先の記事は、更新が日付をまたいでしまったので8月4日と表示されておりますが、間違いなく8月3日の内容ですのでご了承ください。
さて、全国に数ある酒蔵さんの中には、この「呑み切り」に一般の方を参加させて下さるところもあるかも知れませんが、本来の目的はお客さんにお出しする前の検査ですので、蔵の方々及び酒屋が対象になるのが当然なのでして・・・
酒屋の特権とも思われがちですが、私どもとしてはお客さまを代表する心構えで臨んでおりますので、こんな私でもそれなりに責任を感じ、普段は有り得ないくらい集中して唎き酒しております。ですから、終わった後で妙に疲れが出るのは昨日申した通りなのであります。まぁ日ごろの生活に緊張感が無さ過ぎるのかも知れませんが。
同じお酒でもタンクによって微妙な違いがあるとは先に述べましたが、まだ若さが残る酒→やや落ち着いた酒→大分整った酒・・・ と、順に唎いていったとしても、「徐々にこうなってくる」と読めないものも少なくなく、この流れなら次はこうだろう…との予想が、いい意味で裏切られた時などは小躍りしたくなるくらいの嬉しさを感じたりもするのです。
本醸造を重視する私ですが、昨日はこのお酒に驚かされましたわ。
大吟醸ってのは非日常の品物ですので、あまり話題にしたく無いのが本音。でも、心に響いたからには黙っている訳にもいきませんわな。
お客さまには、これからも〆張鶴に期待いただきたいと存じます。
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余談ですが・・・
昨年の記事では「呑切り」と書きました。私はこれが正しいと思っているのですが、世間では「呑み切り」と書くことが多くなってきたようですので、今回はそれに倣いました。
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