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山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

橋下、2年で辞職再選挙は道理がない

2014年02月03日 12時09分04秒 | Weblog
 橋下大阪市長が、大阪都構想をすすめるための法定協議会で区割り案をひとつに絞る提案がじじつ否決された(採決はされていないが法定協の浅田均・維新政調会長が否決されたとまとめた)からといって、市長を辞職し再選挙をするといいだした。まるでわがままが通らないからだだをこねる幼児のようだ。議院内閣制とちがって、大統領制の市長と議会とは二元代表制だから、くいちがうことは折り込み済みの制度だ。アメリカでも予算の問題はじめオバマ大統領は議会を説得し、譲歩し、折り合いをつけるのに苦労している。だからといって辞任したりはしない。唯一辞任したのはウオーターゲート事件で辞任したニクソン大統領だけだ(選挙はおこなわれず、副大統領のフォード氏が昇格)。
 このまま4案並列では大阪都の案を決めるのに4,5年もかかる、だから市長選挙に打って出て、都構想の賛否ではなく、案を決めるところまで進めることを訴えたいと橋下氏はいう。だが、選挙で当選したとしても、議会の構成は変わらない。議会を説得するのではなく、選挙で当選すればこれが民意だから従えというやり方は議会との対立はいっそう深まる。とにかく自分の思った通り、スケジュールどおりでないといやだというのだ。
 秋には住民投票で大阪市民に決めてもらう、否決されようとそれには従うという。でもその前に、都構想案を住民投票にかける前に議会で正式に採択しなければならない。4案をひとつにまとめる段階でも賛同が得られないのだから、正式に賛否の採決となると否決されるのは目に見えている。
 ところが、橋下氏は今日(2月3日)の長い会見で、否決されたらありとあらゆる手段をたたかうといった。もう一度(もう2度か)市長選挙をやるという。このしつこさは史上例をみない。
 とにかく自分の意見を通すための道具として市長選挙を利用するというのは道理がない。二元代表制の地方自治体の政治制度を否定するものだからだ。
 
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4 コメント

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相手にしない (shigeo)
2014-02-03 23:23:51
 今回は自民から共産まで対抗馬を出さない。無投票当選か、泡沫候補との選挙に持ち込む。Hは激情(劇場とも)型だから肩透かしをくらわすのが一番よろし。
 「大阪都でもうかりまっか?」「なんで議会のほうを解散させへんかったんでっか?」と問い詰めればHの支持者もひきまっせ。
 2回選挙させたらよろしおま。さすがに2回目の選挙ともなるとHの支持者もいかんと思いま。税金の無駄遣いが目に見えまっせ。名言がありますな。「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。」これでいきましょ。
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Unknown (Unknown)
2014-02-04 00:23:11
大阪市では、関市長も出直し選挙に打って出たことがあったね。

選挙には、お金がかかる。

橋下徹さんは、知事職も途中で放り投げて、今度は市長職も途中で放り投げた。

大阪市のお隣の東大阪市でも、2006年に市長に当選した長尾淳三さんが、たった1年で市長職を放り投げて、出直し市長選挙に打って出たこともあったね。
長尾さんは落選し、2011年にこりずに市長選挙に出馬し落選した。

東京都も、石原慎太郎さんが任期途中で辞めなかったら、知事選は来年の4月のはず。
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Unknown (Unknown)
2014-02-04 00:25:24
たなざらし…、単なる晒し者…自業自得だね…。しばらく日がたてば、この数年は大阪府にとって単なる暗黒時代だったと総括されることだろう。
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長尾さんは事情が違います (yamagami)
2014-02-04 11:06:09
 東大阪市長の長尾さんの出直し市長選挙は事情が違います。利権や乱脈行政に怒った市民世論によって共産党市会議員だった長尾さんは2回市長に当選しました。しかし自民公明など反対野党の抵抗はすさまじく議会対策は困難を極めました。でも市政を浄化するという大きな成果をあげました。無駄な公共事業の見直しもすすめました。
 大変だったのは2回目に当選して1年余で議会から不信任に追い込まれたことです。9月に任期満了を迎える議会の多数野党が数を頼んで道理のない不信任決議をしました。任期満了にともなう市議選が行われ、そのあと出直し市長選となり、長尾さんは敗北しました。
 ですから長尾さんは市政を放り投げたのではありません。誠実に市政を推進し、議会との対話を重ねていたのに、とにかく長尾市長を忌避する議会勢力によって失政もないのに不信任にされたのです。少数与党の市長でも失政や汚職や犯罪によらない不信任は道理がありません。こんどの橋下市長は不信任を突きつけられてもいないのに、まして自信満々で失政との認識もないのですから、放り投げてもう一度出るというのは選挙をもてあそぶもので道理がありません。
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