■2011/11/30(水)
早いもので、今年も1年の内11ケ月目が終わりに近づいた。
1ケ月を残すだけとなってしまった2011年・・・
と振り返ると 盃の底に僅かに残った
お酒のようにも思えてくる。
三月の東北大震災から八か月が過ぎた。
その傷跡は、いかばかりだろうか
寒くなる季節を迎え
みちのくへの
思いは
熱い
毎月末に発表している
「私の酒 五傑」
一日も早い震災復興を願いながら、今月も続けたいと思う。
それにしても今月も、良く飲んだ。 10月と同様に、お酒を良く飲んだ月となった。
▼今年十一回目の酒五傑(2011年11月度)の発表である。
※ 前にも書いたが、大吟醸・純米大吟醸 又小盃1杯程度はここには入れない。
だから 今月も、美味しいきき酒をする機会に恵まれたが、対象外
そして一蔵一銘柄としている。
日頃常飲する酒として長く付き合えるもの
春夏秋冬 日本の食事と共に楽しめる日本酒の良さを一人でも多くの人にわかって欲しいと思っている。
評価の基準は、印象度。 ( いかにまた次に飲みたいと思ったかの思いが強い順。)
言葉を変えてみれば、別れてもまた会いたくなる人の順 のようなものだろうか
自分としては、いたってシンプルな尺度だと思っている。
※ ちなみに 先月は、 http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/m/201110
▼ 『2011-11月度』 酒五傑
◎(愛知) 「醸し人九平次」純米吟醸・山田錦 ◎(栃木) 「仙禽」愛山
◎(高知)「安芸虎」吟の夢
〇(愛知)「義侠」山田錦70 〇(福岡)「寒北斗」純米・山田錦
(書評)
◎(愛知)「醸し人九平次」山田錦 是非もう一度飲みたい酒。 長々と書くには及ばない。
◎(栃木)「仙禽」愛山 言わずと知れた(・・・私にとって)仙禽 愛山 味わいの深さを見事に表現
◎(高知)「安芸虎」吟の夢 旨味ののった味わいは、美味しいのひとこと。 中央にさほど知られていない銘柄のはずだが、さすが高知。 こんな酒があるとは・・・と唸らせる味わいは、高知酒のレベルの高さをうかがわせる。
〇(愛知)「義侠」山田錦70 五傑に入るのは初めてではない。その日は、この酒だけを飲んだのだが、さすがに義侠は、味がのっている酒だと改めて感じた。 「関西だとどこで買えるんだろう?」 といつも気になる銘柄
〇(福岡)「寒北斗」純米・山田錦 燗で戴いた。 地元の米・水・人。福岡・筑豊の風土と歴史を感じさせた冬の北斗星
次点 △(大分)「西の関」純米 高知の「酔鯨」吟の夢かこちらか迷った。 やはりコストパフォーマンスの高さと飲み飽きしない味わいで、こちらに軍配だ。 他の酒のレベルが高すぎて次点になってしまった。 いつもながら食事に合う、ほんのり甘めの味わいが嬉しい。
今月も、いろんな処でいろんな銘柄を沢山飲んだ月となったが、あくまで、印象深い酒というところを判断の基軸にしている点をご理解いただければと思っている。
(寅)