48歳の中年オヤジ 柔道を始める

48歳の中年が柔道に挑戦!怪我をして一時期柔道をやめようと思いましたが、やはり続けることにしました。いつまで続くかな?

基本の型を考えた

2012年12月15日 18時06分30秒 | 空手
12月13日 木曜日 空手の練習日ではなくミーティング
本日の空手の練習は、ミーティングと相成りました。
テーマは、
「何をうちの道場の基本の型とするか?」
柔道と違って、空手の型は流派によって千差万別です。ルールの違いが大きいのですが、指導者の個性やその他いろいろの理由によって、同じ空手でも全然違うものがあります。
私たちは何を基本形として教えるか?それぞれ何が良くて何が悪いか・・・を皆で討論。
今日は真面目な技術談義でした。

空手の型というのは、組手とは別物です。型をやれば試合で役に立つとは限りません極端に言えばあまり関係無い。
例えば正拳突き。
一般的なフルコンタクト空手は、べた足で左右に足を開き(開き具合はいろいろ)、体軸を中心に左右拳を交互に打つ。打たない手(引手)は後ろに引く。流派によって多少の差異はありますが。
私が習った正拳突きは、膝を曲げて左右に体重移動しながら、正拳を突く。
「左右に体重移動しながら」というのが、他流派には無い特徴で、より体重を正拳に載せて打てるというのが理論です。
さてどちらが正解か?
型としてはどちらも正解です。でどちらも試合(組手)ではあまり役に立たない(笑)。
実際の組手(スパーリング)では、正拳突きのように打ちません。引手を腰に引くなんて、そんなことしてたら、胸(鳩尾)がガラ空き。基本形はボクシングに近い打ち方で、打ち抜くのが普通。
私が習った「左右に体重移動しながら正拳」というのも、理屈では分かるのですが、「正拳の方向は前だし、体重移動は左右にだから、力のベクトルが90度角度が違うのでは?」という疑問が、Hysさんから出た。
そう考えたら、芦原会館西山道場の動画にあるのですが、前に体重をかける正拳突きが、一番フルコンタクト空手には良いのでは?
「いや、それは顔面無しの通常のフルコンタクト空手の試合には有効であって、前に出て打てるから、KO出来なくても優勢勝ちを狙える打ち方だ」
「バックステップ・サイドステップが減点にならないルールなら、カウンターが打てるし当たる」
とまあ喧々諤々。
結論としては、前に習った正拳突きも、一般的な正拳突きも、組手とは直接関係が無い。
じゃあ何故型を行うのか?

型には利点はいくつかあって・・・、
①子供にわかりやすい。
型があれば子供が理解しやすい。型で子供の体の使い方の上達をはかれる。上達の評価がしやすい。
②運動をしたことが無い大人の基礎体力向上に良い。
左右への体重移動は、膝を曲げて行うので、慣れない人は太腿パンパンになります。しかし下半身の強化になるので、運動されていない大人の基礎体力を作るのに最適です。
③教える先生が工夫しなくてよい。
すいません、私も反省してます。以前何の疑問もなしに、決まった型をそのまま子供に教えてました。そのほうが楽だからです。

前の流派は結構合理的だと思える理論(理屈)がありました。中には?の理論もありましたが(笑)。
他流派の中には、
「これは決まった型だから、それ以外のやり方は認めない」
と合理的な説明もなく押し付ける流派もあります。
師が白だと言ったら、黒いものでも白。
ってのは、やはり空手ってのが個人商店・零細企業だからですね。零細企業だから、トップの作った教科書が聖典になってしまうし、それ以外は邪教徒になってしまう。どの団体も一種宗教的な権威が漂ってます(特にフルコン)。
あの「押忍(オス)」という独特の符牒が・・・。柔道でも剣道でも上の言う事に対して、直立不動で「押忍!」なんて言いません。学生ならまだしも、40を超えたおっさんが、幹部に対して「押忍!」なんて、間違ってますね。
一般社会では通用しません。
これに関しては、色々意見があると思います。
今うちの道場では、一般部では皆あまり「押忍!」と言わなくなってます。普通の会話では不自然だからでしょうね。少年部では、大きな返事をする稽古で必要だと思いますが・・・でも柔道場では押忍!ではなく子供達も「こんにちは!」「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」だもんなあ。「押忍」にする必要があるのかどうか・・・。

他にも「円形打ちってどうよ?」「内受け・外受けは?・・・パーリングで十分じゃん!」といろんな意見が噴出。

うちの道場は空手の団体ですが、団体色としては流派ではなく同好会なので、「何でもかんでも押忍!」という雰囲気が皆無です。教祖様がいない(笑)。

も一つ付け加えるならば、必要経費しか徴収しないので、儲けがほとんどありません。欲の掻きようが無い。
お金や地位が目の前にあると、どんな人間でも欲が出てしまいます。じゃあ、そんなもん無くしてしまえ!というのが道場主Aさんの考え。皆、前の団体で痛い目に会ってるからねえ。基本形はボランティアです。
既存の空手の団体は、柔道とかに比べると月謝が高いですもんね。
①私が前にいた流派では、月謝は家族3人で毎月約1万5千円。年間18万。
②審査会試験、年2回受験で、6万円(一人1回1万円)。
③合宿(3人参加)が3万円。
合計年間27万円使ってました。
エンゲル係数ならぬ格闘技係数は6%を超えてました(俺の年収が低いんだあ!500万行ってないぞお!)。
でも前の流派はまだお金かからない方だと思います。試合がほとんどありませんでしたから。
普通のフルコン団体だと、試合がわんさかありまして・・・試合の参加費は、1試合6千円から1万円!ひゅー!しかも半強制的に出場。
「出ないと昇段させないよ」とか。
・・・ちなみに柔道の試合参加費は500円・・・

前の流派では、昇級昇段試験は2,000円の審査料と、審査に受かったら、帯と賞状で8,000円、合計1万円でした。空手では安いほうかも。
柔道の場合初段は1万円を超えるんでしたっけ? でも少年部の昇級なんて、帯代だけです。ちなみにうちの子供の帯は、ネットで購入の700円。
聞くところによると、極真空手系のある流派は、初段になったら10万円!・・・黒帯ってお金で買えるんですかねえ。
とにかく空手はお金がかかる所が多いです。これは事実。

合宿も強制参加という流派が多いですね。んなもん社会人には無理。しかし「出ないと昇段させない」とか、理不尽なことを言ってる流派があります。まあとにかく、入った会員から出来るだけ搾り取ろうとする所が多い。
「押忍!」という洗脳が解けたら皆辞めちゃいます。

あっ、誤解の無いように言いますが、良心的な流派も沢山あります。フルコンの人たちは伝統系空手の悪口をよく言いますが、月謝面では伝統系の流派の所の方が、良心的なところが多いですね。。
今、柔道と空手は、家族全員両方合わせても年間5万円行きません。格闘技係数は1%になりました(笑)。
と嫁に言ったら、
「あんたの年収が増えれば、全部解決やん。月謝代気にせんですむよ」
・・・今日も布団で泣くオヤジである・・・。

話が外れてしまった。
芦原から派生した円心會館の型は、動画で見させていただいたのですが、かなり組手を前提とした型だと個人的に思っております、はい。すごく参考になります。

結論はまだ出ておりませんが、うちの道場の子供たち・運動経験にない初めて空手を体験する大人たちには、型稽古は非常に有効。特に左右の体重移動は基礎体力を作るのに、もってこいという結論。
が前の流派の型の真似になってしまうので、左右の体重移動ではない別の方法をしましょう。それは実はかくかくしかじか秘密です・・・是非とも体験しに来てください(笑)。
一般部では、皆さん経験が長く実力のある方が多いので、空手の初級の型は全くせず、実戦的な突き蹴りの型・コンビネーション・組手中心の稽古になってます。

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コメント (2)
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