角ばって白っぽいのが板粕、ねっとりして茶色いのが練り粕。もとは同じものでして、板粕を貯蔵すると練り粕になります。
どちらもちゃんとした使い道があり、それぞれに必要としてくれる方々が居られますので、「どちらが主役か?」なんて質問は野暮っていうものですわ。まあ 普通は酒粕と言えば大体が板粕のことですけども。
さて、つい最近のことですが、この酒粕に「賞味期限をつけなさい」的な働きかけが当局の方から酒蔵さんにあった模様、頭が痛い話しですな。
だって、板粕が練り粕になったからといって有害になる訳ではないですし、ましてや練り粕に賞味期限を付けろなんて言われたら何を基準に判断すればいいのか、酒蔵の人たちは決めかねるでしょう。私としては、果物と同じで食べ頃は自己判断でいいと思うんですけどねぇ…。
何でもかんでも表示に頼るのは如何なものでしょうか?消費者の健康のために役立つのかも知れませんが、なんだか納得できませんわ。
でも、こんな考えにとらわれるのは もしかしたら私だけなんだろうか…
よろしければ皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
車の生産者と非生産者、車の修理を頼む人、それをなおす人。
野菜の生産者と非生産者、レストランで食事すること、それを作る人。
限りなく近づけよう、近づこうと、みな努力はしているが一つにはなれない。
お金が絡んでいるからさ、未来永劫普遍的に。
でもこれが、親戚の自動車修理やさんや、親友のレストランになると、違ってくるわけよ。金より、人情が出てくるから。
昔々、料理人の親友が、
酒飲んでて、うまういうまいの談笑の中で、
「いまだ、食えー」って指示されて、
「はい」
「うめー!」
信頼関係はこれでいいと思うわけで・・・・
賞味期限反対!
表示するならば、
「本品は発酵食品です。あなたの五感をもとに、ご利用ください」
「注意、本品は生きています」
「したがって、寿命は保存環境により異なります」
「化けて出ますよー」
「発酵まっさかり、腐りかけたこともありました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・などいいかも
肝心なのは そういうことだと思います。そして、信用してもらえる人間にならねば、と思っています。