幼いころの遊び場だったお稲荷さま、当時は意味も分からず「イナリサマ」と呼んで居りまして、何故に悪者らしき風貌のキツネが高いところに鎮座しているのかと思いながらも、さほど気にせず石で落書きしたり またがったりしていたものですわ。
「よし、俺が大人になったら、このキツネの頭にバイクのようなハンドルを付けて乗り易く改造しよう」などと、今思えばなんとも罰当たりなことを企てていた小童、というか、大人になってもまたがろうと考えていたくらいのアホだったんでしょうな、今思えば。 ちょっと想像すれば如何に滑稽な姿かくらい分かりそうなものですが。
その甲斐あって、何度か実際に罰があたったような記憶が無きにしも非ず、なのです。
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おまつりの支度が整ったころを見計らって お供えの清酒をお届けした際、当時のことをあれこれ思い出してしまいました。私の現住所はここからちょっと離れておりますので滅多に足を運ぶことも無くなりましたが、久しぶりに見ると随分狭い敷地だったんだなぁと驚いてしまいます。子供の目には広々した空間として映っていたんですがねぇ。
改めてまじまじ観察すると、結構愛らしい表情なんですね。このキツネさまは。過去のご無礼をお許しくださいませ。
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となると、穀物からできる「お酒」も、あながち無関係とも言えませんね。
狐さんといい、狛犬さんといい、よくよく見ると一体ずつ違いがあっておもしろいですよ。(おもしろいなんて不謹慎ですが)
また機会がありましたら、あれこれ見比べてみてください。
地域や文化圏によって、趣が違うそうですよ。
キツネさまを見たことがあります。
でも、あの目つきが災いや害獣から農作物を守ってくれてたんだと思えば
米食大好きの私なんぞはひれ伏して御礼を述べねばなりませんねぇ。
しかし、それぞれ違うのは作り手の思いでしょうか…
ちょっと気になります。