一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

午前11時集合 「酒蔵ささや」から ささやかなスタート 奈良の日本酒巡り    12/11

2011年12月14日 01時21分25秒 | みんな~愛『酒』てるかい

(  八咫烏&初霞  奈良市「酒蔵ささや」 )

■2011/12/11(日) 晴

11時丁度に近鉄奈良駅前噴水・「行基」像前に私が加わり3人が集まり、早速飲みロードの開始。

地下にもぐって「豊祝」で食事しながら一杯というスタートも考えないではなかったが、最初の一杯目は決めていた。

先般亡くなられた今西社長に敬意を表し「三諸杉」露葉風から始めるべく、東向商店街からもちいどの通りを過ぎて

「酒蔵ささや」に直行。 丁度二名のご夫婦とおぼしき先客が帰られるところで、入れ違いに三人がカウンターに。

ここのカウンターを担当する女性Sさんが、いつも通り落ち着いた表情で迎えてくれた。

私は、まず最初は「三諸杉の露葉風で3人分」と注文。 「亡くなられた今西社長に敬意を表して」と言葉を加えると

Sさんは頷いて「先月でしたよね」と静かにこたえながら 目の前の3つのグラスに注いでいった。

とてもクラシカルなラベル  味わいはスーッとしているお酒だった。 ご冥福を祈りたい。

 

次からはそれぞれ自由に 私は、久保本家の「初霞」・自然発酵 純米「遊」 何ともエンジの放射状ラベルが印象的

I君は「やたがらす」の何とかかんとか   しげちゃんは、「篠峯」の愛山と山田錦・辛々

 

Sさんがそれぞれのお酒の銘柄を書いて飲んだ印象を書き始め 「初霞」純米『遊』について聞かれたので

「最初はすーっとまっすぐに入ってきて のど元を過ぎるとひねりを利かせて変化する。まるで古酒のような幅と余韻を感じさせる酒ですね」 と

彼女に応えると 右奥にいたここのマスターが、カウンターに出て来られ、言ったのが私とわかるなり「そんなコメントをするお客さん 私は好きですよ 嬉しいですわ」と言われた。

別に考えてしゃべったものでなく 感じたままをなぞるように口にしただけだが、きっとこのマスターもそう感じた一人だったのだろう。

▲アンケートに答えてくれたとのことで「千代の松」のにごりを一杯ごちそうになった。 シュパシュパの酒だった。

私が「実は昨日、おもしろい本を見つけましてね」とバッグから取り出し話をすると マスターもそれ知ってる Sさんに「すぐに買いに行ってよ」なんて言っていた。 その本とは「酒の細道」 まぁたわいもない漫画本だが、内容がなかなかいい。 隣のI君が、「この本の主人公はこの人そっくりですわ」と私を指してカウンターのお二人に冗談を飛ばしていたくらいその本の事でしばらく盛り上がった店内だった。

こんな本を 恥ずかしげもなくここに持ち込んだのは、きっと私ぐらいのものだろうな。

その後、私は「百楽門」を頂いた。 ▲しげちゃんは、「篠峯」の愛山と山田錦辛口をすっかり気に入り、

共に一升瓶で買って帰りたいと言ったが、ここ「ささや」に置いているのは全て四合瓶で、帰り道に再度

立ち寄って篠峯の愛山と超辛の四合瓶を買ったのだった。

▲「酒蔵ささや」前にて 「まるしげ」店主しげちゃんと「ひょっとこ顔」の私

 

奈良の酒巡りのスタートをここ「酒蔵ささや」にしてやはり正解だった。 

http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/1716926187b55311cc08da9122945f12

初め良ければ全て良しのこの日の始まりでもあった

そして私は・・・ 一件目から早くもひょっとこになったのだった。 いゃ~ お恥ずかしい。

(寅)