その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

初恋の味?

2023-09-20 09:06:56 | 転職

「島崎藤村」が見たリンゴの木は…

ニュートンが万有引力を発見したのは「ケントの花(品種名)」というリンゴの木だったされるのだけれど、島崎藤村の詩集「若菜集」に収められた「初恋」という詩に出て来るリンゴの品種は何だったのだろう?昨夜の晩酌会で友人『ノロ社長』が、1個だけ実を着けた「紅玉」を切り分けてくれましてね…彼は『初恋の味』などと、また詩的な表現をするものだから、藤村の「初恋」をふと思い出しましてね、また下らない妄想を始めたところであります。
「若菜集」が慣行されたのが1897年(明治30年)であり、長野県では明治7年に西洋リンゴの苗が配布されたとのことである。長野県でリンゴ栽培が普及したのが明治30年頃とされているから、果たして国策として導入された西洋リンゴの木を見たかどうかはよくわからない。『おやじぃ』が改めて「初恋」という詩を読み返してみると、少年の初恋というよりも、大人が少年時代の初恋を思い起こして詠んだ詩に思えてくるから、普及しはじめた西洋リンゴの『甘酸っぱさ』に初恋を重ね合わせたと考えてもおかしくはない。むしろ、中国由来の『和りんご』ならば、青く渋かったかも知れない。『善光寺りんご(倭錦)』なら、これまた初恋の市場評価は高くなかったかも知れない(笑)


卵がかえるのをジッと待つ^^;

さて、『初恋の味』というキャッチコピーで有名なのが「カルピス(1919年発売)」…1922年の新聞広告に「カルピスの一杯に初恋の味がある。」というフレーズが使われているようでありますよ。大正時代のキャッチコピーにしては実に斬新でありますが、リンゴと共通するのは『甘酸っぱさ』でありましょうか?まさか、飲んだ後に舌に残るザラザラ感を言ったものではありますまい。(現在は改良されているとのことである。)
はてさて、60歳を超えたオヤジたちが『初恋の味』を語っても現実味がどんどん薄れて行く。良い思い出として胸の内にしまって置いた方がよろしいのかも知れない。島崎藤村が赤いリンゴを差し出す少女に恋心を抱いたのは、まだ純粋な少年時代の思い出だからであり、それぞれが変容を遂げて変わり果てているに違いない。(お互い様である^^;)友人『ノロ社長』の言葉を元に、島崎藤村の来歴を改めて調べてみたけれど、大人の彼にもやっぱり紆余曲折があったようでありますよ。そうそう、リンゴの実には「誘惑」「後悔」という花言葉もあるらしい。『初恋の味』は、人それぞれ。あまり追及しない方がよろしいようでありますなぁ…オチがない(笑)

コメント
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