によって労働時間の制約を受けつつ施工するのは至難の業だ。
万国博覧会についての「基本法」と言える「国際博覧会条約」によれば、博覧会とは、
公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう。
とされている。
そのような万博の本来の目的を実現することを最優先に考えるのであれば、1970年に大阪万博の会場となった大阪府吹田市千里のような地にすべきだった。夢洲を万博会場とする計画自体が、夢洲でIR事業を含む「夢洲での国際観光拠点形成」をめざす維新の会の政策実現という政治的な理由からなのである。
その夢洲でのIR事業も、軟弱地盤のため、大地震が発生した際の液状化の問題など、多くの問題が指摘され、認可が遅れていた。今年4月の統一地方選挙での維新の圧勝でIR推進賛成の民意が示された後に、府・市と運営事業者による区域整備計画が認定されたが、今後、IR関連施設の建設を進めていく中で必要となる液状化対策費は、すべて大阪府民・市民の負担になる。夢洲を会場とする万博誘致と、その前提とされていたIR事業は、IR事業とセットになった万博開催という大阪のバラ色の将来ビジョンを示すための、維新という政党の政治的目的なのであり、万国博覧会の本来の目的を実現するためでも、地域社会や府民・市民の要請に応えるためでもなかった。そこに、大阪・関西万博の根本的なコンプライアンス問題があるのである。

海外パビリオン建設の遅れに対する「維新首長」の対応
第二の問題は、このような重大な問題がある夢洲の万博会場でのパビリオンの建設工事が遅れ、予定どおりの開催が危ぶまれる事態に至っていることについて、万博誘致を進めてきた吉村大阪府知事や、維新の側がとってきた対応である。
海外パビリオンの着工の遅れは、既に、今年の春の時点で、万博協会の内部では認識されていたはずだ。しかし、4月10日の統一地方選挙において、大阪府知事選挙で夢洲での大阪関西万博・IR事業の推進を公約に掲げた吉村氏が圧勝し、全国で維新の党が躍進するまでは、海外パビリオンの建設の遅延など、大阪関西万博についての「負の側面」はほとんど表に出ることがなかった。統一地方選挙後の今年5月になって、この問題が取り上げられるようになり、5月末、吉村知事が岸田文雄首相を首相官邸に表敬訪問した際に、「このままいくと海外パビリオンの建設が間に合わない」と言って泣きついたのである。それを受けて、岸田首相は、8月末に、関係閣僚や吉村知事らとの会合を開き、海外のパビリオン建設に遅れが生じていることなどに危機感を示したうえで、予定どおりの開催に向けて政府が主導して準備を加速させていく考えを強調した。

海外パビリオンの建設の遅れについて吉村氏が生出演
今年8月10日に、吉村氏は、関西ローカルの読売テレビの番組に生出演し、大阪・関西万博の開催が危ぶまれていることなどについて質問に答えている模様が、YouTubeにアップされている(【大阪府・吉村知事を生直撃!「間に合う?成功する?どうなる?大阪・関西万博」】)。
(YouTube)
番組関係者は、フリップを示しつつ、大阪・関西万博をめぐって、タイプAの海外パビリオンは、当初の計画では今年4月から着工する予定だったのに、まだ手続きに入ってる国も出ていない状況について質問している。
[質問①]吉村さん。ズバリお伺いしますが、間に合いますか。 
(吉村)え、これはあの、間に合うように。我々関係者やってますので。ま、僕自身も責任者ですから、間に合うように、あの、しっかりやります。
[質問②]延期ってことは、やっぱり視野に入ってきたりしてるんでしょうか。
(吉村)あの延期は今、視野には入ってないです。で、あの、これはあの、焦って中途半端なことをやるつもりもなくてですね。2025年のこの万博に向けて、これたとえば大阪地元パビリオン、これまあ着実に進んでいますし、いろんな関係者が2025年の春に向けて、あの、合わせて、あの実は安定的に進めているところもあるんです。
で、海外パビリオンとか取り上げられるので、ここはしっかりやっていこうというふうには準備をしておりますけど、それ以外の工事っていうのは、あの、きちんと進んできているところもありますし、それ以外の準備もやっぱりある中で、よりよい万博っていう意味では2025年4月に、あの、この期限を決めて、これ、もともとここでやるってわかってるわけですから、あの、それを延ばしたらじゃあさらに良くなるかというと、必ずしもそうではないので、状況が変わるかというと、必ずしもそういうわけではありませんので、ここに目がけてみんなで一所懸命、あの、あの、やっていきましょうというのが今の方向性です。
[質問③]2019年に改正労働基準法が施行、5年後の2024年から建設業にも残業規制が適用されることによる人手不足、2020年にドバイ万博が1年延期されたことで各国の出足も鈍くなるだろうとの予想、2022年秋に、日本建設業連合会から建設の遅れについて危機感表明など、もっと早く気付けたのではないか、手を打てていたのではないか、後悔していないか、との趣旨の質問  
(吉村)後悔ポイント。ちょっと、時期、時期っていうのがあの分かりにくい、難しい点はあるんですけど、僕自身が、あの、ちょっと後悔するのを敢えてというのであれば、僕自身は「たて割り意識」というのがちょっとあったのではないかと、ここを反省すべきじゃないかなと思ってますね。
―どこの縦割り意識ですか。
(吉村)たとえば、そこ(フリップを指して)、2022年にありますね。あの、確かに建設業の、あの、連合会の皆さんが万博協会に、2020年の秋に、あの、このまま行くと海外パビリオン遅れるんじゃないかっていうその懸念は指摘をされてるんです。これはもう事実なんです。だから博覧会協会は受けてるんです。ま、僕も副会長だからこれ受けてるっていうことになるんです。だから、あの、そういう実務的にはそうだったんですけれども、やっぱり、あの、僕自身がそれを直接ちょっと聞いてないところもあって。
―その話が耳に入ったのか、入ってなかったんですね。
(吉村)ええ、入ってないです。なので、これは僕は責任者ですから、あの、すべての責任は負います。ただ、どうしてもその、あの僕自身はたぶん、たて割り意識というのがあって、その話というのはやっぱり聞いてない。で、他のメンバーもやっぱり聞いてないんですね。なので、あの、そういった意味では、あそこで、あの、私も含めてあの重要な関係者が全員認識をしていれば、今とはちょっと違った状況になってた可能性はあるとは思いますが、でもこれはもう言っても仕方のないことなので。
―吉村知事の耳に入ったの。そしたらいつ頃だったんですか。
(吉村)今年の春ですね。今年の春ぐらいに、このまま行けば、海外パビリオンがちょっとタイトになってきてます。しかも、それはまあ、完全に遅れるという話じゃなくて、このまま行けば、ちょっと海外パビリオンが、あの、遅れ始めている傾向にあるっていうのがやっぱり今年の春、あの、聞きましたんで、で、そっからあのいろいろ情報を僕自身も入手して、あの、グッと、あの、国も含めて大きく今動かしているところですね。
[質問④]4月の知事選挙の際は万博の成功を掲げていたが、そのとき、危機感の話が入っていたのに、選挙で、成功といういい面だけをアピールしていたのではないかという街の声も聞かれますが、
(吉村)いや、それはないですよ。それはないです。あの3月に受けた説明も、あの、もう間に合わないって話じゃなくて、やっぱり時期がタイトになってきてますねっていう報告を受けましたので。ま、そういう意味で3月の段階でも春の段階でもこれが遅れそうだっていうのではないですね。で、実際には5月に入ってからですね。5月に入っていろんな情報を聞く限りで、これはちょっとまずい、時期がかなりタイトになってきてるんじゃないかっていうので、あ、こういうのありますけど、その5月に直接、あの、僕自身も岸田総理に、えー、あの、このまま行くと、遅れる可能性があるから、あの、ちょっとかなり力を入れてやっていかないといけないと思いますっていうのは、あの、総理に直接、あの、会った時に話をしました。

[質問①]で、「間に合いますか」と端的に聞かれ、「間に合うようにしっかりやります」と答えているが、その後の質問に対する答を聞く限り、吉村氏がしっかりやっているから間に合うだろうとは到底思えない。
[質問②]に対する答は、支離滅裂である。「延期は視野に入っているか」と聞かれ、「今、視野には入ってないです。」と答えた後に、「大阪地元パビリオンなど、2025年の春に向けて安定的に進めているところもある」などと言っているが、海外パビリオンあっての「万国博覧会」であり、地元パビリオンがいくら順調でも意味がない。しかも、「2025年4月に期限を決めて、ここでやるってわかってる、それを延ばしたらじゃあさらに良くなるかというと、必ずしもそうではない」などと言っているが、少なくとも、海外パビリオンの大幅な遅延で間に合わないのではないかと言われているのであり、延期することで時間の余裕ができれば、少しでも「良くなる」のは当然だろう。
[質問③]では、海外パビリオンの建設の遅れにはもっと早く気づいて対策が打てたのではないか、後悔していないかと聞かれて、後悔するのは「僕自身に縦割り意識があった」などと答えている。しかし、組織が「縦割り」というのは、部署間の情報共有ができていないということであり、各部署の情報が上位者に上がらない「風通しの悪さ」とは異なる。大阪府の組織のトップである知事に「縦割り意識があった」というのは全く意味不明である。
その「縦割り意識」というのを、自分は「海外パビリオンの遅れ」のことを聞いていなかったという弁解で言っているようだが、その後、「ではいつ知ったのか」と聞かれ、「今年の春」と答えた後、知った内容について、海外パビリオンが「ちょっとタイトになっている」「遅れる」「遅れ始めている傾向」にあると、変転を繰り返している。
そこで、「4月の知事選挙の際には、危機感の話が入っていたのに、選挙で、成功といういい面だけをアピールしていたのではないか」という問題の核心について聞かれている。
吉村氏は、「それはないです」と答え、それについて「3月に受けた説明も『もう間に合わないって話』じゃなくて、『時期がタイトになってきている』という報告を受けた」、「3月の段階」では、「遅れそうだ」という話ではなかった、という説明している。しかし、「その後、5月に入っていろんな情報を聞いて『これはちょっとまずい、時期がかなりタイトになってきてるんじゃないか』と思った」と言っており、結局、「タイトになってきている」というのは、「3月の段階の話」と同じである。
そもそも、海外パビリオンの基本計画書の提出予定が3月だったのに、参加国が費用を負担してパビリオンを建設する「タイプA」の50か国余りのうち9か国が建設の許可申請をしなかったのであり、その原因が、資材価格の高騰や2024年からの建設業への残業規制の適用などにあることは、その時点で容易に認識できたはずである。4月の大阪府知事選挙の前には、海外パビリオンの建設の遅れに気づかず、選挙が終わって初めて気づいたなどという話は到底信用できない。
そのような番組でのやり取りの模様を端的に表現しているのが、以下の画面である。

この番組では、今年4月の統一地方選挙までに、予定どおりの万博開催が困難であることに気づくべき局面が山ほどあったのに、選挙までは、それをおくびにも出さずに「万博PR」を行い、選挙が終わると、掌を返したように、パビリオン建設の遅れ等の問題を表に出し、岸田首相に泣きついて「国の財政支援」を求める、という経過であったことをフリップで示しつつ、吉村氏に質問している。その際の吉村氏の表情は、いわゆる「ひょっとこ面」であり、質問に誠実に答えているとは思えないことが、その表情からも窺える。 テレビ番組に長時間にわたって生出演し、ここまでいい加減で支離滅裂なことを平然と言い放つ府知事を、テレビ局関係者は、どう受け止めたのか。追及材料をいろいろ提示しているわりには、吉村氏へのツッコミがほとんどないのも、「維新びいき」の関西マスコミだからこそなのであろうか。

「荒唐無稽な夢物語」の当然の結末
前述したとおり、夢洲を会場とする万博誘致は、地域社会の要請に応えるものでも、大阪府民・市民の利益になるものでもない。維新という政治集団の党利党略のための、「夢洲での国際観光都市形成」という「荒唐無稽な夢物語」の一環として計画されたものだ。
しかし、大阪府民・市民は、その維新が描く「大阪のバラ色の未来」に熱狂し、選挙の度に、維新を圧倒的に支持、その政治的な力は、関西では、立憲民主党等の他の野党はおろか、政権与党の自民公明も太刀打ちできないほど高まり、その絶頂の中で行われた今年4月の統一地方選挙では、その強さを遺憾なく発揮した。
そして、その政治的パワーをもって、吉村氏らは、大阪・関西万博は「国家プロジェクト」などと言って、そもそも維新の党利党略のための万博誘致であったことを棚に上げて、責任を国に押し付けている。一方で、政権維持のためには、国家予算を大盤振る舞いすることなど全く厭わない、しかも自ら責任を負うべきいかに重大な問題が発生しても、「責任を痛感している」「丁寧に説明していく」などと言ってあらゆる問題をごまかしてきた岸田首相にとって、当面の解散総選挙に向けて最大の政敵である維新の共同代表であり、その人気の中心にいる吉村氏が、自らの前にひざまずき、恭順を誓ってくれるのであれば、「大阪・関西万博は国の威信をかけて行う」などと言って、国の予算人員を惜しげもなく投入する方針を示すことなど「お安い御用」だった。
それによって、もともとは、大阪を中心とする関西の地方自治体を支配してきた維新という政治集団が引き起こした「自治体コンプライアンス問題」だった大阪・関西万博問題が、日本政府を巻き込んだ「国家的コンプライアンス問題」に発展しつつある。
大阪・関西万博をめぐる問題は、海外パビリオンの建設遅延だけではない。大会運営費の大部分は入場券収入によって充てられる計画だが、「万博の華」と言われる海外パビリオンが予定どおり建設されるかどうかも不明、プレハブによる貧弱な建物になる可能性もある、ということであれば、わざわざ高額の前売り券を自前で購入しようとする人が限られるのは当然だ。万博協会は、前売り券の大部分を関西の企業などに「押し売り販売」しようとしているが、企業の側は、万博の前売り券の購入などという無駄な支出に充てるお金があれば、物価高に苦しむ社員の賃上げに回したい、というのが本音であろう。このようなことを繰り返していれば、有力企業が関西地域から逃げていくことにもなりかねない。
 万博会場へのアクセス確保のための対策費、軟弱地盤でのくい打ち工事等、大幅な建設費増の補填など、今後、政府が大阪・関西万博につぎ込む国費は、雪だるま式に膨れ上がっていく可能性がある。しかし、それでも、予定どおりの万博開催にこぎつけられるかは不明であり、巨額の国費を投入して開催したとしても、入場者は僅かにとどまる惨憺たる万博になることは必至だ。

「維新の会」という政治集団が描いた、夢洲での国際観光拠点形成という「荒唐無稽な夢物語」に踊らされてきた大阪府民・市民は、大阪関西万博、大阪IR等のビッグプロジェクトによる「破滅的なツケ」に払わされることになる。それだけではない、その「尻ぬぐい」を国費で引き受けることで維新に貸しを作った岸田首相の目論見どおり、次の解散総選挙で政権を利することになる可能性がある。自治体首長の政治目的による大阪・関西万博誘致という“戦後最大の自治体不祥事”は、国民全体にとっても大きな「災い」になりかねないのである。

郷原信郎: 郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士
1955年、島根県生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、2006年に弁護士登録。08年、郷原総合コンプライアンス法律事務所開設。これまで、名城大学教授、関西大学客員教授、総務省顧問、日本郵政ガバナンス検証委員会委員長、総務省年金業務監視委員会委員長などを歴任。著書に『告発の正義』『検察の正義』(ちくま新書)、『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『思考停止社会─「遵守」に蝕まれる日本』(講談社現代新書)など多数。
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231001 室井佑月 維新の「身を切る改革」って? 大阪府民やあたしたちの国民の負担になるんじゃん

2023年10月01日 15時00分42秒 | 時代の記憶
10月1日(日):   
どうして半グレのチンピラ“維新”を信用する馬鹿がこんなに多いのか。大阪は<ナチス時代のドイツ>か?
日刊ゲンダイ維新の「身を切る改革」って? 大阪府民やあたしたちの国民の負担になるんじゃん 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
2023/09/29 

当初の予算から8割以上のアップとは…(C)共同通信社
『防衛費増額43兆円を賛成されていますけど、いってるような「身を切る改革」で賄えるわけないじゃないですか。維新の方は嘘をいってて虚しくないんですか』(大石あきこ・衆議院議員・れいわ新選組)
  ◇  ◇  ◇
  これは24日、『NHK 日曜討論』の中での大石さんの発言。
  そうじゃ、そうじゃ!『身を切る改革』って、みんなのために自分らが犠牲になりますみたいな、なんか一見、綺麗な言葉。が、維新はいってることとやってることが違うんだよ!
  43兆円もの防衛費に賛成しているのもそうなんだけどさ、維新が推してる大阪万博のことも見過ごせないよね。
  9月25日の『SmartFLASH』、「恥を忍んでやめたら?」大阪万博、当初予定から1000億円以上増加…“後出しジャンケン”に怒りの声という記事によると、『2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場建設費が、現在の1850億円から450億円上振れし、2300億円程度になる見通しになったという。』
  記事によれば、これは9月25日、万博を運営する日本国際博覧会協会の関係者への取材でわかったこと。これからもっと増えるっぽい。
  はじめは1250億円だったから、8割以上のアップだという。
  というか、大阪の夢洲の万博からカジノ構想に関しては、そのインフラ整備費用は約3400億円から約7500億円になっているという(8月29日付『しんぶん赤旗』より)。
  それってさ、大阪府民やあたしたちの国民の負担になるんじゃん。
  あたしはね、議員の歳費を削れっていうのではなく、政治家と業界や企業の癒着をなくすルールを一刻も早く作った方がいいと思うわ。
  カジノは、それを指揮する自民党の内閣府副大臣・IR担当だった人間(秋元)まで、利権を貪っていたのがバレた。
  利権で政治を動かされてちゃ、そりゃ、この国は良くならない。

室井佑月:作家 1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)