湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

乗りたくなったときに・・・、『クローズド・ノート』

2007年09月05日 | 日常生活
 逢いたくなったときに君はここにいない
 乗りたくなったときに君はここに・・・

 じゃなくて乗りたくなったときのこの天気。人様のブログにちょっぴり刺激を受けて、短い時間でも自転車に乗りたいと思ったのだけれども、いつバケツをひっくり返したような雨が降るかわからないような今日のような天気ではさすがに出かける気にならない(というか、ほとんど雨降っていたわけですし)。残念、無念。しかし今日の雨はすごかったと思う。まるで雲の上で、ホントに誰かが巨大なバケツをひっくり返しているかのような激しさと気まぐれさだったような気がする。僕だってときどき気まぐれに機嫌が悪くなったりするわけだし、不安になったりするわけだから、雲の上の誰かがたまにそんな気分になったって全然おかしくない。と思う。多分。

 junさんのブログで紹介されていた雫井脩介の『クローズド・ノート』をようやく読了。なんというかとっても女の子女の子してる主人公の素直なところが僕にはちょっぴりきつかったりもしたのだけれども、“最後に泣かされる”というのを期待して頑張って最後まで読んだ。で、しっかり泣かされました、はい。前々からわかっていましたが、僕もしっかり涙腺ゆるいようです。ゆるゆるでございます。

 この小説を読んで僕も万年筆が欲しくなった。僕は悪筆なので手書きには臆する気持ちがあるのだけど、道具としての万年筆にはちょっぴり興味を持った。今度実家に行ったら使ってない万年筆をとりあえず借りてこようかなと思った。

 それからこの小説を読んで、僕はやっぱり恋愛とかについてよくわかってないんだなぁと思った。「いきなり告白されたってそれは相手がびっくりしちゃうだけだよ。だから告白する前は日常の端々で相手に気があるんだってことを押したり引いたりしながら伝えていかなきゃ。そうしなきゃ相手の気持ちに火がつかないよ」といったことが書いてあったのだけれども、そんなこと僕は今までまったく考えたことがなかった。だから相手の気持ちに火をつけてやろうと思って、そういう駆け引きをすることもあるんだぁとちょっとびっくりした。う~む。僕なんて単純だから、そんなことをされたら簡単に燃え上がって炎上してしまうかもしれない。っていうか、でもそういうのって頭で考えてする駆け引きなんですかね?好きな気持ちを少しでも伝えたいと思って、でも恥ずかしかったり自信がなかったりしてストレートには伝えられずに結果的に押したり引いたりといった感じになってしまうといったところがホントのところだと僕は思うのだけど。でもこういうのに長けた人も確かにいるよなぁ。まぁ、どうでもいいんだけど。

 あとこの小説を読んで僕が悔しいと思ったこと。それは終わりが近づくまで仕掛けに気づかなかったこと。そうなんだろうなぁとは思っていたのだけれども、バレバレなそのキーワードに気づいたのはかなり物語が終盤になってからだった。なあんだ、やっぱりそうじゃん!ってそこでようやく確信を持ったのだけど、これって普通はもっと早く気づくよなぁ。なんかとても悔しかった。

 ところでこの『クローズド・ノート』って映画化されて今月末から上映されるんですね。数日前に職場の近くの映画館にポスターが張ってあってはじめて知った。なんだ、これ今読んでる本のやつじゃん、と。どうやら映画では僕が苦手に思ったちょっと素直すぎる主人公を沢尻エリカが演じるらしい。僕は沢尻エリカはかなり好きなんだけど。『間宮兄弟』も『バッチギ』も良かったし。う~む、どうしよっかなぁ。観に行っちゃおうかなぁ。知り合いから子ども料金(千円)で観れる割引券をつい先日もらったばかりだしなぁ。う~む・・・

 と映画を観るか観ないかは結構悩んだりするんだけど、もし沢尻エリカが押したり引いたりの駆け引きなんてしてきたり日にゃ、“一気に炎上”することだけは間違いないですね。悩まず、迷わず・・・ってアホかって感じですね。