開幕を1週間後に控えた大阪関西万博の会場内で、6日、着火すれば爆発の危険がある高濃度のメタンガスが検知されたことが報道されている。
テストランで会場を訪れていて、メタンガスを検知、通報した日本共産党の寺本守口市議の動画配信で知って衝撃だった。
清水ただしさんのXで配信された、今日の夕方の記者会見での寺本市議の詳細な報告を聞いた。
昨年3月、会場の建設現場で爆発事故が発生。以来、「対策はしている」と言われてきた。「一日3トンのメタンガスが発生」「ガスの発生は止められない」という指摘はずっとされてきたことだが、対策はけして万全ではなかったことが明らかになった。
寺本市議は、14時台に一定濃度のメタンガスを検知。15時頃には、危険濃度のガスを検知して、会場スタッフにそのことを告げ、しかし対応されないので、防災センターに走ったと言う。現場から防災センターまで、かなりの距離だそうだが元消防署員の寺本さんは、懸命に走ったのだと思う。走ってたどりついた防災センターで、「許可証」がないと入れないと言われ・・・そしてこれ以上危険を放置できないと判断して自ら、119へ通報。それが16時。
寺本市議は、「今思えば」と「15時の時点で119通報するべきだった」と振り返る。
吉村知事は、会見で「換気をすれば大丈夫」と言ったとのこと。
危険を過少に評価し、命を守るための対応をしない。
メタンガスの発生も怖いが、それ以上に、検知されてからあとの対応の酷さ、その背景にある危機管理能力の希薄さ、対応能力の欠如が本当に怖いと思う。