疑心暗鬼を生ず…
疑う気持ちが強くなると、何でもないことでも恐ろしく感じたり、怪しく感じたりするという四字熟語…「暗鬼」とは暗がりに見える鬼であり、妄想から引き起こされる恐怖心である。
10月1日から始まる「インボイス制度」…5月31日までに「適格請求書発行事業者」になる必要があると手続きを進めていたのだけれど、零細な我が農園は農協との取引では必要ないと説明を受け、そのまま放置しておりました。周知期間も満了となるこの時期に、ようやく解説書が出回るようになりまして、確かに「農協特例」や「卸売市場特例」というものがあるということを知ったのでありますが…。
我が農園の場合は、後継者への補助金もアリかと下心がありまして、キュウリの生産者は『ポン太郎君』の名前で出荷していたのでありますが(経営主体、金銭出納、申告者はすべて『おやじぃ』であります。)『申請』が必要であるとの連絡がありまして、『オラだの農協』へ出向いてみました。結果は『申請』ではなく、農協組合員(出資者)になるということでありましたよ。まぁ、確かに農協と組合員間で行われる取引への「農協特例」であるから、それはそれでうなずけるのだけれど、何かなぁ「インボイス制度」を盾に出資金を増額させられた感がある(笑)
疑い始めたら止まらない…
さて、善前年の売上金が1,000万円を超えることなど無いから、「免税業者」のままで問題もないのだけれど、小売等で課税業者と取引する場合は影響が出て来るかも知れない。元々、委託販売で出荷する場合も、流通価格を頭に置きながら値段を決めているから、消費税を買い物客から頂いているという感覚が無いのでありますよ。強いて言えば、消費税上乗せ後、1円単位では、販売店のお釣りも大変だろうからと10円単位(内税)でありますから^^;
はてさて、「インボイス制度」の導入で、どれほどの消費税増収が見込めるかは不明であります。(一説では1%程度と解説される方もいらっしゃいますが…。)折角、「マイナンバー制度」を導入したのだから、「インボイス制度」も「マイナンバー」でよろしいのではないかと思うのでありますが、税務署から発行される番号には「申告者番号」「マイナンバー」「登録事業者ナンバー」の3種類が存在することになってしまう。そう言えば、消費税導入前に立ち消えになった「グリーンカード制」などというものもありましたっけ。『納税の透明化』が建前になっておりますが、こちとら、収入はすべて『ガラス張り』…何も恐れることはない。むしろ、制度が複雑怪奇になって行くことの方に恐れを感じているのでありますけれどね(笑)