今頃になりますと「ひやおろし」と呼ばれるお酒が目につくようになってきます。この「ひやおろし」、大雑把に申しますと・・・
冬場に仕込んで搾ったお酒を、
春先に加熱処理して貯蔵、
夏を越すまで蔵の中で熟成、
秋風が吹き涼しくなって気温による酒質への影響が無くなったころを見計らって出荷、
・・・と、そんなお酒のことです。
杉樽と通い徳利でお酒が流通していた江戸時代に生まれた(らしい)言葉を、ガラス瓶で密封されて過保護なまでに温度管理も施されている現代のお酒にそのまま当てはめて使おうとすれば、多少の無理があって当然。厳密な規格があるわけでもないですし、細かい部分は酒蔵ごとの解釈で若干違いが見られますのも不思議ではありません。だから「程よく熟して十分美味しくなった状態のお酒」くらいの柔軟な受け止め方でよろしいかと思いますわ。
もうすぐ「重陽の節句」です。
ってことで季節のお酒 二つ目はこちら。
新潟市西蒲区の老舗蔵・笹祝酒造さんより
ささいわい 特別本醸造 「ひやおろし」
720ml 1,404円(税込)
アルコール度数 18~19度ですので飲みすぎにご注意ください。
ここで昨日の記事の補足をひと言だけ。
シメハリのコシタン(越淡麗)、バランス良く仕上がってました。
私の爪が汚れているのは見なかったことにしてくださいませ。