日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

没頭する能力、溶け込める能力

2007-02-02 19:53:24 | Weblog
 生きる上で、没頭する能力(集中力)やその場に溶け込める能力(適応力)も大切だと思う。
 ある俳優さんが、テレビの中で言っていた、「自分はその役になり切ってしまう癖があって、本当に相手が好きになったり嫌いになったりするし、涙も本当に出る。」と。
 絵を描く人から、あるモデルさんを描くのに、「そのモデルの心まで奪われた感じにならないと、いい絵は、描けない。」と言われた。
 宴会でも、皆に溶け込めなくて、しらけた感じになっている人、時々いる。そうかと思うと、乗りに乗った感じになって、宴会王の異名までもらっている人もいる。せっかくの一度の人生、時には、何もかも忘れて楽しく皆と過ごせることが、精神衛生上でも、非常に大切なことではないでしょうか。
 どうしたら、その場の為に人肌脱ぐ感じになれるのだろうか?何て難しい質問をされても困るのだけれども、私が思うに、まず、感動する心を人一倍持っていて、野次馬的な気持ちで、子どもの様に好奇心を失わずに、素直な気持ちで、かつ、謙虚で感謝する気持ちを持ち続けていることが大切だ思う。
 早見優さんが、英会話の上達のコツに付いて、3つのことを言われていた。「好き」であること、「目的」をはっきりとしておくこと、そして、「(短期)集中」して勉強すること。(それに、私は、継続力・反復力だと思っている。)
 好きでないと続かない、目的がはっきりしていないと頑張れない、忙しいからと言ってしないでいると、結局はしなくなる。短期でも、集中してやり、それを続けていれば、その内、ものになるのに。
 私の場合は、開業してから、忙しかったから(しかし、新生児医療がなくなったから)、多くの趣味が出来たと思っている。その趣味のスケジュールは、今考えると、凄まじかった。
 夕方の18時~20時のブランクの時間帯を中心に(佐伯では、20年間程、365日、20時~21時まで受付けて、時間外診療をしていた)、開業時、月曜日は、太鼓の練習に行き、火曜日は、茶道の稽古に行き、水曜日は、水墨画を習いに行き、木曜日の午後は、篠笛を習いに行き、金曜日の昼は、太極拳を習いに行き、18時からは、太鼓の練習に行き、土曜日と日曜の午後は、書道を習ったり、院長室で茶道を子どもや外国人に教えたり、太鼓を子どもやインドネシア人に教えたり、ネイティブの人から、仏・韓・英語などをマンツーマンで習っていた。
 多国語は、もう、まる10年間続いている。今でも、朝の語学のテレビ番組は、(英語以外は)欠かさないし、他の語学の勉強も、暇を見つけては、続けている。今年、トルコとエジプトに行くので、トルコ語とアラビア語を集中的にしている。笛も気分転換に毎日吹き、太鼓も、自分の大腿部の所で、リズム打ちを毎日している。
 趣味として、何かをそれなりにものにしてしまっている人は、それだけで趣味が終わっていること、まず、ない。趣味の面白さ、習得するコツを充分に知っているからである。
 茶道の先生が、よく、次の様に言われていた、「お茶を、ある事情で辞める時には、出来るだけ早く辞めなさい。面白さが次第に分かってくると、本人が辞めたくなっても、辞められなくなりますから。3年間真剣にしてしまうと、辞められなくなりますネ。5年間も一生懸命にしたら、もう、手遅れですネ。」と。
 同じ様な感じで、自分が医学生の時に、麻酔科の先生が講義の時に言われました、「外科などの他の科をする為に、数カ月間、麻酔の研修に来た人で、その先、麻酔をする人は、まず、いないけど、麻酔を研修に来て、どの科を選ぶか迷っている人の中で、半年~1年間もすると、このまま麻酔をしようかどうかって感じに一度はなり、他の科に進もうと決めていた人も、まる1年間も麻酔をしてしまうと、もうこのまま麻酔科を専門にしようと、変更を真剣に考えていますネ。まる2年間もすると、もう、立派な麻酔の専門医ですネ。3年間も麻酔ばかりすると、誰が説得しても、麻酔の世界から出れなくなって、もう、駄目ですネ。」と。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノンフィクション | トップ | 旅行断念 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事