もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 012 重松清「娘に語るお父さんの歴史」(ちくまプリマー新書:2006)感想3+

2017年10月29日 15時44分24秒 | 一日一冊読書開始
10月29日(日):  

173ページ    所要時間1:55    ブックオフ108円

著者43歳(1963生まれ)。岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務、「早稲田文学」編集などを経て、さまざまなジャンルを手がけるスーパーライターとして活躍した。1991年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞受賞。2000年『ビタミンF』で直木三十五賞を受賞。精力的に小説を発表するとともに、現在もルポルタージュ、時評、評論、ドキュメンタリー番組出演など多方面の仕事を手がけている

薄味で物足りなかったが、俺にとってはほぼ同時代史的な内容だった。自分の生きていた時代をなぞるような内容だったからこそ、一方で当たり前のことだが、著者は俺ではない。俺自身の大事な記憶が本書によって薄く広く上書きされないかと、少し警戒心が起こった。まあ、大事なことも語っているが、全体としては鼻歌のような内容の本である。

【目次】序章 お父さんだって、昔は子どもだった/第1章 子どもたちはテレビとともに育った/第2章 子どもたちは「パパとママ」に育てられた/第3章 子どもたちは「ふつう」を期待されていた/第4章 子どもたちは、小さな「正義の味方」だった/第5章 子どもたちは「未来」を夢見ていた/エピローグ きみたちがオトナになる日のために

【内容情報】フツーのオジサンが揺れ動く今を生きる娘へ語っていく自分の歴史。回顧でもノスタルジーでもなく、精神形成の過程を時代背景と重ねあわせて綴る、珠玉の体験談。/ 「お父さんって子どもの頃どうだったの?」娘・セイコの素朴な疑問に、生きてきた時代を確かめる旅に出た父・カズアキ。「未来」と「幸せ」について考える物語。

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