湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

ら、な思い出

2017年05月25日 | 日常生活


 用事で官庁街に出たので、少しあやしげな方面に移動して2回目の訪問。今回はオマール海老のそば。



 そしてあと少しで食べ終わる前にニラの和え玉を追加。

 どちらもさすがな旨さだったのだけど、2回目ということで初回ほどの衝撃はなかった。もしかしたらそれは残念なことなのかもしれないけれど、内心安堵する気持ちも。前回もかなり並んだし、今回もピークを外したつもりだったのにやはり結構並んだ。こんなお店に心を鷲掴みにされたらちょっと厄介だなという気持ちがあるのだ。通うには少し遠いけれど、通えなくもないだけに尚更。

 鷲掴みにされて今まで困ったのが、15年くらい前に白楽で営業していた“すっごいよ”というお店。ら好きな友達に教えてもらったのだけど、これはものすごくインパクトのあるラーメンだった。同じ友人にすすめてもらったのが「血と骨の味がする」と表現していた当時ラー博に出店していた福岡の魁龍。こちらもものすごいインパクトのすっごいお店だった。教えてくれた友人は、かなりクールな雰囲気の、今は研究の道で活躍している女性。本人から受けるイメージと、すすめてくるどろどろした濃いラーメンとのギャップが大きく、だからいまだに印象に残っている。白楽には閉店当日まで結構通ったし、ラー博も定期券を持っていた時期があったりも。すっごいよはもう無理だけれど(後継店はあるのだが)、魁龍のほうは福岡に行けばまだ食べられるので、いつかと思っている。

 ら好きなその友人を含む何人かで野毛の外れのホルモン屋で呑んだときのこと。少しディープでちょっと入りにくい雰囲気のあるお店なのだけど、時間通りに到着したら、先にひとりで入店して、入り口近くの席にちょこんと座ってジョッキでビールを飲んでいた。堂々とした態度というわけでなく、少し居心地悪そうに。予約のとれないお店ということで、先に入っていてくれたらしいのだけど、あのお店で女性ひとりで飲んでいるって結構勇気いると思うのだけど。今でもあのそぐわない情景と、クールな彼女のなんとなく戸惑い気味な表情をときどき思い出したりする。僕が到着するとほっとしたように表情がゆるんだのだけど、可能であればもう少しその姿を外から眺めていたかったなんて意地悪く思ったりする。