昨日はボジョレー・ヌーボーの解禁日でしたね。
バブル真っ盛りのころは、解禁日を迎える午前零時にドンチャン騒ぎをする御一行がテレビに映し出されたりして大いに盛り上がってましたけど、最近はどうなんでしょう?
現在の話題性はともかく、かつてボジョレー・ヌーボーが赤ワインの市場拡大に凄まじく貢献してくれたのは紛れもない事実ですから、酒屋のはしくれとして敬意は払わねばなりませんよね。そのおかげで赤ワインに目覚めたっていう方も少なくないそうですから。
同様に日本酒や焼酎でも「入門編」と呼ばれるような馴染み易い商品が存在し、それぞれの新規ユーザーを誘導してくれました。そのような功績を考えたら、たとえ自分の理念に合わないメーカーさんであっても業界のためになってくれてるとしたら悪く言うわけにはいきませんなぁ… いやはや私も気をつけなければ。
数年前までボジョレー・ヌーボーを樽で仕入れて、店頭で量り売りしていた私ですが、同じ樽なのに内容量がバラバラなので ほとほと閉口してやめてしまった経緯があります。そんな国民性の違いにも来年あたりには鷹揚に対応出来るかも…
などと思いに耽る42歳の初冬でした。
言わせてもらえば、おいらのような比較文化論者は、やまほどの紆余曲折を経ないと、バカだから真理に近づけないんですね。
そんなんで、最後に残るのは、ためにならんウンチクだけです。
ワインでさわぐ・・なんてのは、舶来の祭り。村の祭り。
さて。
冬の新潟がやってきました。
春を待つだけでいいのでしょうか、また憂鬱な比較文化論者になっています。
しかしかし。
いま、食ってる、大根の葉っぱの漬物、うまい。
そのものの良さが見えてくることってありますよね。
それぞれの良さに気付ける人間を目指しておりますが、
とかく感情が入って偏ってしまいがちなんですよねぇ…
まだまだ修行が足りませんわ。精進します。