その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

蝶よ花よと…

2023-09-18 09:05:49 | 転職

勝手に産み付けていきましたが…

「蝶よ花よと育てた娘をどこの馬の骨ともわからない男に奪われるなんて…」とは、父親に共通した心情でありましょうか?かつて『おやじぃ』も大切な娘を奪ってきた『馬の骨』のひとりではあるけれど、その後どうなったかは、あえて伏せておこう^^;
今年も友人『ノロ社長』が大切に育てているユズの木にアゲハチョウ(ナミアゲハ)が卵を産み付けて行きました。彼によれば「彼女はまず『第1サティアン』の室内にひらひらと立ち寄り、一旦ご主人にあいさつをしてから、おもむろに屋外のユズの木に産卵を始めた。」と語ってくれましたが、『おやじぃ』にしてみれば、「無作為に飛び回り、たまたま室内に入り込み、たまたま見つけたユズの木に産卵した。」と理解するのだけれど、彼の表現は実に文学的であり、『おやじぃ』のそれは現実的である。しかし、春型のアゲハがこのユズの木に産卵したところを見ては居ないし、カラタチやサンショウの木を近所では見かけないから、一体、彼女はどこから来たのか実に不思議ではある。みかん畑の広がる地域とは違って、子育て(食草)が出来る環境(木)を探し出すにも苦労するに違いないから、ユズの木の所有者である『ノロ社長』にあいさつ(感謝)したという表現もまんざらでもないなどと思ったりするのでありますよ(笑)


製造過程をチェックしてみた^^;

さて、『蝶よ花よ』と彼女の子を育て(ユズの葉を提供し)、丸々と太った終齢幼虫が「蛹化」する頃には、忽然とその姿を消してしまう。ましてや、どこぞの『馬の骨(ニホンアマガエル)』たちも、目ざとくその幼虫を狙っている。残るのはボロボロに食い尽くされたユズの木になってしまうことを、ここ何年と経験しているから、果たして彼女の子たちが『里帰り』しているかどうかさえ定かではないのだけれど、きっとそうに違いないと思い込むのも『親心』のひとつかも知れない^^;
はてさて、そう言えば我が教授(故人)が、アゲハチョウの産卵誘発物質の研究をしていたことを思い出しましたよ。現在では10種類の不揮発性の物質が同定されているようなのだけれど、当時はまだ未解明…『嗅覚』と思い込んでいた産卵行動も「不揮発性物質」であることから『嗅覚』ではなく『味覚』で植物を見分けていると考えられるようになったようでありますなぁ…。最近は、結婚を機に子どもたちは独立し、それぞれに暮らし向きを立てる風潮のようでありますから、「収入」「教育」「医療」etc.と子育てしやすい環境が好まれるようであります。果たして、若者たちが見分ける優良な『子育て環境』とは…後にはボロボロのユズの木(実家)が残されるような気もしますけれど…。

コメント
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