むかしむかしのその昔、私の孫じいさんは「砂利屋」だったそうで。
自動車がなかった時代ですから道路も舗装などされてなく、雨が降った後はあちこちで道がデコボコに・・・ その都度 穴を埋めて平らに均すための砂利を現場まで運搬する仕事、それが砂利屋。運ぶだけでなく、均す作業もやっていたらしいとも聞きましたが、真偽のほどは定かではありません。
その孫じいさんの仕事着が この半纏。
背中の『重』の染め抜きは名前の一文字。私の名前にも使われている文字ですので、たまにこの半纏を着てお酒の配達をしたこともありましたが、おそらく八十年以上前の品とあって流石に所どころ傷みが見えてきました。あまりボロくならないように今は飾っておいてます。
生憎 我が子の名には『重』の字を付けなかったので、私から受け継ぐ者は無し。万が一私に孫が出来て、さらに万が一その子の名に『重』の字が使われた暁には、これを進呈しますわ。そのころにはこの半纏、優に百歳を超えているでしょう。
・・・まぁ 相当低い確率ですが。( 一一)
さて半纏ですが、背中に「マイタ」では ちょっと・・・(;一_一)
ま、遊びごころは伝わるでしょうね。