こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

子育てと議員活動が両立できる環境づくりを!

2017-12-01 11:16:38 | つぶやき
熊本市議会で、赤ちゃんを抱いて議席に着いたお母さん議員のニュースが大きくとりあげられています。

このブログのプロフィール欄にも書きましたが「子育てしながら議員活動をしてきた」一人として、関心をもって見てきました。


「世界の国々では・・・」と、いろんな国のママさん議員達とその子ども達の写真も、ネット上で紹介されています。

お母さんの膝で、一緒に小さな手をあげている姿は、ほほえましいものですが、同時に「議場」での緊張感を体験してきた者としては、「ほほえましい」ですませたくないとも思うのです。


結論から言えば、「議会の議場というところは、幼い子どもが過ごす場所としてふさわしくない」と私は思います。

「うちの子はおとなしいから」「15分で終わるから」という問題でありません。

「15分で終わるかどうか」・・・どんな会議でも、開いてみないとわからないのが議会と言うものです。

どんな問題で紛糾するか?誰にも予測ができないものです。

質問する者、答弁する者、そしてそれを聞いている者。それぞれに緊張感を持って過ごすのが議場です。


幼い子どもたちには、伸び伸びと身体を動かし、声をあげ、笑い、歌い・・・そんな時間を過ごさせてあげたいと思います。


この問題を通じて、私は私自身が、保育所や学童保育を利用しながら議員活動ができたということが、「あたりまえのこと」ではないということにあらためて気づきました。

今ほど、保育所の待機児童問題が深刻な時代ではなく、公立保育所の定員割れが常態化しているときだったから可能だったのかもしれません。

議員になる前は、自分の仕事のために保育所と学童保育に子どもたちを託していました。そして、仕事をやめて議員になっても保育所の入所継続を願い、その願いは叶えられました。

議会は毎日開かれているわけではありませんが、その準備のために費やす時間、市民の方から寄せられる相談にお応えする時間、様々な研修に参加する時間。それらを含めて、「公的保育」を活用しながら議員活動ができたことは、本当に幸運なことでした。

保育所入所申請に必要な「就労証明」を私は提出することができませんでした。いわゆる「就労」はしていませんから。議長名で、それにかわる書類を書いていただき、保育所の入所が認められました。

そのようにして議員として活動を続けたのは、多分、泉大津市議会の永年の歴史の中で私だけなのだと思います。

それが「最初で最後」にならないように願っています。

子育て中のお母さん、もちろんお父さんも、市民の代弁者として活動できる保障をしっかり作っていきたいと、今回のニュースを通じて改めて考えました。


そうした環境づくりは議員だけでなく、傍聴する市民の皆さんにとっても必要なことです。一時保育の体制などを考えていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする