日本の心・さいき

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やる気の試験

2006-09-01 07:26:24 | Weblog
(実話であるが、・・・少し、内容を変えているが・・・)、サウジアラビアの首都リヤドにあるリヤド大学での話(ある日本人)、
 大学の掲示板に、アラビア語を習得したい人の為にアラビア語講座(15回)の誘いが張り出された。無料とある。手続きも特に難しいことはないので、さっそく行って受けることにした。
 初日、わずか30名前後しか入らない様な教室に、既に、数百人程の人が、ひしめき合う感じでいて、教室内に入ることも出来ず、廊下から窓越しに、声だけ聞く感じになった。アラビア語の先生が来て、いきなり、アラビア語で講義が始まり、最初から最後まで、全てアラビア語で、何のことか全く内容が理解できないまま、90分が過ぎて、講義が終わった。その先生が教室を出た後に、別の人が来て、英語で、又、明日もこんな感じが行われますので、良かったら、又、聴きに来て下さいとのことを言われた。
 2日目、どうしようかと迷ったが、まあ、せっかくだから行ってみることにした。さすがに、受講生の数が、70~80人ぐらいになっていて、何とか、教室内で受けることが出来た。アラビア語の先生は、前回と同じで、全く前回と同じ感じで、英語全くなしのアラビア語だけの講義が90分間あって、何も理解できずに終わった。又、最後に、前回同様の別の人が来て、「又、次回も同じ感じでします。次回、出席しない人は、次回から、受ける意思がないものとみなします!」とのきつい言い方をされて出て行った。
 3日目、憂鬱な感じで、どうするか迷った。もう、やめようかとも思ったが、しかし、せっかくしようと決めたことだし、やめるのはいつでも出来ることだからとも思い直して、もう1回参加して、それで、その後のことを決めようと思った。
 で、行くと、ちょうど、30名前後で、席が皆に座れるだけになっていた。先生の入ってくるのを待った。先生は、初めて見る先生で、英語でいきなり話し出した。
「ちょうどいい数になりました。ここにおられる方は、やる気の試験に合格された方だと認定します。今までのは、やる気を試すための試験でした。今からは、英語で、出来るだけ分かり易く話したいと思います。質問は、随時受け付けます・・・」と言って、基本的なことから、丁寧な講義がその後、15回行われ、15回の講義が終わり頃には、簡単なアラビア語での会話が出来る様になった。



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