今春の大学への進学率が現役・浪人を合わせて初めて5割を突破したことが6日、文部科学省の学校基本調査(速報)でわかった。
同調査によると、今春の大学への進学者は60万8730人となり、昨春より約1500人増え、進学率は1・1ポイント上昇して50・2%だった。
進学者数は、調査項目に加わった1954年度(13万5833人)の4・5倍、進学率は、94年度に30%を超えてから徐々に増加し、この15年間で20ポイント増えたことになる。
一方、大学と短大の志願者(73万5843人)に占める入学者(68万1893人)の割合も92・7%と過去最高を更新した。ただ、中央教育審議会(文部科学省の諮問機関)は2007年度に大学全入(100%)を迎えるとしていたが、今回も届かなかった。
また、大学卒業後、進学も就職もしなかった人は前年度比約8000人増の6万7888人となり、6年ぶりに増加に転じた。文科省は、昨秋からの景気の悪化が原因とみている。
(以上、新聞記事より)
この記事を読んで一番驚いたのは最後の部分、「進学も就職もしなかった人・6万7888人」ですわ。新聞ではこの人たちをニートと扱っておりましたが、現実はどうなんでしょう?その通りに読んでしまうと、今春大学を卒業した人の約7人に1人がニートということになってしまいますが… 本当かねぇ。
さらに「大学全入には届かなかった」と書いてありますが、先日の記事には「私立大学の約半数が定員割れ」とありましたから、そこをどう解釈したらよいのでしょうか。私なりに思うところはありますが、それを検証するにはあれこれ資料を漁っても情報が少なすぎるのです。
「平成17年の私立大学中退者数・5万5500人(2・9%)」とのデータも見つけましたが、鵜呑みにするにはいささか不安。とはいえ不景気の影響で学費の滞納者が増えていると言われ始めた頃ですから、それが原因で学校を辞めざるを得なかった生徒さんも多かったのでしょう。ちなみに、滞納している学費を納めて辞めると「退学」、滞納したまま辞めると「除籍」になるのだとか。知りませんでしたわ。
大学に入ることがゴールではないはずですからねぇ… もしかしたら進学率ばかりに気を取られ、その後のことをよく考えずに進路指導して居られる高校の先生が多いのでは?などと言ってしまうと責任転嫁ですな。最終決定するのは本人ですもんね。
息子を迷わせるいいネタが出来たとほくそ笑むオヤジを、ガラス越しに見ている蛙はどう思っているでしょう。
大学進学、いろいろ考えることがあると思います。今の大学は就職のためにあるような感じですが、どうなんでしょうねえ。
ある大学の教授なんかは、働く身になってから「もっと勉強したい」「もっと知りたい」という動機で大学に入学するべきだとも言ってます。
んー、本来そうかもしれませんね。私も時間とお金に余裕があれば、好きな分野で講義を受けたいもんです。
大学の先に就職があるんで、就職のために学部を選んで講義を選んで単位をとる。それでいいんですかねえ。そんな学生生活、面白くないですねえ。
ご子息、お悩みになるといいと思いますよ。
学ぶ場が大学のはず。
就職試験の際に大卒の学歴が必要だから…との理由で行っても、
お金さえ払えば誰でも入学できる大学が増えてる中では
いずれ無意味になるでしょうね。
流石 大学を出た人は違うねぇ、と社会で言われるような人材を
輩出してくれるよう、学校側にも努力していただきたいですな。