酒屋としての実績は三十年に満たない私、知れば知るほど知らないことだらけだということに気付かされる毎日です。
だからこそ酒米の田んぼを見に行ったり酒蔵さんを覗きに行ったりしてるんですけどね、酒造技術だって日々進化してますし。
と前置きはこれくらいにしまして、佐渡の金鶴蔵人で原料米栽培農家の佐々木邦基くんから新たなレポートが届きましたのでお知らせいたします。
金鶴 酒米日記
「ササキの掲示板・その十九」
台風が過ぎ青空も見られた本日19日、わが家の酒米たかね錦の稲刈りが始まりました。
台風前に他の契約農家の五百万石は稲刈りを終えていたので、たかね錦と越淡麗への台風の影響が心配でした。
台風の後、見回りをすると斜めに倒れたコシヒカリがある中でたかね錦と越淡麗は無事でした。越淡麗は当初、倒れやすい品種と言われていたのですが、今までも そして今回も台風がきてもしっかりと立ち続ける姿を見せてくれます。
越淡麗の刈り取りまであと10日ほどです。
(ささき)
ちなみに酒米にも等級がありまして、当たり前ですが上等なものほど品質が良いとされております。
同じ品種の酒米でも、栽培農家の技術や栽培方法の違いなどにより かなり差が出るようですわ。
(農林水産省ホームページより)
さらに言わせてもらえば、「酒造好適米」と呼ばれるものは酒造りに適した性質を備えているお米であって、良い酒が出来ることを保証しているワケではありませんので、お酒のラベルに書かれた「〇〇米100%使用」などの文字に踊らされぬよう注意したいものです。
論より証拠、我々酒屋がお客さんの目線で味を確かめる重要性はそこにあるんですねぇ。
それでは、本日もおいしい日本酒で乾杯!
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