もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

240901 朝ドラ「虎に翼」にはまっている。

2024年09月01日 15時11分01秒 | 日記
9月1日(日)

朝ドラを観る習慣は俺には全く無い。ただ「虎に翼」は、伊藤沙莉がお気に入りだったので、とりあえず録画を始めていた。あとは、多くの人たちと同じだろう。丁寧に作り込まれたドラマの、テンポよく進む展開に引き込まれていった。知っていたつもりのことが、「これほどだったとは・・・」という内容と、今の日本でどれぐらい踏み込んで表現できるかな?と思っていた部分の多くが、予想以上に踏み込んでくれていて、観ていてスカッとする気分を味わえた。「このドラマは良いドラマだ!」と思える。その繰り返しの中で、今では同じ回を何度も見直すディープな視聴者になっている。毎週土曜日朝の一週間(5回)まとめ放送を第1週から全部撮り溜めしているので、折に触れて何度も見直している。戦前・戦中・戦後日本の素晴らしい教材になっている、と思う。NHKの評価が俺の中で少し高くなっている。報道はダメだが、ドラマ、ドキュメンタリーはさすがである。

     
連続テレビ小説「虎に翼」より 写真提供:NHK/「虎に翼」より 写真提供:NHK/「虎に翼」より かつてともに学んだ者たちに囲まれた寅子。玉は戦争による負傷で車椅子生活を余儀なくされている。写真提供:NHK/「虎に翼」より 同性のパートナーをもつ人たちや性別適合手術を受けた人と寅子は出会う。写真提供:NHK/「虎に翼」より 新潟で美佐江は寅子に難問を投げかけた 写真提供:NHK

原爆裁判の判決は第23週。「虎に翼」の戦争は終わらない。尾崎CPインタビュー
木俣冬フリーライター/インタビュアー/ノベライズ職人
8/30(金) 12:31

放送が残り1ヶ月となった朝ドラこと連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)。主人公・寅子(伊藤沙莉)が8年もの長きにわたる原爆裁判に判事として関わっている。

戦前の女性の生きづらさからはじまり、戦争を経て、寅子の問題意識はどこに向かっていくのか。モデルの三淵嘉子さんも実際に関わった原爆裁判を描くうえで意識したところなどを制作統括の尾崎裕和チーフプロデューサーに聞いた。

女性の生きづらさを幹に、枝が広がって戦争にまでテーマが及んだ
――原爆裁判について、よくぞ朝ドラで取り上げたと喝采する声があります。

尾崎「原爆裁判のエピソードは第20週から第23週まで時間をかけました。モデルの三淵嘉子さんは、実際に原爆裁判の裁判官のひとりでした。8年の審理の間に裁判官は入れ替わっていますが、三淵さんが最も長く関わった裁判官となります。ドラマでこの題材を扱うにあたり、残されている裁判記録に目を通しました。判決文は当然残っていますが、そこに至るまでの資料もあり、いつどのような手続が行われたか、内容も日付もわかります。弁護士の方たちの記録がネットでも読めるように資料化されていて、誰でも検証できるのです。それを読んで、時代の流れのなかでどのようなやりとりが行われてきたかを把握したうえで、ドラマに落とし込みました。ただ、裁判官が合議で何を言ったかは守秘義務があり残されていません。三淵さんが当時何を思ったかもわかりませんので、寅子をはじめとして、携わった裁判官たちがどう考えたかはドラマのフィクションとなります。史実に寄り添いつつも、このドラマの寅子だったらこう考えるのではないかというところを描いています。当時の裁判官もそうだと思いますが、被爆後、何年もある意味見捨てられていたともいえる被爆者の方々をどうしたら良いのか。史実としての判決は変わらないですが、そのプロセスのなかで寅子や裁判官たちがどう考えたのかがドラマとしての見どころになります」

――原爆裁判が控えているにもかかわらず、戦時中、原爆が落とされたことや、終戦の日などの寅子の感情を描かなかった理由を教えてください。

尾崎「戦後とは、戦争とはいつ終わるのだろう、ということに『虎に翼』はウエイトを置いています。寅子も夫・優三(仲野太賀)と兄・直道(上川周作)を戦争で失って、大きな悲しみを抱き続けています。8月15日に戦争終結が国民に知らされたとはいえ、寅子たちの戦争は終わっていないのです。総力戦研究所の過去を航一(岡田将生)が引きずっていたり、原爆投下から何年も経ったあとも被爆者の方々が苦しみ続けて裁判になったり。戦争はスパッとどこかで終わるのではなく、長く継続し、途切れることなく続いているという観念を描いています」

――原爆投下の瞬間や玉音放送をドラマのなかで描くと、そこであたかも終わったかのように思考停止してしまうということでしょうか。

尾崎「原爆について、東京にいた寅子たちは実際に目撃できないし、情報がどれくらい入ってきていたかということもあるので描きませんでした。玉音放送は最初から描かない選択をしていたわけではなく、構成を考えていくうちに、今回はなくてもいいのではないかとなりました。議論のすえ、戦争時代を厚く描くよりも、戦後を引きずっている人たちを描くことを選択したのです」

――もともとは、女性の生きづらさをテーマにドラマがはじまりましたが、そこに戦後の終わらない戦争まで手厚く描く理由はありますか。

尾崎「ドラマのスタート時点から、女性の生きづらさ、女性がどう生きていくかがドラマの幹としてずっとあります。そこから枝が広がって戦争にまで及びました。戦争によって女性たちがより弱い立場になりますし、もちろん男性も苦しんでいます。ドラマが進むことで、男女問わず様々な人達が苦しみ傷つき、問題が広がっていきます。轟(戸塚純貴)のようなセクシュアルマイノリティ、玉(羽瀬川なぎ)のような戦争によって障害を負った人など、様々な立場の人達の姿を描こうと思いました」

被害者と加害者はそんなに簡単に割り切れるものなのか
――戦争を描くうえでいまの時代の状況を加味していますか。

尾崎「戦争というテーマは、朝ドラでは繰り返し描いています。何度描いても、描き尽くすことはできず、その都度、様々な発見や視点や描き方があります。2024年の『虎に翼』で戦争を描くとしたらこういう形なのかなということで考えていったということです」

――尾崎さんは朝ドラには「ゲゲゲの女房」(10年度前期)には演出で参加し、「エール」(20年度前期)では制作統括として参加されています。「ゲゲゲ〜」も水木しげるさんの強烈な戦争体験を物語に落とし込んだドラマでしたし、「エール」ではインパール作戦に主人公が参加した場面、そこで悲惨な戦争体験を経て、自分もまた戦争に加担したのではないかという問題に踏み込んだ作品でした。「虎に翼」も総力戦研究所、原爆裁判と「踏み込んだ」と世間に注目されています。尾崎さんはなぜ踏み込んだ、あるいはなぜ踏み込めたのでしょうか。

尾崎「『エール』では僕は先輩(土屋勝裕)の下でやっていたのでクリエイティブの中心にはいなかったのですが、インパール作戦や、歌を作ることで戦争の後押しをしてしまったと感じる主人公を朝ドラで描くことは意味があると思いながら参加していました。『虎に翼』では総力戦研究所の話を航一がしたとき、杉田太郎(高橋克実)が『市民にできることはなかった』と言っています。吉田恵里香さんとは、ある種の責任ということについて、ひとりの人間としてできることはあったのか、なかったのか、被害者と加害者はそんなに簡単に割り切れるものなのか、というような話をした記憶があります」

事件や内容は一見バラバラに見えても、実は噛み合っている
――新潟編では、総力戦研究所、関東大震災での朝鮮人殺害、高校生の美佐江(片岡凜)によるなぜ人を殺してはいけないのかという問いなどが出てきます。どれも突き詰めると、平等とは何なのかという問いに行き着くような気がして。それらを積み重ねていった先に原爆裁判があり、さらに終盤に向かっていく。よく考えられた構成と感じますが、それぞれ1本ドラマができそうな題材をこうもたくさん短時間に盛り込んでいくことを尾崎さんはどう思いましたか。

尾崎「それぞれの事件や内容は一見バラバラに見えても、実は噛み合っていて、ひとつの塊として描かれていると思います。吉田さんのなかで調和されひとまとまりになっている。吉田さんの脚本は、情報量が多いことが魅力だと思います。事件に限ったことではなく、家庭の場面でも情報量やスピード感があります。例えば、直言(岡部ひろき)が亡くなる週では、彼が亡くなったのは週の半ばの水曜日で、そのあとまだまだ物語が続きました。多くの内容が入っていても視聴者のみなさんはわかってくれるし、理解していただけるという確信をもって吉田さんは書いていると思います」

――原爆裁判に関わる判事のなかに汐見(平埜生成)がいます。彼の奥さんを朝鮮人の香淑(ハ・ヨンス)に設定したことと裁判とには関係がありますか。

尾崎「この先に汐見と香淑のことが描かれるとき、原爆裁判に汐見が関わったからこそのエピソードも出てくると思います」


2024年度前期 連続テレビ小説「虎に翼」
【作】 吉田恵里香
【音楽】 森優太
【主題歌】 米津玄師「さよーならまたいつか!」
【語り】 尾野真千子
【キャスト】 伊藤沙莉 岡田将生 森田望智 土居志央梨 桜井ユキ 平岩紙 戸塚純貴
毎田暖乃 余貴美子 高橋克実 沢村一樹 滝藤賢一 松山ケンイチ
【法律考証】 村上一博
【制作統括】 尾崎裕和
【プロデューサー】 石澤かおる 舟橋哲男 徳田祥子
【取材】 清永聡
【演出】 梛川善郎 安藤大佑 橋本万葉 伊集院悠 相澤一樹 酒井悠
【放送予定】 総合 (月~土) 午前8時 [再]午後0時45分 ※土曜日は1週間を振り返ります。BS BSP4K (月~金) 午前7時30分
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231022 れいわ新選組のポスターをさらに追加して貼りました。

2023年10月22日 14時43分56秒 | 日記
10月22日(日): 追加分。  既に貼ってます。

れいわ新選組、山本太郎、大石あきこ、頑張れ!
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231005 れいわ新選組の新しいポスターを自宅の壁に貼り直しました。

2023年10月05日 19時17分03秒 | 日記
10月5日(木):新しいポスター! 貼り替え前。お疲れ様。 

 ポスターも3代目半か? れいわ新選組(山本太郎代表)に対する信頼と支持は全く不変です。早くれいわ新選組が30人規模以上の政党になって、日本の政治が新たなステージに進むことを願っています。

  
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230205 毎日新聞:中村哲さんら手がけた緑の農地、死去後も拡大続く アフガン東部

2023年02月05日 09時38分28秒 | 日記
2月5日(日):  中村哲さんの襲撃現場近くに建てられた碑を訪れた村上優会長(左から3人目)らペシャワール会メンバーと、現地のPMS職員ら=アフガニスタン東部ジャララバードで2022年12月29日(同会提供)
毎日新聞中村哲さんら手がけた緑の農地、死去後も拡大続く アフガン東部
2023/2/3 07:00(最終更新 2/4 05:18)

 農地は広がり、暮らしが水で潤っていた――。アフガニスタンで医療などの人道支援にあたる福岡市のNGO「ペシャワール会」のメンバーが2022年末、現地を訪れた。19年に現地代表で医師の中村哲さん(当時73歳)が凶弾に倒れた後、会の日本人メンバーが訪れるのは初めて。農地での収穫作業や新たな用水路建設を目指す場所などを視察した村上優会長は「水が流れるまちで人が暮らす光景は『平和』そのもの。中村哲のスピリッツ(精神)が息づいていることが感じられた」と語った。

ペシャワール会が現地で確認
 村上会長らがアフガンを訪れたのは10年が最後。その後は治安の悪化やビザ(査証)の発給停止などで訪問できず、中村さんだけが現地に残って活動を続けてきた。19年12月に中村さんが襲撃され亡くなった後は、現地の実動組織である「平和医療団(PMS)」の職員とオンラインでやり取りし、写真や動画で事業の進捗(しんちょく)状況を確認してきた。
 現地の長老から歓待され、握手を交わすペシャワール会の村上優会長(手前左)=2022年12月26日(同会提供)
 今回は現地の治安状況が落ち着いたことを受け、村上会長や藤田千代子・PMS支援室長ら8人が22年12月中旬にパキスタン経由でアフガンに入り、約2週間滞在した。アフガン東部のナンガルハル州ジャララバードで22年10月に完成した、中村さんの顔写真が掲げられた記念碑を訪れたほか、医療や農業、かんがい事業の現場を視察して回った。

 村上会長は「集落に水が届き、子どもが走り回り、バザール(市場)が並ぶ様子を見て、随所で中村哲が言っていた通りの『平和』を感じることができた」と話す。用水路の開通で潤った集落を訪れると、長老から歓待されたという。

果樹や麦、養蜂や牧畜も
 会はこれまで、中村さんが手がけたかんがい事業で約1万6500ヘクタールが農地になったとしてきたが、中村さんの死後も農地は広がり、約2万4000ヘクタールになっていることが分かった。琵琶湖(滋賀県)の面積の3分の1超に当たる耕地にサトウキビやミカン、麦が実り、養蜂や食用子牛の飼育もされていた。

 メンバーは新たな用水路建設の候補地も視察し、実務的な打ち合わせや、水流などを確認するテストも実施した。病院設備を拡大したいという提案も現地の職員からあり、今後検討していく。村上会長は「現地との人的交流を増やし、事業を続けていこうという気持ちを改めて強くした。なかなか手が差し伸べられない地への支援をこれからも続けていきたい」と話している。【山口桂子】
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230129 再掲: 180515 日刊ゲンダイ:鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」「国のため」と声高に言う人は偽物 ※すごく当たり前のこと!(もみ)

2023年01月29日 11時17分35秒 | 日記
1月29日(日): 鈴木邦男氏のご冥福をお祈り申し上げます。

2018年05月15日 22時33分42秒 | 時代の記憶

2018年)5月15日(火):   「今の政権には反省がない」と鈴木邦男氏(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイ鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」「国のため」と声高に言う人は偽物 注目の人 直撃インタビュー 2018年5月14日 

本当に自信があれば謙虚になれるはず
  世の中が右傾化しているといわれる。安倍政権を支持する勢力には、排外主義をあらわにする極右的な思想の持ち主も少なくない。政権側も右翼的な政策を推し進めてきた。安倍政権の5年間で日本はどう変わったのか。今後、どうなるのか。民族派右翼の重鎮、「一水会」元最高顧問の鈴木邦男氏に話を聞いた。
  ――安倍政権や、そのコアな支持層は果たして「右翼」なのでしょうか。保守というより反動のようにも感じますが。
  今の政権には反省がない。歴史を見る目がないというか、直面する勇気がないんでしょう。それは保守的な態度ではないと思います。例えば、東京裁判を見直すという。見直してどうするのか。もう一度、戦争をするとでもいうのでしょうか。
  ――ヘイトスピーチや排外主義的なデモも目立つようになりました。
  僕は日本が好きだけど、そんなに立派な国だとは思っていない。どうしようもない失敗もしてきましたからね。それでもこの国が好きだと思うのが本当の愛国心ではないですか。今は政権中枢が率先して「侵略も虐殺もなかった」と過去から目をそらし、歴史をフィクションで糊塗しようとしている。民族間の憎悪をあおり、韓国や中国をバカにした本が書店に並ぶ。韓国を褒めたり、日本政府を批判すれば、非国民のように叩かれる。そんなものは愛国心でも何でもありません。
  ――安倍政権イコール国ではないのに、ちょっとでも政府を批判すると、国賊扱いですからね。
  しかし、「国のため」とか「私は愛国者」とか声高に言う人は偽物だと思いますよ。そういうのは、心の中で思っていればいい。行動を見て、周りが判断すればいいのです。外に敵をつくって支持を固めるのは、運動家の常套手段。政府や政党がそれをやるべきではない。
  ――この春から、小学校で「道徳」が教科化され、道徳心や愛国心に成績がつけられます。どうやって愛国心の有無を判断するのでしょう。
  愛国心に右翼も左翼もない。周りに迷惑をかけず、人に優しくしている人が一番の愛国者です。無理して「日本は素晴らしい」と言わなくてもいいと思う。物を贈る時も「つまらないものですが」と言ったり、愚妻や愚息という言い方をするのが日本の精神ですよね。本来は謙虚な文化なのに、今は自分で自分を褒めてしまう。自国のことも「愚国」「弊国」くらい言ってもいいのにね。会社だって、弊社と言うでしょ。本当に自信があれば、謙虚になれるはずですよ。
  ――そういうことを言うから、「自虐的だ」と右翼界隈から目の敵にされる?
  僕は母が宗教団体の「生長の家」に出入りしていた関係で、青春時代は生長の家の運動に情熱を燃やし、今の日本会議の連中とも一緒に学生運動をやっていた。対立して追い出されたけど、今はよかったと思っている。あのまま日本会議にいたら、視野狭窄になっていたでしょうね。
  ――日本会議の運動は、左翼に対する敵視が凝縮されたものに見えます。鈴木さんも「サヨクに転向した」と批判されていますね。 
  右でも左でも、同じ考えの人が集まると暴走する。批判は排除され、過激なことを言う人が支持を集めます。アナキストの竹中労の「人は弱いから群れるのではない。群れるから弱くなるのだ」という言葉を聞いた時、僕は最初、意味が分からなかった。「何言ってるんだ、弱いから群れるのだろう」と思っていた。でも、やはり群れるから無力になるんだということが分かってきた。
  ――日本会議は安倍政権を支える一大勢力基盤だといわれ、集団的自衛権の行使容認も、憲法改正も日本会議の悲願だと聞きます。
  彼らは「三島事件」の絶望を味わっている。三島由紀夫が憲法改正を求めて自衛隊に決起を呼びかけ、後に自決したことがトラウマになっているのです。安倍政権の間にしか憲法改正のチャンスはないから、何としても成し遂げなければならないという強迫観念があるのでしょう。

自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法
  ――現政権が目指す憲法改正についてはどう考えていますか。
  僕は、安倍首相の憲法改正には反対です。本来、憲法には夢や理想が必要なはずなのに、思想性もなく、ただ戦前に戻ろうとしているように見える。戦争であれだけの犠牲を払ったのに、教訓を生かせず、軍備を増強して国民の人権を抑圧するなんて愚かすぎます。僕は現行憲法は米国による「押し付け憲法」だと思っていて、自主憲法の制定には賛成だけど、自由のない自主憲法より、自由のある押し付け憲法の方がずっとマシだ
  ――改憲派は家父長制の復活を目指しているように感じます。
  夫が働き、妻は家に尽くして、子どもを産み育てるという戦前の構図をつくりたいのでしょう。個人の自由を抑圧するこのシステムは、為政者にとって都合がいい。そのうち選挙権も一家で一票という形にしたいのかもしれない。そういう家の集合体を統治するのが「国家」という大きな家であり、トップの言うことに国民は従うべしという考え方です。
  ――道徳を教科化するなど、愛国心を植え付ける教育方針も、国家への忠誠心を養うためですね。
  実は、三島由紀夫は自死の2年前に朝日新聞で「私は愛国心という言葉が嫌いだ」と書いていました。「愛というなら分け隔てないはずで、《人類愛》というなら分かるが、《愛国心》というのは筋が通らない。愛国心は、国境で区切られてしまう」というのです。三島は徴兵制にも反対していて、「国防は国民の名誉ある権利であり、徴兵制にすると汚れた義務になる」と言っていた。50年前の三島の言葉は、今の我々に向かって言っているように感じます。

歴史を学ばず反省がないから戦前に戻ろうとする
  ――愛国心は、上から強制するものではないということですね。
  韓国や中国に敵愾心を抱くとか、ヘイトスピーチの類いなんてのは愛国心とは別物です。1905年、日本が日露戦争に勝利した際、全権代表としてポーツマス条約の締結に臨んだ小村寿太郎外相は、賠償金も取れない勝利で帰国後に批判されることは分かっていた。しかし、「ここで戦争を終結させられるなら、帰国して殺されてもいい」「売国奴と罵られてもいい」という覚悟があった。こういう人が本物の愛国者でしょう。ところが、日本は日露戦争に「勝ったこと」にしてもらい、一等国に仲間入りして舞い上がってしまった。それで、ロシアよりはるかに強い米国に戦いを挑んでいった。愚かですよね。
  ――戦争を知らない世代ばかりになって、「戦争だけはしてはいけない」と言う政治家も減っているように感じます。
  反省がないから、戦前に戻ろうとする。慰霊は当然ですが、歴史を検証してただすのは危うい。天皇陛下は激戦地をめぐる慰霊の旅をなさっています。憲法も守っている。保守を名乗る人々が「憲法改正で天皇陛下を国家元首に」などと主張するのは、陛下のお気持ちをおもんぱかっているとは思えない。むしろ、ないがしろにしているのではないか。
  ――安倍政権が終われば、戦前回帰を望むような妙な空気は消えるのでしょうか。
  仮に安倍首相から次のトップに交代しても、自民党政権の間は“強い明治”への回帰路線は変わらないでしょう。国民もそれを求めているのだと思います。
  ――国民が求めている?
  自信を持てない人たちは、国家が強くなれば自分たちも強くなるような錯覚を抱いている。それで、「中国や韓国は許せない」と拳を振り上げたり、ゲーム感覚で「北朝鮮をやっつけろ」と戦争をあおるようなことまで言い出す。政治家は、そういう国民受けを狙って、強い言葉で隣国や外国人を非難するようなことを言えば愛国者として支持されると思っている。お互いの相乗効果で、憎悪にまみれた偽物の愛国心が幅をきかせているのが現状ではないでしょうか。
(聞き手=本紙・峰田理津子)
▽すずき・くにお 1943年福島県生まれ。早大政経学部卒。学生時代から右翼運動に関わり、72年に民族派右翼の「一水会」を結成。99年まで代表を務めた。著書に「新右翼<最終章>」「失敗の愛国心」「言論の覚悟 脱右翼篇」など。


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220408 勉強!新しい知見。是非に及ばず?

2022年04月09日 01時44分44秒 | 日記
4月8日(金):


日刊ゲンダイ北方領土を「日本固有の領土」とする外務省の虚偽説明 日本外交と政治の正体
2022/04/08 

北方領土4島は、本当に「日本の領土」といえるのか(C)共同通信社

  外務省は日本が外国と結んだ条約、及びその環境を国民に正確に説明する責任がある。だが、外務省はまた、実を歪める行動をとり始めた。全く罪深い行為である。
  3月31日付の朝日新聞は、<今年の外交青書、北方領土「不法占拠」の記述が20年ぶり復活>と題した記事を掲載。<4月に閣議決定する2022年版外交青書の原案が判明した。北方領土についてロシアの「不法占拠」との認識を示し、北方四島を「固有の領土」と記す。「不法占拠」の表記は03年版、「固有の領土」は11年版以来の復活となる>と報じた。
  ここで、客観的な事実関係を伝えたい。
  まず、日本はポツダム宣言を受諾して戦争を終えた。ここでは<日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ>としている。
  本州、北海道、九州及び四国以外の島々については「固有の領土」論は放棄している。かつ、日本は1945年9月2日にミズーリ号の上で降伏文書に署名したが、ここには<下名(重光葵、梅津美治郎)はポツダム宣言の条項を誠実に履行することを約す>としている。
  さらに1951年のサンフランシスコ平和条約では、<日本国は千島列島を放棄する>と規定し、その時、吉田茂首相は受諾演説で「千島列島の二島、国後・択捉は」と述べ、両島が千島との位置づけをしている。
  これらのことから、日本が降伏文書、及びサンフランシスコ平和条約を破棄しない限り、国後、択捉は「日本固有の領土」や「日本の領土」ではない。
  では、日本が放棄した南千島の帰属はどうなるのか。
  米英ソ首脳が合意したヤルタ協定(1945年2月)では、<千島列島ハソヴィエト連邦ニ引渡サルヘシ>となっている。1945年8月18日、トルーマン大統領はスターリンに対して「千島列島の全てをソ連極東総司令官に明け渡す領域に含めることに同意します」としている。
  ソ連の千島列島占拠に何らの不法性はない。さらに国連憲章第107条は「憲章のいかなる規定も、第二次大戦中に敵であった国への行動で責任ある政府が戦争の結果としてとったものを無効にするものではない」としている。
  国後、択捉を「日本固有の領土」としたり、ロシアがこれを「不法占拠」している、との説明は虚偽なのである。

孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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220403 作家の宮崎学さん死去、76歳

2022年04月04日 01時39分02秒 | 日記
4月3日(日):
朝日新聞作家の宮崎学さん死去、76歳 「キツネ目の男」と疑われたことも
4/3(日) 21:35配信



 暴力団など社会問題を扱った著書で知られる作家の宮崎学(みやざき・まなぶ)さんが3月30日、死去した。76歳だった。家族や親しい知人によると、死因は老衰という。故人の遺志で葬儀は行わない。
 1945年京都市生まれ。週刊誌記者を経て、戦後日本の裏社会や経済の実態を描いた96年の自伝的著作「突破者」でデビュー。暴力団や被差別部落などをテーマに執筆を重ねた。
 84~85年に起きたグリコ・森永事件では、事件に関与したとされる「キツネ目の男」と疑われたこともある。国家権力を巡る社会問題に対し、「アウトロー」の立場から積極的な評論活動を続けたが、親しい知人によると、ここ数年は体調がすぐれなかったという。
 しのぶ会などの開催は未定という。
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220331 脳天気な天声人語、人の痛みが分からないのか?信用できない。

2022年03月31日 12時50分58秒 | 日記
3月31日(木):



特に「理不尽な扱いを受けていたのなら、内匠頭には暴力を用いない方法で世に訴えてほしかった。腕力に訴えたスミスさんも同じである。」という一節には強い違和感を覚えた。腕力という強い表現をしているが、平手打ちだろう?!。正論を吐いているつもりかもしれないが、時代背景や社会背景、当事者たちの思いなど様々な事情を<民主的?>価値観のみですべて断罪し、切って捨てることのできる感覚に薄っぺらさと卑怯さしか覚えない。朝日新聞の看板を背負った天声人語が堕ちたものだ。

そういえば、以前安倍昭恵の犯罪行為に対して糾弾せず阿諛追従をしている天声人語を読んで気分が悪くなったことを思い出した。
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220119 日本史Bの共通テスト100点!(但し、80分)

2022年01月19日 18時40分01秒 | 日記
1月19日(水):

15日(土)共通テスト「日本史B」を解いた。初めから60分で解く気はなく、昼食のパンを食べながら時間をかけて解いた。
少し感想を述べると、この量と質を60分以内で解くのは、わき目も振らずに駆け通さねばならない。量で言えば31ページ。
質で言えば、たくさんしry


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211228 大河ドラマ「真田丸 全50話」(2016年)感想5 ※豊臣が後北条と同じ滅び方をしたのは皮肉。

2021年12月28日 16時54分09秒 | 日記
12月28日(火):  
久しぶりに10日ほどかけて大河ドラマ「真田丸」(2016年)の録画DVD全50話をコンプリートした。
面白かった。楽しめた。わかっていたことだが、大坂の陣の部分は、豊臣の人間たちの愚劣さばかりが
目立って嫌だった。しかし、これは三谷幸喜の責任ではない。関が原の戦い後の豊臣側に小粒の人間し
かいなかったのが原因だ。
豊臣が、後北条と同じ滅び方をしたのは皮肉だが、必然だった、と思った。

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211121 れいわ新選組ポスターの更新。貼り替えました!

2021年11月21日 22時25分35秒 | 日記
11月21日(日):    お疲れ様。
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210929 れいわ新選組の新しいポスターを自宅の壁に貼り直しました。

2021年09月29日 18時34分17秒 | 日記
9月29日(水): 新しいポスター!  ご苦労様。  継続使用!

前回の参議院選の時に、自宅に貼ったポスターのうち傷みのきついポスターを、新しいポスターに張り替えました。

傷みの少ない3枚は継続して掲示しておきました。

岸田の自民党は、自浄能力のないアベ・アソウの自民党そのものです。世の中を変えるために、立憲、共産、社民、れいわの
4野党共闘に是非投票してください。特に、比例区は「れいわ新選組」でお願い申し上げますm(_ _)m。

枝豆は共産党との連携をしっかりと結んで、なにがなんでも政権交代を果たせ!

政権交代を目指さない野党は無意味だ!
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200426 断じて橋下徹を許せない。ウソつきの卑怯者のクズだ!

2020年04月26日 20時11分53秒 | 日記
4月26日(日):  

「前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover」さんのツイッターの中で「16歳に自己責任を求める橋下徹。なんでこんなん知事にしてたんや、大阪府民。」のコメントと共に「反戦平和@liberal16peace」さんのツイッターで掲載されたFNNニュース映像(1分33秒)を目撃した。

反戦平和さんの「『子供が笑う大阪に』と掲げておきながら「税金を取っているなら教育、医療、福祉に使うべき」と言った高校生に「じゃああなたが政治家になって活動して下さい」「政治を変えるか、自己責任を求められるこの国から出るしかない」と吐き捨てた橋下徹氏。血が通っているのか?」」というコメントと共にこの映像を見て血の気が引いた。俺も思わず「おまえ(橋下徹)の方が日本から出て行け!!!」と口走っていた。

橋下徹がどれほどのクズか、再認識し思い知った。ぜひ「反戦平和@liberal16peace」「子どもが笑う大阪」で検索をかけて映像を見てほしい。自分を守るためには、どんな詭弁を使ってでも、弱い人間を何の恥もなく踏みにじることができる橋下の卑怯さ、クズぶりがこれ以上ないほど明確に出ている。これを見て、まだ橋下徹を「指導力がある」と支持できる奴は、クズの中のクズだ、と太鼓判を押してやる。

理屈じゃない!橋下徹を許せない。ウソつきの卑怯者のクズだ!

俺の<橋下徹>観:対策を語っているように見せかけて論点をずらし、本質的解決から目先のフェイクに人々の目を引き付ける。批判している振りをして、現政権に対して甘い有利な流れ・雰囲気を作って、権力者に阿っておこぼれをもらうのがハシシタ流の行動原理。ホンネを言ってるようでいて実は弱者を踏みにじって強者に存在感を示しながらゴマをする。そのために今日もキャンキャン、明日もキャンキャン、威圧的に大声で吠え続ける。権力者におこぼれをねだる。また、こんなクズに乗せられて付いていく馬鹿がいる。
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200421 日本は本当に<法治国家>なのか。広島県知事は、広島県の公務員の人々の<飼い主>なのか?

2020年04月22日 00時53分24秒 | 日記
4月21日(火):  

日本は本当に<法治国家>なのか。公務員とはいえ、立法(議会の議決を経て法律を定立する)措置を経ずして、個人の権利や私有財産を奪われることはない。人気取りなのか、うろたえてるのか。いずれにせよ、政治家の言葉が安直で軽すぎる。アベのミニチュアが増殖中。広島県知事は、広島県の公務員の人々の<飼い主>なのか?公務員は知事の<飼い犬>なのか? 馬鹿馬鹿しい!知事とは所詮、4年間の<雇われ店長>だろう。知事は、公務員全員の<生活実態>を把握しているのか。

スポニチ茂木健一郎氏「絶句」 広島知事が県職員の10万円給付活用案に「県職員の方だって…」
2020年4月21日 22:27]

 脳科学者の茂木健一郎氏(57)が21日、ツイッターを更新。広島県の湯崎英彦知事が新型コロナウイルス感染対策で政府が全国民に一律給付する10万円のうち、県職員が受け取った分の活用を検討する考えを示したことに「これは無理筋なのでは…」と投稿した。
 湯崎知事は記者会見で、休業要請に応じた中小事業者に支給する協力金など支援策の財源確保のため、「財源は聖域なく検討したい」と述べた。県によると、職員数は教職員や警察官を含めて約2万5千人。
 茂木氏は「絶句」と反応。「県職員の方だって、生活者としての側面があり、知事といえどもこれは無理筋なのでは…」と指摘した。
 茂木氏の投稿にネットでは「国が給付するものを知事が取り上げるとは…」「勝手にこんなことしていいんですかね!」「これはやりすぎ」「他人の金をどう使うか決められるんですね。凄いなあ」「広島県民として残念」「公務員はコロナでも給料減らないし、私は賛成です」などの声があった。
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200420 「PCR検査に反対していた」発言の責任をとらない橋下徹に強い違和感。せめて訂正謝罪ぐらいしろよ!

2020年04月20日 21時49分41秒 | 日記
4月20日(月):

最近の橋下徹の発言の変りぶりに強い違和感を覚えている。せめて訂正謝罪ぐらいしろよ!ウソつきは、アベだけではない。

SANSPO.COM 橋下徹氏「10~40歳の元気な人は家で寝とけ」“全員PCR検査”は不要 2020.2.29 17:28
 前大阪市長で弁護士、橋下徹氏(50)が29日、関西テレビ「胸いっぱいサミット!」(土曜正午)に出演。新型コロナウイルスの検査に使われているPCRについて「一般の人がどんどんやる必要はない」と私見を述べた。
 パネラーとして出演した大阪市立大、朴一教授が「韓国は日本と違って簡易キットを配ったんですよね。で、普通の病院でも受診できて、みんな自分が感染しているかどうか判断できる」と韓国の対策事例を紹介。その上で「日本の場合はそれさえしてないでしょ。韓国みたいに簡易キットを早く認可して配らないと対処できませんよ。誰が罹っているか罹っていないかわからないから」と指摘した。
 これに対し橋下氏は、「PCRも重症化するような人を見つける為に必要で、一般の人がPCRをどんどんやる必要はないんですよ」と反論。「はっきり言って10歳から40歳くらいの元気な人は、普通の風邪のような感じで家で寝とけって政府がバシっと言えばいいんですよ。全員PCRなんかやらなくていいんですよ。やれやれやれやれって不必要なこと煽るからおかしくなる。いらないんです。だって、やったってどうするんですか?と私見を述べた。
 元TBSのフリーアナウンサー、吉田明世(31)からは「人にうつしてしまうことが怖いので知っておきたいというのはあります」という声も上がったが「だから家で寝とくのがいいんです。家で自宅待機しとけばいいんですから」と強調した。

200422追記:自宅待機は、タダではできないぞ!(もみ)
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)