時々感じるんですよね、遠方のかたと会話している際、どうもこちらの言っていることが的確に伝わっていないのではないかと。そしてその原因が私の方言に在るのではないかとも。ということで、ちょいと息抜きも兼ねて当地の方言辞典みたいなものをパラパラめくったりして。
「いかあげ」って、なんだこりゃ? ・・・ふ~ん、「凧上げ」のことなんだ。いくらなんでもそんな方言使ったことはありませんねぇ。
「えんが」・・・これは知ってます。「犬」のことです。ご年配のかたがたまに使う言葉です。
「きらず」・・・「おから」のことですわ。うちの孫ジイさんが喧嘩腰になると「このっ きらず頭!」と発してました。「お前の頭の中はおからが詰まってやがるのか!」という意味です。今思えば アメリカンな頓知のきいた言い回しですな。
「てんぽこき」・・・これは「うそつき」のこと。騙されたと分かったときに「てんぽこき!!」と強い口調で相手をののしっても緊迫感がありません。逆に癒されそうです。
「こくる」・・・現代では告白することらしいですが、こちらの方言では「こする」の意でして、「風呂場でじいちゃんの背中をこくる」というのが教科書通りの使い方です。
「がぢけ」・・・冬場に凍えるような屋外で作業しているときなどによく使います。「あきゃ、指ががぢけてだめら。」(あら、指が役に立たないので駄目だ。)
「なじらね」・・・「どうですか?」と尋ねるときの言葉です。私、都会の知人が体調を崩したようだと耳にして、電話で「具合は『なじ』ですか?」と言ってしまったことがあるらしいです。脇で聞いていたかーちゃんに指摘されたんですけどね。無意識だったと言うよりも、「なじらね?」は共通語だと思っていたんですが…本当に通じないのでしょうか?ちゃんと丁寧に語尾は「ですます調」にしたのに。
いやしかし、こうやって突き付けられると結構あるもんですねぇ。でもほとんどは今じゃ使われていないと思いますよ。「いかあげ」なんて特に。
「てんぽこき」は今度から使おうかな。響きが柔らかで、なんとなく力が抜けますし。いつかNHKの連続テレビ小説のタイトルになるかも知れませんし。
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