マイタのブログ

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ハマってます。

2023年06月20日 | ブログ

 今日の朝ドラ(観たのはお昼ですが)も久しぶりに酒蔵の絡みが出て来て嬉しかったですわ。と言ってもめでたい甑倒し(こしきたおし)の日に嫌がらせのように役人が検査に来るという腹立たしい展開でしたが。

甑倒しについては先のブログで書いてますので ↓ 今日はスルーして、

 

さまざまなこと思ひだすドラマかな。 - マイタのブログ

今日から始まったNHKの朝ドラ、と言っても私が見るのはお昼ごはんのときですので昼ドラかな?ま、それは置いておきまして、チラッと見たら酒蔵の「甑倒し(こしきたおし)」...

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ドラマの中で「造石税(ぞうこくぜい)」という言葉が出てきましたので、今日はそちらにつきまして。

昔むかし、室町幕府の財政を支えた重要な財源のひとつが酒税だったと言われております。当時の酒飲みの人たちに感謝せねばなりませんねぇ。

当然ですが資格のない人の酒造りは御法度。さらに不正行為の取り締まり&米の量をコントロールするなどの目的で、造る予定の量を申告させたり制限したり… 

その後いろいろあって明治4年(1871)に「免許料さえ払えば誰でも酒を造っていいよ。」ってことになり、多くの酒造業者が現れたワケですよ。より広範囲から酒を使ってお金(税金)を集めようということだったんでしょうかね。ちなみにこのとき佐渡ヶ島の中だけでも200軒の造り酒屋が存在したそうです。私のバイブル「続 佐渡酒誌」によれば。

さらにその後、・免許税(的なもの)・醸造税 ・営業税 などが同時に課せられるようになります。

さらにさらにその後、醸造税が造石税に変わるワケですよ。明治11年(1878)のことです。それが今日のドラマにつながってるんですな。

造石税だと酒を造った時点で課税されるので、酒蔵の中にあるうちに雑菌汚染で飲めなくなったり、出荷前に事故などで酒が大量に漏れたりして売り上げにならなかったとしても容赦なく税金は徴収されたんですね。その上税率がたびたび上げられたと言いますから酒蔵さんにとって造石税はとんでもなく悪い制度だったのです。そしてそれに対応するには造ったら早く売ってしまわねばならなかったんですから、酒をより美味しくするための「貯蔵熟成」なんてことは出来なくなってしまったんですな。

ということで綾さんがどれほど悔しい気持ちを抑えながらお役人さんに土下座したか・・・計り知れないワケですよ。ここで「つづく」と言われたら明日の展開が気になってしょうがないですわ。(昭和に入って造石税は廃止され、出荷時に課税される「庫出税・くらだしぜい」になって現在まで続いてます。)



いやはやダラダラと長くなってしまいました。そろそろ締めねば。



閉めあると言えば、今日は閉店時刻になっても空が明るくて気持ちよかったです。明日は夏至ですもんね。

 

それでは本日も日本酒で乾杯!(^o^)丿

 


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