( 4月度の酒瓶たち )
早いもので、今年も3分の1が終わった。 そう考えてみると「人生とは、盃に注がれたお酒のごとし」である。
まさかまさかの東日本大惨事の弥生からひと月以上が経ったが、まだ解決や再生への糸口が見えない。
東北の酒蔵も打撃を受けた蔵が多い中、一日も早い酒造り復興を願いながら、
毎月末に発表している「私の酒 五傑」敢えて続けたいと思う。
※ちなみに先月3月度
http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/d/20110401
▼今年四回目の酒五傑(2011年4月度)の発表である。
以前にも書いたが、大吟醸・純米大吟醸 小盃1杯程度はここには入れない。一蔵一銘柄。
評価の基準は、印象度。(いかにまた飲みたいと思ったかの思いが強い順。)
言葉を変えてみれば、また会いたくなる人の順 のようなもの
自分としては、いたってシンプルな尺度だと思っている。
なお、蔵見学した千代酒造の酒は、既に五傑を書いたので、含めなかった。
◎(奈良)「風の森」雄町純米しぼり華 〇(栃木)「仙禽」亀の尾50
〇(石川)「常きげん」絹ごしにごり酒 〇(青森)「陸奥八仙」純米吟醸 〇(福島)「大七」純米
(書評)
◎「風の森」雄町純米しぼり華(奈良) 「風の森」は、先月から4種類買って、どれも美味しくいただいたが、その中でもこの雄町60%しぼり華は、こまかい説明より飲んで頂くのが一番いいだろう。 格段に美味しかった。
〇「仙禽」亀の尾50(栃木) 「仙禽」の亀の尾は、雑誌で知っていた。飲んだのは初めてだった。深い味わいの印象だ。
〇「常きげん」絹ごしにごり酒(石川) 絹ごしの名の通り、これほどなめらかな喉ごしのにごり酒は、初めてだし珍しい。人に紹介したくなるにごり酒だ。
〇「陸奥八仙」純米吟醸(青森) 米の味を感じる東北らしい酒 再び八戸で飲んでみたい。
〇「大七」純米生酛(福島) 熱燗・ぬる燗・冷やしてと色々な温度で飲んでみたが、私は常温が一番気に入った。
(寅)