西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

何か、変な感じ

2011-08-05 21:28:42 | 日記
皆さんは覚えておられるでしょうか、あの構造計算偽装事件。
カツラをかぶったanehaという建築士が、PCを操作して構造計算を偽装した奴です。
勿論、私が知っている範囲はTVや新聞に載ったものにぱらぱらと振りかけた情報しかありません。
これはやっている本人、それを知りながら発注した人たちが想像したより、遙かに深刻な状況を及ぼしました。

コストコストで責め立てられて、ここをちょこっと操作して、あっコレも・・・なんてやっちゃって、構造計算式を仕立てました。
また、間が悪いことに、規制緩和で建築確認を民間が出来るようになりました。
この確認作業は善意の設計者が行っているという大前提で作業していましたので、確認はスルーしてしまいました。

できあがったのはまさに「砂上の塔」、幸いなことにこの偽装が発覚する前に大地震等無かったから死傷がでる事がなかったのは、不幸中の幸いで良かったですが(だから内部告発は大切なんです、告発者を保護する環境をつくらねばなりません。もしかしたらfukushimaもあんな災害になる前に問題提起されたかも)、日本のものつくりへの信頼を揺るがす大事件になりました。
日本人が建設・およびその管理に不信感を抱いてしまったわけです。

でなぜ、突然こんな話をしているかというと、今日私は管理建築士の講習を受けてきたのです。
朝9時から、夕方5時過ぎまで、あげくには検定まであって・・・。
この管理建築士講習は建築士事務所の管理建築士は義務的に受けなくてはいけないものです。
また建築士(1級・2級・木造)は定期講習を受けなくてはいけなくなってしまいました。

私は勉強する新しい知識を得る事はそれを生業にするものとして当然ではあると思っています(絶対しなければならない)。
ですが、今回前記の事件で降って湧いたように新設されたこれらの講習に、「ふっと」、疑問を感じるものであります。

それはなにかと言いますと、講習料が義務の割には高すぎる。
日本全体で一体何人建築士がいるのでしょう、それらの方が義務的に講習を受ける、どれだけのお金があるところに入ってくるんでしょう。

なんか国民の不安につけ込んで、いい目を見ている輩がいるんじゃないかと勘ぐってしまいます。

何度も言いますように、勉強は必要ですし、建築士は自ら学ぶべきでしょう。
でも義務の講習ならせいぜい5000円ぐらいが妥当なところだと感じます、それが3倍以上・・・。
受けなかったら、資格は失効・・。

国民の安全安心という言葉を盾にとって、なんか許認可制の悪いところを見ている気がします。
そこに、天*りの巣があったりして・・・。
(また愚痴を言ってしまいました・・ゴメンナサイ)

建築は私にとって一生の仕事だと思っているので、勉強はするし、受けろと言われたら全部講習は受けますよ・・・。
コメント
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