一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

本と音楽と木漏れ日と珈琲香る空間 わずか五席の喫茶店 『GOSEKI』 【福岡・別府】5/2

2014年05月31日 00時05分05秒 | 「喫茶」大好きっさ!

( GOSEKI  福岡市別府 )

 

 ■2014/5/2(金)のお話し

~ 老舗料亭で味わった「五凛」生酒、五月を締めくくるお話しはわずか「五席」の喫茶店 ~

 

六本松「しばこ」で食事をした後、「私は仕事に戻らないといけないから」

K先輩とは別府(べふ)でお別れし、営業していると確認してもらっていた

喫茶店へと向かった。

昨年11月2日に訪れた日、その店は、閉まっていて、今日はそれから丁度半年目の日。  

http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/40755e0fd066b20f5140ace829eb0f26

 

私が向かったのは、その座席数わずか五席の喫茶店 その名も『GOSEKI』

一歩店に足を踏み入れて外を眺めるとガラス越しの景色は

日差しや風の流れが手に取るようにわかる。

四季のうつろいを音楽と本そして

揺れる街路樹の葉陰と

珈琲香が演出する

素敵な空間。

 

 

 

座るなり「奈良から来ました。」と私が言えば「事前に伺っていた方ですね」

マスターは気持ちよく迎えてくれた。 マスターは、先客とお話しの途中で、

私はカウンターの入口に一番近い席で、女性の立つ前の席に座った。

マスターが手首をその女性に向け「娘です」と教えてくれた。

 

 

 

「丁度半年前の11月2日にこの店に伺ったんですよ でも休みでした。」といえば

父娘見合わせて「ああ、丁度あの日は 結婚の準備で東京に行ってたものですから」

と説明してくれた。 娘さん、新婚さんなんだ。

 お嬢さん結婚後も東京で生活中とのことで、里帰り。ここに姿を見せることは珍しく

今日の私はとても幸運だったことになる。

 

「東京で生活してたら福岡の食べ物のおいしさがよくわかるでしょ」と聞けば

「東京で刺身を食べると(その美味しくなさに)がっかりするんですよ」

「福岡の人は、ごぼう天うどんが全国にあると思っている?んですよねと言えば

「そう もうひとつ ブラックモンブラン(チョコアイスバー)もありますよ」

たわいもない食べ物の話しばかりしていた。

 

 

(マスターと東京から里帰りして手伝いに来てた娘さん)

父娘なかなかいい感じの写真なので、 写真をお送りしブログ掲載の了解をいただいた。

 

 

店内は、シンプルで洗練された北欧テイストな雰囲気で、疲れない。

私からの土産は、「ビリージョエルのCD」「奈良の蚊帳ふきん」

CDは早速、デンマーク製のスピーカーで聴かせてもらい

蚊帳ふきんは、「使いますね」と早速使い始めてくれた。

 

珈琲は専門店(TOMONOさん)「この3種あれば大半はカバーできるでしょ」

言われ卸してもらっているブレンド 3種を出している

GOSEKI、杜(もり)、碧(あお) の中から私が注文したのは GOSEKI

ラストテイストで味と香りがしっかりしている飲みやすさ

 

そのブレンド珈琲の美味しさもさることながら

それが以前窯元見学させてもらったことがある

 有田焼 新窯 青花のコーヒーカップで出てきた

のだから驚いた。

 

懐かしい本も見つけた。

北九州小倉出身 わたせせいぞうの「ハートカクテル」 

 

 ここで珈琲を飲みながら色づく街路樹の秋もいいだろうな

数センチ雪が積もった冬、珈琲恋しさに店で暖をとるのもいいかもしれない

街路樹の蝉の鳴き声を聴きながらアイスコーヒーで涼をとる夏ももうすぐかも

なんて勝手にそれぞれの季節を想像してしまっていた。

 

もう一冊 本を開いてみると日本酒特集

 

マスター 実は日本酒も嫌いではないとのことで、

「若竹屋の季節限定酒が美味しかったですね」という

若竹屋ファンの私を喜ばせる嬉しいコメント。

 

 

わずか五席だけどガラスごしに景色と光をとりこんで広がる癒しの空間。

本と音楽と珈琲と木漏れ日 そして私 (五席)

 

 五席の喫茶店で味わった五月の珈琲は、素敵な季節の味がした。

 

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(寅)

 


「食門来福」記念の300話目は、五月の凛。 老舗料亭「しばこ」での昼食 【福岡】5/2

2014年05月30日 00時15分15秒 | 『食』べる門には福来たる

 ( 料亭「しばこ」の昼膳  福岡・六本松) 

 

◆ 2014/5/2(土) 

~「食べる門には福来たる」(食門来福) 第300話目 ~

 

「連れていきたいお店があるの」とK先輩に案内された店は

大正3年創業の福岡の老舗料亭「しばこ」

来福の福とは福岡の福なのかと気がついた。

 

もっと早くブログに書く予定だったが、暫くブログを休んでいたこともあって

いい加減に書きたくなかったこともあり、月末を迎えてようやく記載の運びとなった。

 

 

街はどんたく前日、汗ばむ陽気は初夏の日差し、六本松交差点に近い通りに面しているが、

昼はひっそりした雰囲気を漂わせていた。

 

▼夜になると一段と雰囲気が増して、少々敷居が高いと感じる店になる

 

 

 

ひっそりした中、玄関を開けると5/5の節句前だけに鎧兜が飾ってあった。

 

「ごめんください」という声が、床に反射して響いたと思った瞬間

女将さんが出て来られて、 「たった今 お電話入れたところなんですよ」

 予約の時刻を過ぎていたようだ。

 

階段をあがり案内された部屋は20畳以上はあろうかという2階奥の畳部屋(松の間) 

こんな広い部屋を貸し切りで、なんだか昼間から場違いな感じで少々緊張。

 

 

まずビールを注文 そしてお昼のコースが続いて出てくる。

▼ 右奥の鯛の胆の粕漬が秀逸だった。ビールに合う~

すみません 私ひとり 飲んでしまって・・・

鯛の刺身他、もちろん地元産 

茶碗蒸し

 

▼しっかり考えられているなと感じた日本酒のラインアップ

 

鯛のお頭に筍(たけのこ)とイカ 日本酒は、迷わず石川の酒「五凛」を頼んだ。

 

「五凛」の生酒でございます と出された。 コクとうまみと流れは予想通り、正解だった。

 

おいしそうな天ぷらが出てきた。ここで、次の日本酒は青森「田酒」を頼んだ。

でも ここは福の酒「三井の寿」の純吟にすれば良かったかな

 チラシ寿司とお吸い物

 

写真洩れもありますが・・・

最後に すいか(今年の初すいか)とお汁粉で〆

 

最後に女将さんとも少しお話し 「しばこ」は漢字で柴戸という漢字から

サザエさんの故郷、姪浜(メイノハマ)あたりにはある苗字なのだそうだ。

女将さんは素敵な方で、篠栗ご出身とのことだった。

 

何ともいえない歴史の重みも感じながら 充分と思っていた2時間があっという間

記憶に残る昼は、記念に残る昼にもなった。

料理も良かったし、五月に味わった「五凛」生酒がとても美味しかった。

 

「食べる門には福来たる」記念の第300話目を美味しく飾らせていただき感謝。

K先輩、ごちそうになりました。 ありがとうございました。

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(寅)

 


中田英寿の選んだ十四酒とは

2014年05月29日 21時00分00秒 | みんな~愛『酒』てるかい

サッカーワールドカップ(ブラジル大会)も近づいてきたが、中田英寿は、そのブラジルで、日本酒Barを出すのだそうだ。

■大阪のグランスタで、その事前イベントが行われた。その際の中田英寿の選んだ酒は何なのか?  

少しばかり時間が経ったが下記に列挙しておこう 

(株)南部美人「南部美人」/(株)新澤醸造店「伯楽星」 /  酒田酒造(株)「上喜元」/来福酒造(株)「来福」/ 八海醸造(株)「八海山」/菱友醸造(株)「御湖鶴」/ (株)車多酒造「天狗舞」/清水清三郎商店(株)「作」/   (株)澄川酒造場「東洋美人」/小牧醸造(株)「小牧」/ 平和酒造(株)「紀土」/井上(名)「三井の寿」/ (株)黒木本店「山ねこ」/重家酒造(名)「ちんぐ」   

合計14酒造(14銘柄)

「小牧」ってどんな酒? とこれには一瞬興味がわいたけど、どうやら焼酎みたいだ。 全般的には、さほどサプライズなく、参考程度にとどめた方がいいかもしれない。

ブラジルでの日本選手と日本酒の活躍を期待したい。

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(寅)

 


闇にブルー 夢に出てきそうなんだけど まだ

2014年05月28日 23時30分55秒 | Weblog

 

広島の八丁堀といえども夜、北に数分歩けば 人がまるで見当たらない

営業しているような気の利いた店も一向に見当たらない

闇にブルーの建物だけが異様に光っている

どんな輩が入居しているんだろう?

夢に出てきそうな感じだな

もしかして夢なのか

と錯覚するほど

まだ夢の途中

(寅)


印象に残る味わい 瀬戸内の甘い風吹き抜ける 華鳩「シーブリーズ」

2014年05月27日 00時15分40秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「華鳩」シーブリーズ )

 

広島の名酒「華鳩」と言えば「貴醸酒」でしょ といわれるほど有名で、

実は「華鳩」がその「貴醸酒」商標を持っているという事を

「酒屋へちかん」の店主・金原さんに

聞かされるまで知らなかった。

瀬戸内に舞う「華鳩」

貴醸酒じゃなくても 

甘い余韻は八反錦だからか

心に吹いた甘いシーブリーズ

どこに行っても「八反」系の酒に目がないな。

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(寅)

 


背中のせりふ 私にはなんだかよくわかんない

2014年05月26日 00時18分10秒 | みんな~愛『酒』てるかい

 

物言ってる背中にひとりごと 「そうかな~ そうは思わないけど・・・」

酒を飲むのはその人の喜び  酒を飲まぬはその人の勝手

まずいお酒は無駄な銭 美味しいお酒は生きた銭 

私なら そんなところだけど・・・ な

その夜 最後に注文した酒は・・・

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(寅)

 


店頭はひと足お先に夏 奈良の夏酒たちがな~らんだ。  5/24

2014年05月25日 00時10分35秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 奈良の夏酒たち 「エポックかつらぎ」)

 

■2014/5/24(土) 晴

店頭には奈良の夏酒たちが並んだ。

「春鹿」「豊祝」「升平」

「梅乃宿」「猩々」「三諸杉」

春だとばかり思っていたらもう6月がすぐそこ

 

 

暑くなると 風呂上がりに飲む 冷えた日本酒が楽しみ。

「寒くなると 曇る眼鏡の ビニシー居酒屋に 飛び込むのが楽しみ」

の裏返しなんだけどね 

春は初しぼり新酒、秋はひやおろし 春・夏・秋・冬 楽しめるのが日本酒ということ

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(寅)

 


奈良の地酒を楽しみたい なら・・・ 「まる」く収まる店  【奈良・八木】

2014年05月24日 00時15分35秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「まる」  大和八木 )

 

■2014/5/23(金)

大和八木は、近鉄京都行きと近鉄名古屋行きが交差する駅、

県内では奈良市の次に日本酒が楽しめる場所だろう。

そんな大和八木で気軽に奈良の地酒を

楽しみたいなら 「まる」はおすすめ

 

 

五神・金鼓・長龍・出世男・三諸杉

清酒発祥の地 奈良の酒で、今夜は「まる」

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(寅)

 


あとは野となれ 花となれ  私おすすめのアルミカップ 「義左衛門」花

2014年05月23日 01時35分15秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「義左衛門」花 )

 

日頃紹介し忘れて、飲まれるだけになっている 冷蔵庫の奥に眠るスーパーサブのうちの一酒紹介したい。

三重県の近鉄青山駅近くに蔵がある「義左衛門」 関西で最も強い風吹くと言われる青山高原の麓 このアルミカップは、そんな風味を感じるおすすめ酒。 三重県と奈良県東部でしか見かけることがないから 見つけたらソク買い。 私は、たまに人へのお土産替りに使うことがあるが、「美味しいお酒だった」と歓ばれる酒でもある。

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(寅)

 


現実は、歌と違ってあっさり 「SAY YES!」 とはいかないようだ。

2014年05月22日 00時30分30秒 | Weblog

( SAY YES ) 

 

ASKA容疑者が、覚せい剤の陽性反応が出ても、依然否認し続けている。

歌のようにあっさりと SAY YES! とはいかないようだ。

NO NO ! と否認し続ける   次に出て来る言葉は

もしかすると ダーリンだろうか。

 

ASKA容疑者が作ったシングルに 「僕はこの瞳で嘘をつく」というのもあった。

今彼はどんな瞳をしているのだろう。人間としての分別が求められる50代

覚せい剤と聞いて、あの一世を風靡したシンガーだけに 

まさか・・・ と 隔世の感がしているのは

私だけだろうか

(寅)

 


はじまりはいつも雨

2014年05月21日 01時30分15秒 | みんな~愛『酒』てるかい

 

■2014/5/21(水) 夜雨

普段は、夜中に起きることなどめったにない私が、目を覚ましラジオのスイッチをonにしたのが20日午前4時すぎ頃だったろうか。 何か虫の知らせか。 朝の4時まで起きていることは多々あっても午前4時に早く目を覚ますのは、年に3~4日ほどしかない。

スイッチを入れていきなりラジオから流れて来たのは「諏訪五藏と言われてですね・・・」という言葉、やがて「フランスでの日本酒は・・・」と聞こえた時点で、もしかしてこれ「真澄」じゃないかとピンと来て、だんだんと目が覚めていった。 真澄の蔵元が、友人に連れられて行ったフランスのワイナリーめぐりの話し、フランスのパリで日本酒の試飲会に出店した最初の頃の様子。

近年ニューヨーク国連本部で行われた日本酒イベントの話し、だんだんと日本酒人気に手応えを感じている話が、夜中の四時過ぎにNHK「ラジオ深夜便」から流れて来た。

最初の頃パリで、SAKEと言うとフランスの料理人たちは、皆顔をしかめたのだそうだ。あのまずいアルコールのことか  フランスでの評価は、とても低かった。 何故か?  中国やベトナムの料理人が、安い焼酎をSAKEとして店で出していて、フランス人にとってSAKEとは、美味しくないアジアのアルコールの代名詞扱いされていたとのこと。

そんなフランスのシェフたちに「真澄」の試飲をしてもらうと 反応は「これSAKEなのか!?  あのいつものまずいSAKEじゃない」要するに まずいアジアのアルコールじゃないと誰もが反応した話は、とても興味深かった。

今では、日本のSAKEは、日本人が思う以上にヨーロッパやアメリカでもリスペクトされていて、卸のバイヤーなどが、蔵元に一緒に記念写真に写って欲しいと日本以上にもてることも珍しくないとのこと。

和食が世界無形文化遺産になった意味は大きく、外国人は、寿司や天ぷらといった日本食にはやはり美味しい日本酒をあわせてくれとリクエストするのだそうだ。 ここ数年が、低迷する日本酒が飛躍できるチャンスだとも言っていた。

そんな「真澄」は、私にとって実は思い出の銘柄である。 私がまだ20代の頃の話し。

日本酒といえば二級酒・一級酒・特急酒しか知らなかった私に 案内された店で、(今にして思えばあの頃日本酒Barは極めて珍しかった)かすりを来た女将さんに級酒以外の純米吟醸なる酒を初めて勧められた、その銘柄こそ「真澄」だった。

「これは信州の酒、特に酵母がいいけんね」 「こうぼ??? が、いい?」 当時は意味をよく理解できなかった。 それから山形の「銀・住吉」 そして岐阜の「三千盛」を呑んだことを憶えている。 私の日本酒デビュー三酒。もう ん十年も前の話し。   

私が初めて呑んだ吟醸と名のつく酒が「真澄」。 それ以来 ん十年経ったが、「真澄」は一度も口にしていない。 呑もうと思えば百貨店では中心に置かれてる日本酒なのに・・・ きっとその思いでを大事にしたいという気持ちが強いからだろう。 

もし寅さんに会わなかったら日本酒を今みたいに飲むこともなかったし、たぶん本当の美味しさを知らないままだったかもしれない、と言ってくれる人がいるのはもちろん嬉しいことだが、そんな私にも日本酒の美味しさにいざなってくれた恩人が二人いた。

ブログはもう暫く、休むつもりでいたのだが、前もって知らされていたわけでもないのに たまたま付けたラジオで「真澄」の日本酒話し、今まで打ち明けてなかった、私を美味しい日本酒にいざなってくれた女将さんの思い出に敬意を評して書いてしまった。

思い出が真に澄みわたる未明。 雨音を聴きながら書かずにはいられない。

こういうのが純粋なブログ更新の仕方かもしれない。 外は、雨。 始まりはいつも雨といったところか。

 http://blog.with2.net/link.php?1601745 

(寅)