もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

121129 昨日の朝日新聞朝刊「天声人語」  自民党野田派のウソつき民主党に責任を!投票してはいけない!

2012年11月29日 21時58分23秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月29日(木):

2012年11月28日(水)付「天声人語」(小生、朝日新聞購読者なので朝日さん赦してね)

 電卓をたたいて、意外に小さいと思った。滋賀県の面積に対する琵琶湖の割合である。県地図に開(あ)く青い大穴は3割を占める趣なのに、実は17%弱。淀川流域1500万人の水を賄う存在感が大きく見せるのだろう▼水がめの番人、滋賀県知事の嘉田由紀子(かだゆきこ)さん(62)が、卒原発を掲げて「日本未来の党」をつくる。京大在学中から琵琶湖を愛する環境社会学者でもある。若狭湾の原発群で大事故があれば、水源が汚染されるとの危機感が原点にあるらしい▼脱原発を訴える各陣営で、発信力が高そうなのは日本維新の会の橋下徹氏だった。ところが、石原慎太郎氏を代表に迎えるにあたり、橋下氏の歯切れは悪くなる。「仲間を失った」という思いが、嘉田さんの背中を押したようだ▼新党の動きに早速、小沢一郎、亀井静香、河村たかしの各氏ら、ひと癖ある政治家が呼応し始めた。誰の仕掛けか、生臭くもある。衆院選公示まで1週間、どこも「政策より議席」の実戦モードに入った▼雨後の竹の子の第三極はこれで、「強い日本」を志す維新の会と、嘉田さんを顔に、脱原発で手を握るグループに大別される。彼女が言う通り、福島の事故を受けた初の国政選挙で、原子力の未来がとことん論議されないのはおかしい▼かなりの国民が原発からの卒業を望んでいる。しかし、このまま票が分散しては、思いが政治に伝わらない。関西発が続くが、永田町の力学を離れて選択肢が増えるのはいい。琵琶湖が結ぶ絆も、その一つである。

121128 <日本未来の党>応援のため、今こそ大規模な<反原発>の示威行動を再度起こそう!やるなら今だ!

2012年11月28日 19時44分58秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月28日(水):酔っ払いつつ、やや泥酔中…

 とりあえず「金曜日の抗議デモ」を再開して、渾身の力を込めて<反原発>の声を盛り上げていこう! 12月16日(日)まで金曜日は3回しかないけど乾坤一擲、精一杯の<反原発>行動を全国で展開しよう!


 低能右翼自民党やウソつきイジメ民主党が、<反小沢>云々という下らない政治屋同士の私怨を振り回したり、 「経験不足」や「体制が整っていない」などと下らないことを論っているが、奴らだって最低の政治しかできていなかったやないか。そんな低劣な政治屋集団の鼻面に、強烈な<反原発>の民意のパンチをお見舞いしてやりたい!

 みんなが少しずつ<反原発>と<福島の被災者への共感>、<東北の震災の犠牲者と復旧・復興を怠けてきた政治への怒り>を思い起こして、本気で日本の未来を考えたいと思う。最後の3回の金曜日を最大限に生かしたいと思う

 別に俺が世の中を動かせる訳ではないが、<反原発>、<琵琶湖を守れ!>の選択肢を作ってくれた<日本未来の党>の嘉田滋賀県知事をどうしても応援したいのだ。大切なことは、<反原発>の声を結集して政治の舞台に議席という形で反映したいのだ。

 嘉田知事を心から応援する。後ろに小沢一郎がいようがいまいが、知ったこっちゃない。頑張れ嘉田知事! 頑張れ<日本未来の党>! 原発反対、卒原発全面支持! ウソつき野田民主党も消えちまえ! 安住チビカンズチョーデーリ、おまえって誰やねん、エラッソーにアホちゃうか、このチビ助! 文句あっか!

 どうして原発維持支持者って連中は近視眼的金の亡者ばっかりなのか。被曝した子供たち、被曝のリスクに慄く子供たちについて、おまえらどんな金勘定してるんだ!

 「昨日のウソつきが明日を語るなバカたれ」(春山満)


※俺だって、おまえも何様だって声は聞こえるが、12月16日までは<日本未来の党>を声を嗄らして応援し続けるつもりだ。

121127<日本未来の党>を全面的に支持する。詐欺師集団民主党「マニ屁スト」は全部ウソ!安倍は頭が悪い!

2012年11月27日 20時13分42秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月27日(火):

 3日前の11月24日(土)に「非自民・非民主・非維新で「脱原発」の<第三極リベラル勢力>に投票しやすいように協力体制を整えて欲しいと心から願ってしまう」と書いたが、ある意味最高の形で投票先を整えてくれたと思うので、<日本未来の党>を全面的に支持したいと思う。<脱原発>の声を、政治に反映したい人々は全面的にこの党に投票するべきだ。寄せ集めの集団で良いではないか。将来裏切られてもいいではないか。とりあえず、現時点の<反原発>の声を議席数で明確に表現することが大事なのだ。

 俺は<社民党>の支持者だから、比例は<社民党>に投票するが、小選挙区は<日本未来の党>と<社民党>で共闘してくれれば、その候補に投票したいと思う。ただ、死んでも民主党と共産党には投票はしない。

 <反小沢>とか眠たいことを言っている連中は消えてしまえ。「経験不足、何もできない」(橋下)なんてコメントもまったくどうでもいいことだ!いま一番大切なのは、<反原発>という意志を明確に示せる選択肢の存在なのだ。それ以外は、常識的な範囲の政策をやってくれればいいのだ。最重要なのは、多くの国民・市民の<反原発>の声を議席数で明白に反映することなのだ!

 ウソつき民主党の<マニ屁スト>なんて、今さら誰も見ないし、関心も無いし、信じない。民主党の最大の貢献はこのまま消滅してくれることだ。とりあえず今回の総選挙では、民主党にはウソつきの責任をとらせるべきだ。野田汚物の顔に反省の色はかけらも感じられないこいつに勝たせたら必ず原発再稼働を推進する。断じて民主党に投票してはいけない!

「民主公約、TPPは「政府判断」…慎重派に配慮」(読売新聞)って何? 結局、鳩山元首相を引退に追い込むのが目的だったてことか。これって「いじめ」でしょ。イジメまであるウソつき集団、ってのが野田汚物民主党の実態だ。印象が暗過ぎる。







121125 <ウソつき民主党>野田のTV放送の姿は<威張った詐欺師>にしか見えない。

2012年11月25日 18時29分43秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月25日(日):

 自民党安倍総裁の頭の悪さに付け込もうと党首討論を申し入れる小賢しい<民主党>野田汚物の映像を見ていて「これほどウソつきの<雄弁な詭弁屋>を感じさせる政治屋はいない」と思わされる。<威張った詐欺師>にしか見えない し、自分を棚にあげて「ぬすっとたけだけしい」としか言えない。大飯原発を再稼働して今なお止めず新たな原発の工事を認可している民主党の<脱原発>の約束を誰が信じられるというのか?

121124-1 朝日新聞朝刊掲載の風刺漫画は秀逸過ぎる!

2012年11月24日 15時17分03秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月24日(土):

橋本徹さんも、老害自己チュー石原慎太郎に庇を貸して母屋をとられてしまい、急速に輝きを失ってしまった。結局何事も他人任せにした瞬間に<主体性という輝き>が失われるのだ。非自民・非民主・非維新で「脱原発」の<第三極リベラル勢力>に投票しやすいように協力体制を整えて欲しいと心から願ってしまう。


書籍38冊&日記リスト5 120418~121123

2012年11月24日 00時34分00秒 | 書籍&ブログリスト
タイトル                              投稿日時
121123-1 昨夜酔っ払ってテンプレートを変えてしまった。とほほ…。 2012/11/23 10:46
121120 鳩山元総理出馬断念は残念過ぎる。非リベラル原理集団化して何がしたいのか。もう民主党はお終い。 2012/11/20 23:41
121118-3 閲覧11万を超えた。110,248PV 39,697IP 2012/11/19 23:26
121118-2 映画『八月のクリスマス』(韓国;1998)感想5+ 2012/11/18 17:12
121118-1 野田民主党が犯した「二大政党のリベラル勢力破壊」という近代政治史上に残る大罪 2012/11/18 13:33
121113 今朝の朝日川柳第5句「原発から目をそらさせるTPP」選評:にわかな胴間声 2012/11/13 22:46
0016 西原理恵子「怒涛の虫」(毎日新聞社;1993) 感想3 2012/11/13 0:52
0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5 2012/11/12 1:25
0014 五木寛之「親鸞―しんらん―(下)」(講談社;2010) 感想3+ 2012/11/11 1:16
121110 民主党のマニフェスト報告会のTVニュースで恥知らずな蓮舫や野田汚物を見て吐き気を催した。 2012/11/10 17:31
121110 映画「ビクトリア女王 世紀の愛」(英・米;2009)を観た。感想5 女性天皇と女系天皇に感慨。 2012/11/10 15:44
121109 メメントモリ。野田民主党の大飯原発再稼働を忘れるな!民主党を赦すべからず。民主党は消滅すべし! 2012/11/10 0:05
0013 五木寛之「親鸞―しんらん―(上)」(講談社;2010) 感想3+ 2012/11/10 0:04
0012 谷崎光「北京大学てなもんや留学記」(文春文庫;2007、2008)感想5 2012/11/6 1:49
121104 カトマンズの茶色岩塩は硫黄臭くて旨いわ!「私的大甘読書論」 要求即時停止活断層的大飯原発! 2012/11/4 21:39
0011 川渕圭一「研修医純情物語―先生と呼ばないで―」(幻冬舎文庫;2002) 感想4- 2012/11/4 21:30
121028 松下政経塾が牛耳る限り民主党は詐欺師集団であり、リベラルの敵だ!今回は絶対に投票しない! 2012/10/29 1:13
121025 朝日新聞朝刊掲載の小熊英二の論評「ネズミの群れと滅びる恐竜」 は秀逸! 2012/10/25 20:52
121024 違和感… ◎原発避難訓練が真顔で報じられる不思議な光景 2012/10/24 22:55
121020 40年間の日中関係をどぶに捨てた野田汚物の権力亡者の素人外交 ◎民主党は消滅しろ!  2012/10/21 0:47
0010 渡辺尚志「百姓たちの江戸時代」(ちくまプリマー新書;2009) 評価4+ 2012/10/21 0:03
121019 「週刊朝日の連載中止」は適切。朝日新聞は差別問題の特集連載記事に取り組むべし。 2012/10/20 1:05
121018 週刊朝日の速やかな謝罪は、最も賢明な判断である。<連載中止>を求めて、今後に注目する! 2012/10/19 1:31
0009 日本経済新聞社編「ルポ 日本の縮図に住んでみる」(日本経済新聞出版社;2009)評価3+ 2012/10/19 0:13
121018 橋下大阪市長を全面的に支持する! 巨大メディア朝日新聞グループは恥を知れ! 2012/10/18 16:58
121017 週刊朝日に対する橋下大阪市長の怒りはわかる気がする… 2012/10/18 1:31
0008 石川直樹「いま生きているという冒険」(理論社よみきりパン!セ;2006) 評価4+ 2012/10/18 1:26
0007 姜尚中「悩む力」(集英社;2008) 評価4 2012/10/16 1:11
0006 井上治代「よりよく死ぬ日のために」(理論社よりみちパン!セ;2010) 評価3+ 2012/10/15 0:01
0005 夏川草介「神様のカルテ3」(小学館;2012) 評価5- 2012/10/14 0:44
121008 昨日でブログ開設1年経ちました。閲覧:101,665PV  訪問者:35,754IP  2012/10/8 15:58
121007 秋風やどこまで堕ちる民主党…。議員枠私物化強欲池坊…。理念無き詐欺師集団民主党は消滅せよ! 2012/10/8 2:57
121001 「120929① 安倍政権というパンドラの箱を開いた責任は誰にあるのか?」6000字を読んで欲しい。 2012/10/2 1:01
120930 閲覧が100000PVを超えました(357日目) 2012/10/1 1:15
120929② 懐かしき鳩山総理大臣「施政方針演説」(2010年1月29日) 2012/9/30 0:00
120929① 安倍政権というパンドラの箱を開いた責任は誰にあるのか? 2012/9/29 14:59
120920 政治屋どもの言葉の耐えられない軽さ。野田汚物、民主党詐欺集団、頼むから消滅してくれ! 2012/9/20 23:22
0004 重松清「みんなのなやみ」(新潮文庫;2009;理論社2004&2005) 評価3 2012/9/18 23:28
0003冊目 加藤嘉一「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか」(ディスカバー携書;2010-11) 評価4 2012/9/17 21:27
0002冊目 トニー・ラズロ「トニー流 幸せを栽培する方法」(ソフトバンククリエイティブ;2005) 評価2 2012/9/12 23:58
0001冊目 井村和清「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(祥伝社黄金文庫;1980、2002) 評価4 2012/9/11 0:36
120904 民主素案(会長前原バカ)で「原発ゼロ、2050年代実現」(朝日夕刊一面) 民主党は即時消滅せよ! 2012/9/4 20:43
120901 1年間有難うございました。とりあえずリセットします。 2012/9/1 16:17
120826 韓国映画「シルミド」(2003)を観た。評価4+ 2012/8/27 0:51
120823 野田汚物首相に一番必要な言葉は「不徳の致すところ」だ。ウソつき民主党ははやく消えてしまえ! 2012/8/23 22:45
120809 ふと正気に戻ると、この国の政治茶番劇は何なのか? 2012/8/9 21:47
222冊目 北杜夫「どくとるマンボウ青春記」(中公文庫;1968) 評価5 2012/8/6 1:44
221冊目 村井重俊「街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間」(朝日新聞出版;2008)評価4 2012/8/5 2:51
220冊目 若林亜紀「裏切りの民主党」(文芸春秋;2010年4月)評価2 2012/7/31 23:00
219冊目 笹山尚人「労働法はぼくらの味方!」(岩波ジュニア新書;2009) 評価4 2012/7/30 22:44
218冊目 藤原彰「大系日本の歴史 15世界の中の日本」(小学館;1989) 評価4 2012/7/24 1:08
120721 やっぱり、原発再稼働に「政治的決断」はナンセンスである。打倒、ウソつき民主党! 2012/7/21 22:23
120718 安全宣言のあまりの軽さ、政治屋の劣化にあきれ果てる。民主党は速く消えろ! 2012/7/18 22:08
217冊目 井筒和幸「民族の壁どついたる!―在日コリアンとのつき合い方」(河出書房新社;2007)評価3 2012/7/17 22:43
120711 とりあえず反増税・脱原発の投票の受け皿ができて良かった。民主党は速く消滅しろ! 2012/7/11 22:49
120704 「ステキな金縛り 」DVD観ました 2012/7/5 0:40
120609 この国の民主主義が死んだ日 その2 2012/6/9 13:38
120608 この国の民主主義が死んだ日。 2012/6/9 0:41
120531 人口1万人未満の大飯町の意志と2千万人を超える関西広域の意志が等価比較される不条理 2012/5/31 23:39
216冊目 脇田晴子「大系日本の歴史 第7巻 戦国大名」(小学館;1988) 評価4 2012/5/14 0:00
215冊目 北島正元「日本の歴史 第16巻 江戸幕府」(小学館;1975) 評価5 2012/5/13 2:55
214冊目 藤木久志「日本の歴史 第15巻 織田・豊臣政権」(小学館;1975) 評価3 2012/5/11 1:19
120508 お粗末過ぎる茶番劇。週刊ポストの記事。 2012/5/9 2:24
120507 本日、7年8カ月間の愛機がお釈迦になりました。 2012/5/7 23:50
213冊目 伊藤真「中高生のための憲法教室」(岩波ジュニア新書;2009) 評価4+ 2012/5/7 2:52
212冊目 藤沢周平「密謀(下)」(新潮文庫;1982) 評価5 2012/5/6 4:41
211冊目 藤沢周平「密謀(上)」(新潮文庫;1982) 評価4 2012/5/5 3:15
210冊目 池上彰「 「見えざる手」が経済を動かす」(ちくまプリマー新書;2008) 評価3- 2012/5/4 2:38
209冊目 鎌田遵「ぼくはアメリカを学んだ」(岩波ジュニア新書;2007) 評価5 2012/5/3 4:12
208冊目 川井龍介「社会を生きるための教科書」(岩波ジュニア新書;2010) 評価5 2012/5/2 1:37
207冊目 「まんが クラスメイトは外国人―多文化共生20の物語」(明石書店;2009)評価5 2012/4/27 0:27
206冊目 尾藤正英「日本文化の歴史」(岩波新書;2000) 評価5 2012/4/25 1:45
205冊目 玄侑宗久・鈴木秀子「仏教・キリスト教 死に方・生き方」(講談社+α新書;2005)評価3 2012/4/24 2:25
120423 朝日新聞ウェブロンザ4月18日付け記事で関連情報に引用されて、吃驚仰天!ほんまかいな? 2012/4/24 2:22
204冊目 田中貴子「古典がもっと好きになる」(岩波ジュニア新書;2004) 評価3 2012/4/23 1:54
◎書籍リスト4 : 151~200冊 2012/4/22 20:55
◎書籍リスト3 : 101~150冊 2012/4/22 20:54
◎書籍リスト2 : 51~100冊 2012/4/22 20:53
◎書籍リスト1 : 1~50冊 2012/4/22 20:52
203冊目 佐藤勝彦「宇宙論入門―誕生から未来へ」(岩波新書;2008) 評価5 2012/4/21 2:10
202冊目 橋下徹「どうして君は友だちがいないのか 14歳の世渡り術」(河出書房新社;2007) 評価5 2012/4/19 2:11
201冊目 角岡伸彦「はじめての問題」(文春新書;2005) 評価5 2012/4/18 2:28

121123-2 自衛隊を国防軍にするか…。やっぱり安倍はおそ松くん!

2012年11月23日 23時43分11秒 | 日記
11月23日(金):馬鹿は死ななきゃー治らない! またお腹痛を起こすのかな?

 まだ総選挙前だというのに舞い上がって軽々しく「改憲」を口にしたかと思うと、もう自衛隊を「国防軍」にしますですか…。やっぱり安倍は空気の読めないおそ松くん! 政権も取らないうちに国民の間に自民党に対するKYな不信感を高めて党の支持率を下げ始めている。家柄?がいくら良くても、頭の悪さ(成蹊大学法学部)だけは如何ともしがたいね。自民党はどうして知性派の谷垣総裁(東京大学法学部)を引き摺り下ろしたのだろう、後悔先に立たず。自民党にとってだけでなく、国民にとっても大きな損失だよね。


121123-1 昨夜酔っ払ってテンプレートを変えてしまった。とほほ…。

2012年11月23日 10時46分18秒 | 日記
11月23日(金):

昨夜22日(金)は仕事が忙しく夜9:00頃帰宅。近頃一段と寒くなったせいか、寝る前のウィスキーの角瓶から、日本酒の辛口一献の熱燗に切り替わり、飲酒の時間帯も早くなり、酒精度数が低い分かえって酒量が増えてしまった。所謂泥酔状態になることが多くなっている。

 家内が用意してくれた晩御飯のおかずを酒肴として飲むとこれがまた絶妙に酔える。早く飲むと、必然的に読書をさぼってしまう。まあ、年甲斐もなく何をあくせくしているのだ、とも言えるが、若い時よりも意識的にあくせくしなければ、何もできないのも事実なのだ。

 酔った勢いで、ブログの編集画面をいじくっていたら、いつの間にか背景のテンプレートが変わってしまっていた。慌てたが覆水盆に返らず。気に入っていたハムスターのテンプレートはみつからなかった。とほほ…。

 最近、アルコール依存症の度合いが強いので要注意だ。


121120 鳩山元総理出馬断念は残念過ぎる。非リベラル原理集団化して何がしたいのか。もう民主党はお終い。

2012年11月20日 23時41分09秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月20日(火):メメントモリ。「大飯原発を再稼働したのが野田汚物の民主党だ!」という事実を断じて忘れてはならない!ウソつき民主党は消滅しろ。まず大飯原発を止めろ! 真のリベラル勢力よ、小さくても良いから芽を出せ!

 夜のニュースで、<鳩山元総理の出馬断念>を知った。党創設者の元総理ですら、自らの信念を持って生き残れない民主党という組織は一体何なのか。どこまで堕ちていくのか。鳩山・菅は理工系の出身であり、脱原発・新エネルギー政策についても期待が持てたのに…。

 財務省官僚と財界の犬と化した野田汚物や取り巻きの文化系・松下政経塾出身者で純化路線を歩んでいる連中は、多様性も奥行きも無い原理主義集団で何がしたいのだろう。非リベラル原理主義集団化した民主党の印象は暗過ぎる。
 あの安っぽい小泉劇場の再現を目論んでいるとすれば、本当に趣味の悪い冗談としか言えない。もはや民主党は消滅させるしかない!

121118-2 映画『八月のクリスマス』(韓国;1998)感想5+

2012年11月18日 17時12分31秒 | 映画・映像
11月18日(日):

 10年近く前に、NHKのTVでビデオ撮りして、何度も何度も見直してきた作品である。先日偶然アマゾンで、『 Korean Love Story 』プレミアムDVD-BOX(『八月のクリスマス』/『ラスト・プレゼント』)価格:6,300円を送料込みで860円という安さで見つけて申し込み、今日届いたばかりのDVDを観た。

 TV版より字幕が詳しかった。おやこんなシーンもあったんだ!とTVでカットされていたシーンが少しだがあった。筋書きもシーンもしっかりと頭に入っているので、横目で作業をしながら観ていたのだが、途中から目が離せなくなった。最後のシーンでハン・ソッキュのセリフを聞き終えた途端に、自分の目から大粒の涙がポロリと流れ出たのには戸惑った。

 名作というのは、何度観ても感動させられてしまうのを、改めて確認した。良い買い物をした。韓国は、こんな素晴らしい映画を作れる国なのだ。自分の中の韓国語熱が、少しだがまた疼き始めた。

121118-1 野田民主党が犯した「二大政党のリベラル勢力破壊」という近代政治史上に残る大罪

2012年11月18日 13時33分36秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月18日(日):我々は今回の総選挙で<どういう投票行動>をとれば良いのだろう。

国家主義=「立派な国に住めて、おまえたちは幸せなんだぞ!感謝しなさい!(そしてお国のために滅私奉公・生命も捧げなさい!)」→国家あっての国民
リベラル=「幸せだと思い暮らす市民がたくさんいる国が、良い国なんだ!(格差是正し多様さ認めてみんなで幸せになろうよ!)」→市民あっての国家

 現在、日本が置かれている最大の政治上の問題は、国家主義的保守勢力に極端に偏り、多文化共生・市民生活本位のリベラル勢力の結集が損なわれていることだ。保守、リベラルのどちらかが良い、悪いを言っているのではなくて、バランスの問題だ。

 国民が3年前の民主党による政権交代に熱狂し、期待したのは、単に二大政党の成立ではない。国家主義的保守政党の自民党に対して、市民生活本位のリベラル政党としての民主党の政権政党化に対して期待したのだ。言い方を変えれば、小さな政府の自民党に対して、大きな政府の民主党の二大政党の成立に対して、熱狂したのだ。議会制度先進国の欧米、たとえば、イギリスの保守党と労働党、アメリカの共和党と民主党のような政治的選択肢の獲得に対して、日本の未来を明るく受け止めたのだ。
 
 しかし、鈍臭い鳩山首相、権力行使に不慣れな菅首相までは、リベラル政党の意識を強く維持していたと思うが、東北の大震災と未曾有の福島原発事故があったとはいえ、民主党は最も民主党の理念から遠い保守の野田汚物を首相に選んでしまった。

 野田の最大の過ちは、民主党の政権交代にかけた国民の保守対リベラルの二大政党制成立への期待を全く理解できないままに、民主党をリベラル政党として日本の政治風土に根付かせるという歴史的使命を自覚せず、松下政経塾的近視眼的実務をめざす保守的発想だけで、市民生活本位のリベラル政党としての本分を忘れて(そもそも理解できていない)、官僚に依存し、官僚との対決を避けたままで、行政改革をしないままに逆進性の強い消費税増税に邁進し、原発問題でも国民全体で共有できたはずの原発の危険性に対する理解をみすみすどぶに捨てて、経済界と官僚の言いなりになって、大飯原発再稼働という万死に値する失政を行ない、千載一遇のエネルギー政策転換のチャンスを逃してしまった。首相官邸前での国民・市民の脱原発・再稼働反対の声を「大きい音だ」と言い放った瞬間、民主党内閣は全くリベラルから遠のき<第二自民党>化してしまった。

 福島原発の事故後、もしも野田内閣が、アメリカのようなグリーンニューディール政策を前面に、事故原因の究明・脱原発と東北の被災地復興を雄々しく打ち出していたら、国民はどれほど誇りを回復して、「この国はまだまだ捨てたものではない」と希望を胸に生きて行くことができたことだろう。

 しかし、現実は全く逆だった。野田汚物は今まさに目前の東北被災地復興と脱原発・新エネルギー政策への転換という最重要課題に取り組むべきことを理解できないで、「決められる政治」という頓珍漢な自己の保守的政策実現のためにマニフェストに無い「消費税増税」にひた走り、国民の反発を、官僚依存・財界依存で乗り切ろうとし、その流れで「脱原発」をうやむやにして大飯原発を再稼働させてしまい、国民を侮辱し絶望させ、誇りを奪った

 政権交代した民主党の「リベラル政党」としての歴史的役割を理解せず、国民の声を無視して、消費税増税・大飯原発再稼働を強行した結果、民主党は第二自民党化した。

 国民の声を聞かない姿勢は、不慣れな外交で「筋を通す」という最も外交から遠い肩肘張った姿勢となって現れた結果、中国・韓国とのむき出しの領土問題を引き起こしてしまい、国際司法裁判所云々と火に油を注ぎ、収束できないままエスカレートさせて、ますます国内の被災地復興、脱原発の声を棚上げにして、消費税増税法案にしがみついて自民・公明と談合して、本当に第二自民党化してしまった。

 国民の支持を失い、政局にのみ囚われて、党利党略、ウソつきの汚名を着るのを嫌った自己愛のために、民主党を国民の声から最も遠い所においたままで今回の解散を行なった形だ。野田は党首討論で大見えを切って、安倍<お腹が痛い君>をやりこめて個人的溜飲を下げたつもりかもしれないが、二大政党制のリベラル政党として民主党を日本の政治風土に根付かせるという歴史的使命をこれほどまでに貶め、破壊し尽くしてしまった責任の重さは、<近代政治史上に残る大罪>としか言えない。野田・前原は、本来、自民党にいるべきリベラル勢力に仕込まれた<保守の毒>だ。

 次回の総選挙で、もはやリベラル勢力が二大勢力となることは不可能だ。保守とウルトラ保守の大勢力が生まれる情勢だ。日本の政党政治は、少なくとも3年強は遅れる。万が一、改憲が行われれば、日本は取り返しのつかないところに流されていくだろう。

 もはや現在の民主党は3年前の民主党ではない。松下政経塾出身者による純化路線を進めた保守的野合集団に過ぎない。鳩山さん、菅さん、辻本清美、そしてかつてリベラルを標榜していた政治屋さんたちよ、あんたらなんでそこにいるの? 「私の力で将来民主党をもう一度リベラル政党に生まれ変わらせてみせる。」「私の力で、民主党が改憲勢力にならないようにくいとめるんだ。」etc. いろいろ言い訳はできるだろうが、結局あんたらが元気に政治活動出来てる間に、そんな日は来ません。あんたらも結局、寄らば大樹の陰の権力亡者に過ぎない。民主党をとび出した「みどりの風」のような小さくてもしっかりとしたリベラルを標榜する勢力を作るべきなのだ。

 今回の選挙で、3年前と逆に政治的選択権を全く奪われた我々は、どうしたらいいのだろう。
 まず、マニフェスト違反をした<ウソつき民主党>には、とりあえず今回は断じて投票してはいけない。国民との約束違反に対しては明確な責任をとらせるべきだ。今の野田・前原の民主党が消滅してくれることが理想だ。そうすれば、小さくても本当のリベラル勢力の結集が可能となる。
 次に、「脱原発・新エネルギー政策の推進」「改憲阻止」が大きな判断基準になる。消費税増税は既に可決しているので、ウソつき民主党に責任をとらせる論点にしかならない。TPP、反TPPは正直よくわからない。
 結局、「脱原発・新エネルギー政策の推進」と「改憲阻止」を考えれば、安倍自民党には断じて投票できない。所謂、第三極でも、自己愛老人石原の日本維新の会は、対中関係で暴走が予想され、その流れでナショナリズムが煽られて一気に「改憲」へと進む可能性が恐ろし過ぎる。東京都民はともかく、我われは偉そうに威張り散らすじじいを指導者に仰ぎたいとは微塵も思わない。できれば老害ジコチュー石原の自慰(マスターベーション)行為は、そのまま立ち枯れて頂きたい。
 従って第三極は、石原・日本維新の会以外に投票するしかない。しかし、第三極は、比例は投票できるが、小選挙区での立候補者が少なくて全く足りないのが最大の難点だ。増やせば分散するし…で、小選挙区での選択肢が無いのだ。民主党内の本当のリベラル勢力が、少しでも党をとび出して、小沢一郎の「国民の生活が第一」や「みどりの風」に合流して、「脱原発・新エネルギー政策の実現」「改憲阻止」などのリベラルの旗印を掲げて欲しいと思う……。社民党にも是が非でも頑張って欲しい。小選挙区で精一杯候補者を出して下さい。福島瑞穂党首、お願いします。

 いくら全国に候補者を出していても、生得のウソつき差別政党の日本共産党にだけは絶対に投票したくない。生理的に受け付けないのだ。

 最後に、残された現実的選択肢としては、今までの議論に矛盾するが、第三極候補者の選択肢の無い小選挙区では、民主党の候補者で、今回党を割れなかったが、野田・前原ウソつき政経塾出身者との違いを明確にして、党内野党を恐れない姿勢を前面に出して、「脱原発・新エネルギー政策の即時推進」と「改憲阻止」と3年前の「国民の生活が第一」のマニフェスト実現を確約する候補者に投票するということしかないだろう…。でも、俺はやっぱり野田民主党の候補者に入れるのは嫌だ!

 昨日11月17日の朝日新聞朝刊のオピニオン欄で、評論家の塩田潮が「野田さんには三つの罪がある。09年総選挙で示された民意を守らない。国民が期待した政権交代の醍醐味よりも財政、国の統治を大事にした。民主主義の実現にあまり関心が無い、という三つだ。」また、北海道大学准教授の中島岳志が「結局、人を選ぶしかない。将来の政党再編に備え、どういう人を国会に残しておきたいか考えて投票するしかない。」と言っている。


※とりあえず、頭に浮かんだままに、今の思いをなぐり書きしました。乱文で失礼します。できれば、分かりやすいようにもう少し文章を整えていきたいと思います。

121113 今朝の朝日川柳第5句「原発から目をそらさせるTPP」選評:にわかな胴間声

2012年11月13日 22時46分58秒 | 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
11月13日(火):

 今朝の朝日川柳第5句「原発から目をそらさせるTPP」 選評:にわかな胴間声

 結局、そういうことだ。TPPなんていくらでも先々で検討できるのに、なぜ急に政局の大きな政治問題化するのか。ウソつき子供騙し民主党も、ビジョンなき反動自民党も古臭い<財界の犬>になり果てて、<原発ゼロ>、<大飯原発稼働停止>に向けた国家百年の大計たる<エネルギー問題>を焦点にすることを避けているのだ。マスゴミも<財界の犬>なのか…、原発問題に焦点を当てようとしない。天下の朝日新聞が、川柳欄でしかエネルギー問題の本質をとり上げられないのも情けない話だ。

PS:野田汚物の解散に反対する偽リベラル野合集団民主党のウンコ蠅議員どもの見苦しさはどう表現して良いものやら。こいつらは自分の私利私欲しか考えていないのが明白過ぎる。幹事長の老害ゴミ石は、もう醜汚・醜悪としか言えない。全く国民の思いに顧慮する感性が見えない。ディープ・サーイ、やれやれ…である。

0016 西原理恵子「怒涛の虫」(毎日新聞社;1993) 感想3

2012年11月13日 00時52分46秒 | 一日一冊読書開始
11月12日(月): TPPなんて今はどうでもよい! 大事なのは、<原発ゼロ>と<活断層上の大飯原発即時停止>が最大の政治課題だ。

 風呂にはたまにしか入らない。入るときは新聞や本をたくさん持ち込み、半分だけ残した風呂蓋を机代わりに半身強浴で読書を楽しむ。普通の硬い内容の本は、休日はともかく仕事帰りには、激しい睡魔を招き読めない。今日も、左腕が全く無意識に浴槽にちゃっぽん!と落ちて、「しまった!本を湯船におとした!」と一瞬慌てたが、運よく本は落ちていなかった。

 風呂で読む活字は、新聞が最適だ。今日はなぜか西原さんの本を手にしてパラパラと読みだしても睡魔は起こらなかった。気が付けば時間が経っていた。

229ページ  所要時間2:30     ブックオフ105円

 著者29歳(サンデー毎日連載は1990年26歳ごろ;1964生まれ)。ブックオフで105円で買った文庫本は、2005年で第27刷り発行だった。売れているのだ。著者は、本当に良く儲けている。ど甲斐性のある人だ。作家には、創作に生きる人と、私小説的に自分自身の体験を根っこにしてそれをさらけ出し、そこから虚実まぜこぜで作品世界を創造していくタイプがあるとすれば、著者は間違いなく後者である。要するに、著者自身の人間的魅力とエネルギーで読ませるタイプだ。

 普通、自分をさらけ出すタイプは、やがてネタ切れするはずだが、著者はマージャン、アジア探訪、FX為替博打、アル中戦場カメラマンの夫との日々、子供たちの成長、他etc.自らの体を張った取材的生きざまで、どんどん自分の世界の間口を広げてそれをまたマンガ・文に書くという大胆な生き方をしている。

 「ぼくんち」をはじめ、西原作品には何か心魅かれる世界・原風景がある。そして、西原作品に魅かれる自分を心地よく感じる俺自身がいる。俺は、西原ワールドが大好きだ!

 今回の作品は、西原さんが美大を出て、どんな仕事でも受けます時代を潜り抜けて、少しまともな仕事がまわってきだし手ほどない26歳の連載記事をまとめたものである。絵は正直、後年の“下手うま”と比べて随分稚拙だが、それでも既に西原ワールドの<原石>が成立しているのを感じた。やはり、著者は、トータルな意味で才能豊かな漫画家だった、ということだろう。

 感想3は、本当はもっと楽しんだのだが、これ以上の評価をつけると、今後「読書基準は、易しい本を読めば、高くなるのかよ!」という内なる声に耐えられず混乱するのでこれ以上の評価はつけられないのだ。ただ、良かった!、それは真実。同時に、俺自身もこの程度の作品で一番安らぐ程度の人間です、ということ!

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

2012年11月12日 01時25分11秒 | 一日一冊読書開始
11月11日(日):

259ページ  所要時間5:00        蔵書

 著者47歳(1883-1955;スペイン人)。18年前(1994年)に線を引きながら読んだ本の再読である。いい加減な気分で手の出せる本ではないが、気真面目過ぎても手を出せる本ではない。何となく本棚に手が伸びてなんとなく読んでみようと思ったのだ。正直、5hで歯の立つ内容ではないが、逆に一日で読み切れずに毎日テキストとして付き合うような根気も意欲も無い。最後まで、目を這わせることが出来ただけ良かった!

 18年前の線引き部分を読みながら、「あの時、何を考えてたんだろう」と思いつつ、18年前とは理解の度合いや注目箇所がズレているところもあるのを実感した。「このズレが成長の証であってくれればいいが…。何となく昔よりは考える視野は広がったようだなあ」と思った。思えば、この18年だけを取り出しても世界も日本も激変してきた。視野が広がるのは当然か…。

 読んでいて、この内容が第二次大戦前の1930年に書かれたことに、まず驚きを禁じ得なかった。大衆論、国民国家、ヨーロッパ合衆国、ボルシェビキとファシズムは根っこは同じで自由主義を敵視する、など予言的で瑞々しい記述にあふれている

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:
 
 オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。

 「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。

 「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)