実際に開脚の突っ張りで滝を登っているときに撮っているのでやらせではないけれど、作為的ではある写真。「ファイト~、いっぱ~つ!」とは叫んでいません。
梅雨明け後の爽やかな空気をほとんど感じることなく、いきなりの猛暑、酷暑。これは沢に行くしかないと、しばらく外遊びから遠ざかっていたので不安もあったけれど、去年一昨年と訪れている檜洞沢に今年も向かった。
朝の林道。さすがに爽やかだ。一昨年去年はゆっくりではあったけれど、走った。でもここ最近はランニングじたいあまりしていないので、今年はのんびり歩いた。もちろん、それはそれで気持ち良いのだ。
いつも少し違う色。でもいつも良い色。
ここから沢に入る。毎回ちょっと迷って到着する。来年はスムーズに来れるはず。
最初の滝。いきなり濡れたくないので、右側をへつるのだけれども、これが結構難しくて、確か去年はドボンしたはず。今年はなんとかドボンせずにへつって、登れました。
澄んだ水の廊下。
今回で3回目だけれども、全然飽きを感じない。まぁ年に1回であれば当たり前なのかもしれないけれど、毎年1回は来たい沢である。去年もこの沢にだけは来たんだよな。
この滝は登れなくて多分左を巻いたはず。でも泳ぎ覚悟で滝に近づいたら、左側を登れそうな気も、と今写真を見ながら思ったりしてる。来年は試してみようかな。
このあとは普通に登れる小さな滝ばかり。
どこまで行ってもきれいな水に感動。
通称、テーブル岩。
いつからあるのだろうと思うような大きな岩がいくつか。
登れない滝がもうひとつあったはずと思いながら、終盤近くのこの滝までやってきてしまった。登れない滝は、この4つ連続する最後の滝だった。
一昨年は左から登ろうとしたのだけれども途中で諦め、右から巻いた。去年は最初から巻いたのだけれども、どちらから巻いたか忘れていて左から巻こうとして悪戦苦闘のあげく失敗。その後、右からあっさり巻いて、こちらからが正解だったことを思い出したのだった。
去年の記憶は結構しっかり残っていて、今年はしっかり右から巻くつもりだったのだけど、滝下から見上げると、開脚では無理だけれど、両手両足で、それぞれ壁の両端を突っ張れば登れそうな気がしてチャレンジしてみた。そうしたら、足を動かすとき水流に負けそうになったりして、緊張感は強かったものの、なんと直登できてしまった。直登は無理な滝だと思っていたので、結構嬉しかったのだけれども、冷静になって考えると、単独なのだからしっかり巻くのが正解だったのかもしれない。
沢も細くなり、そろそろあまり楽しくない詰めのはじまり。
沢のなかは倒木がひどく歩きにくく、
沢を離れてからは群生するアザミの棘に苦しめられるのだ。もしかしたら、もっと効率的に登山道に合流する方法があるのかもしれないけれど、あまりうまくいかない。一昨年が一番ひどくて、去年は思ったより早く登山道に合流できたのだけれども、そのかわりアザミの密集度合が一昨年よりひどかった。
今年はその真ん中くらいな感じで登山道に合流てきたのはよしとするのだけれども、時期的なものなのかブヨがすごかった。顔を含めて、全身10カ所くらいを刺されて3日くらい痒みがひかなかった。
夏の空が気持ち良いのだけれども、沢を離れてからは暑さで汗だく。気持ちわる。展望のない山頂も爽やかな空気とは程遠かった。
山頂を少し下ったところで富士山。今日は無理かと思ったけれど、見えた。やっぱりちょっとでも富士山が見えると嬉しい。
登りはひどく暑く感じたのだけれども、下りはそんなにひどい暑さを感じることはなかった。
このあたり、去年に比べてだいぶ登山道が整備された感じだ。それはいいのだけれども、おかげでミスコースしたのではと不安になり、少し登山道を戻ってまた大汗。最初の年に分岐を見過ごしたので、ちょっと神経質になっていたのだ。
でももちろん、間違っていなかったようで無駄に体力を使い、無駄に汗をかいてしまった。
一昨年分岐を見逃した場所にも、しっかりとした道標ができていた。ここからはマイナーコースでかなり道が悪い。下りも大変だし、登るのもできたら勘弁して欲しい感じの悪い道だ。来年は違う道で下ってみようかな。結構消耗するのだ。
そんな感じでようやく林道に降りて来たら落石で道が遮断されていた。歩きだから何の問題もなかったけれど、ちょっと驚いた。
途中、道から水が湧き出て川のようになっていたのけれど、この水が冷たくて驚いた。沢の水より全然冷たい。痛いくらいに足が冷えた。
最後、出発地点に戻る前に、その冷たい水を利用して汚れたシューズをきれいにした。最後どこかで洗いたいなと思っていたので、ちょうど良かった。水がたまっている場所でついでに首筋を冷やし、顔も洗ったのだけれども、これがまた冷たくて気持ち良かったりしたのだった。
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