こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「図書館駅前移転の再考を求める」請願、賛成少数で不採択に

2019-09-30 18:19:57 | 図書館問題
市議会定例会最終日。

8月に提出されていた「図書館駅前移転の再考を求める請願」が議題となり、賛成5、反対10の賛成少数で不採択となりました。


「図書館が駅前に?

えっ、なんで?」という声もたくさんお聞きしてきました。

一部をのぞいて、「知られていない」ことを感じました。


「駅前なら、通勤の帰りに寄れるから便利になる」という方も、「改装費6億、毎年の賃貸料5千万円」と聞くと、「そんなお金、どこにあるん?!」とびっくりされました。

今の図書館の運営費、人件費、図書購入費、水光熱費・・・など含めて5千万円もかけていないのですから、だから本棚が貧弱で魅力がない図書館になっているのだから、5千万も家賃を払って、肝心の中味はどうなるのか?不安になるのです。


議会のこれまでの質問ー答弁で「賃貸借の方が安い」と言う論拠は完全に破たんしています。

だから、「もっと慎重に検討して欲しい。」という声があるのです。


20年たったらなくなってしまう借り物図書館、4階だけ20年間の賃貸借契約をしても、他の階にどんなテナントが入ってくるのか?

現に高石のアプラには、スロットマシーンの看板があがっているとか。


「子どもだけで行かせるのは不安」という声があることに対して、他の議員から「駅前はそんなに治安が悪いとは思わない。現に学習塾もあるし・・・」などの意見もありました。

「警察も近いから安心」とも言います。

警察が出動するようなことが、頻繁におこったら大変なことですが、子を持つ保護者の皆さんが、不安に思う気持ちと、ずれていることを感じました。


図書館はお金を持たずに行けるところです。

自転車置き場も有料で、図書館にエスカレーターで上がる途中には、キラキラと目を引く商品が並ぶ。そういうところに、夏休みや放課後、小学生の(中学生であっても)子どもたちが集団でウロウロする姿を想像すると、不安にもなるのです。何かおこってからでは遅い。「もっと落ちついた静かな環境を」と望む声があります。


賛成、反対、よくわからない・・・いろんな声がある中で、「もう一度立ち止まって考えて」という趣旨の請願でした。


「市民のための、市民にわかりやすい、市民に開かれた議会」と、議会基本条例に謳いながら、市民の皆さんが真剣に考え、3459筆もの署名を添えて投げかけてくれた問題提起を、受け止めない議会でいいのだろうか?と思うと残念でなりません。


以下、2013年3月26日制定の泉大津議会基本条例の前文より


二元代表制の一翼を担う議会は、市長をはじめとする執行機関に対し、対等に議論し、議会と行政が緊張感を維持できるよう、市民の立場に立ち、市民の声を集約し、政策立案能力や判断力の向上を図り、機能を強化することが必要である。



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