高校3年生の娘の弁当です。かーちゃんが旬の食材を駆使して作っているので娘曰く「冷凍食品が入っていない!」と友達が驚くそうです。かーちゃんは冷凍食品が嫌いなわけではなく、ただ単に「旨い冷凍食品が無いから」とのこと… 前日酔っ払って夜中に帰って来ても子供の弁当だけは絶対作る執念には頭が下がります。そういえば子供が小さいころは家の隅っこに小さな畑を作ってほうれん草やらなんやらと作ってたなぁ。旨いものを求める気持ちの強さは一級品です。「それもこれも子供が学生の間だけの期間限定だから出来ること」と、かーちゃんからは謙虚なコメントが返ってくるけど、その謙虚さの欠片でもいいから私に向けて欲しいものです。
見ているとどうやら7品入れるのが目標らしいこの弁当、ごちゃごちゃ入れすぎてふたが閉まらないことも日常茶飯事。かーちゃんの母上は台所に立っていると機嫌がいい人で、そのまた母上がさらにその傾向が強かったらしく、そんな環境で育った上に、最初に勤めた会社の上司の方が美味しいものばかり食べさせてくれたことが食に対する彼女の基本を形成しているようです。以前、料理屋さんの女将さんから「そういう人を口福(こうふく)な人っていうんだよ」とお聞きしました。なるほど、口福=幸福ということか。つまるところ彼女の幸福に私は一切貢献してないということですな。なんともはや…