こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

いのちのセーフティネットとしての生活保護行政

2019-09-18 20:48:21 | 市政&議会報告
決算委員会2日目。

一般会計歳出の民生費、衛生費の質疑。




昨日の夜、7月に初めてのメールをいただいて、生活保護の申請に同行した方からのLINEのメッセージがありました。


突然の発症。失業。手術後、生活保護の窓口を最初は一人で、2度目は息子さんと一緒に訪ね、生活保護の申請に至らず。



その時の思い、生活応援窓口、生活福祉課でのやり取りをつづり、「お願いだから私と同じ思いをする人がないように。可能であればラインの文面を公開してください。」とありました。


手持ち金はほぼ底をつき、術後の健康回復には遠く、障害年金は最低生活費の基準すれすれ。生活扶助費と住宅扶助の合計金額にほぼ同等で、絶対に必要な医療費の余裕はない。したがって病院へ行けない。


家賃が高くて引っ越しをしたくても、引っ越しの費用がない。


同行して、生活保護の申請をし、2週間を待たずに開始。家賃の安い公営住宅に転居することができました。

「自立」への一歩です。


最初に窓口を訪ねれたときに「生活保護の申請をします」とはっきり言うことができたら、申請は受理されたことでしょう。


「申請する」という言葉は、多くの人にとって日常の言葉ではありません。


「困っています。」「助けてください」という叫びを受け止め、困窮の度合い、申請の意志が明白であるときに、扉を閉ざさないで欲しい。



その想いをこめて伝えました。

福祉事務所が制作した「生活保護のしおり」の結びにある「ここまで、生活保護の仕組みについて説明してきましたが、あらためてもう一度、自分たちの力で生活できないか、よくお考え下さい」という一文は削除するべきではないかということ。

「他法他施策優先」で、生活保護の活用以前に方策があるのか?ないのか?一緒に考えてくれるのならいいのです。

「ない」と思ったから、様々な葛藤を乗り越えて行政の窓口までやっとたどりついた人を、こんな冷たい言葉で追い返さないで欲しい。


明日は、商工費、土木費、消防費の質疑です。
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