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Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

悩ましい国語辞典

2016-09-07 21:19:14 | 本-言語関連
図書館から借りた『悩ましい国語辞典 ―辞書編集者だけが知っていることばの深層―』を読了。
タイトルどおり、本書は「辞典」に近いです。でも普通の国語辞典とは違って、読み物として楽しめます。
「おざなり」と「なおざり」の違いとか、「爆笑」「姑息」の本来の意味など今まで分かっていたようで分かっていなかったものばかりで、本当に目から鱗が落ちました。一般の国語辞典よりも易しく親切に説明されているところがいいですね。
中には日本語検定の本番で出てきた語句もありましたし、その対策の一助として本書を読むといいかもしれません。

悩ましい国語辞典 ―辞書編集者だけが知っていることばの深層―
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時事通信社

日本語の素顔

2016-08-29 21:23:45 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語の素顔 (中公新書)』を読了。
前著『日本語の個性 (中公新書 433)』と内容が被るところもありましたが、本書の方が読み易かったです。それと文法や語など、英語と比較している部分も多いです。
本書が書かれた1981年はちょうど「(旧)常用漢字」が公布された年。「ハネ・トメ」などの書体やその前の「当用漢字」についても触れられていましたし、漢字好きなら興味の持てるコラムだと思います。
古典は中学生くらいに国語で読まされたけれど、あれはホントに内容が分かりませんでした。俳句も同様。でも本書を読んで、それらには日本人の特性が描かれていることくらいは分かったような…。

日本語の素顔 (中公新書)
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中央公論新社

日本語の個性

2016-08-27 20:51:17 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語の個性 (中公新書 433)』を読了。
本書は約40年前に書かれたのでちょっと古さを感じるところもありましたが、若い人の格好がだらしないとか男女の会話の区別がつきにくくなったなど、この頃から言われていたのですね。
そう言えば小学校や中学校で受けた国語の授業では、改行のしかたとか文法とかあまり細かくやらなかった記憶があります。今は漢検とか日本語検定対策で漢字を書くことがしばしありますが、文章単位で日本語を考えることはあまりないです。
英語など多言語を学ぶのも大切だとは思いますが、先ずは自国語である日本語を大切にしたいですね。

日本語の個性 (中公新書 433)
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中央公論新社


そう言えば、また台風が近づいているのですよね。しかも変な動きをして…。今のところこちらの台風のピークは29日(月)の午後から30日(火)のようです。今週の初め同様、また家で「缶詰め」になりそうです。

ホンモノの日本語を話していますか?

2016-08-25 21:27:14 | 本-言語関連
図書館から借りた『ホンモノの日本語を話していますか? (角川oneテーマ21)(金田一春彦著)』を読了。
本書は日本語に関するエッセイ。各章や節は繋がっていないので、好きなところだけ読んでもどこから読んでもOK。掛け算の九九の話、省略された言葉、曖昧な表現、挨拶など、「言われてみればそうかもしれない」と頷いてしまいそうなことばかり。ところどころ英語と比較しているところは著者らしいかもしれません。
やはり日本語そのものに日本人の性質が出ているかと。例えばはっきり物事を言わないこともあるのがその代表と言えますね。

ホンモノの日本語を話していますか? (角川oneテーマ21)
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角川書店

言語学の教室

2016-08-19 21:31:17 | 本-言語関連
図書館から借りた『言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)』を読了。
タイトルから内容が想像つきにくいですが、本書は当たり前に使っている日本語表現に焦点を当てたもの。対話形式で6つの章に分けられています。
用語が出てきてちょっと難しいところもあったけれど、日本語って不思議な言語でもあると改めて知りました。特に使役動詞とか受け身の表現などがその不思議な部類に入ると思います。でも無生物主語がある英語も不思議と言えば不思議かもしれませんが。

言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書)
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中央公論新社


今から断っておきますが、明日以降、本ブログの更新頻度が減るかもしれません。今は具体的にはっきり言えませんが、これからいろいろな予定が入ってくる可能性があります。また、読書の時間も減ると予想されます。コメントはメールでチェックしますが、お返事遅れる場合もあるかもしれません。

外国語を学ぶための 言語学の考え方

2016-08-07 21:49:14 | 本-言語関連
図書館から借りた『外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)』を読了。
本書は外国語を勉強している人向けに書かれた感じの言語学入門書。
日本語で話す時は「空気を読む」とか、「ヴァイオリン」など「ウ」に濁点をつけるとか、同じ文章で複数の解釈など、日本語もけっこう複雑なんだなと。「ら抜き言葉」が昭和初期からと意外と古くから使われているのも驚きでした。
男性名詞と女性名詞がある言語って覚えるのに一苦労しそう…。まぁ、日本にも活用形が存在するし、同じくらい複雑なのかもしれませんね。
言語を学ぶのに語彙と文法だけでなく文化や背景を学ぶのも大切だということは、私にとっては痛いところをつつかれたかも。例えば英語は聖書の表現なんて出てくるから、やはり言語だけではダメなのですね。
著者はあまり検定試験がお好きでない様子。検定試験は語学力向上の手段にはなるかもしれないけれど、目標が試験の点数だけになってしまいかねませんからね。私は英検やTOEICには反対ではないけれど、最近はどうも「TOEIC偏重」になりすぎているような気がしてなりません。

外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)
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中央公論新社

大野晋の日本語相談

2016-04-28 21:22:17 | 本-言語関連
図書館から借りた『大野晋の日本語相談』を読了。
本書は日本語に関する素朴な疑問に答えていくというもの。1つの質問と回答が4~5ページに纏められていて、読み易くなっています。
「ら抜き言葉」とか漢字の問題など、日頃から日本語を使っていてもいざそのような質問をされても意外と答えられない。それだけ日本語が奥深いということなのでしょう。

大野晋の日本語相談
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朝日新聞社

日本語を反省してみませんか

2016-03-12 21:20:19 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語を反省してみませんか (角川oneテーマ21 (B-17))』(金田一春彦著)を読了。
本書では文法や話し方、方言など、日本語を見直してみることが目的と思われます。日常だとなかなか気付かないことも書かれていて、面白かったです。特に文法なんて普段気にすることはないのですが、それなりに決まりがあるものですね。そもそも文法を気にしていなかったら、日本語検定2級では「文法」の領域が低かったのかも…(汗)。
方言はたしかに小さい頃に身に付けてしまうとなかなか直せないかもしれませんね。私も「きっかり」とか「横入り」とか言ってしまいますし。でも、その方言がだんだん無くなってしまうのもちょっと寂しい気がします。

日本語を反省してみませんか (角川oneテーマ21 (B-17))
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角川書店

日本語よどこへ行く

2016-03-10 21:09:08 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語よどこへ行く―講演とシンポジウム』を読了。
本書は井上ひさし氏の講演と、俵万智氏など6人によるシンポジウムを文字化したもの。
最近の日本語は乱れていると感じている人が多いけれど、それはどの時代でもそうかもしれませんね。母の結婚前にも「最近の若者は…」なんて言われていたでしょうし。でも日本語はどんどん変化しているし、今は「乱れている」と思える言葉でも将来は一般的に使われているかもしれません。江戸時代や明治時代の文章だって現在のものとだいぶ違いますから。

日本語よどこへ行く―講演とシンポジウム
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岩波書店

「国語」という思想

2016-01-28 21:35:19 | 本-言語関連
図書館から借りた『「国語」という思想――近代日本の言語認識 (岩波現代文庫)』を読了。
本書では明治~昭和初期における「国語」をめぐる歴史が書かれています。漢字を廃止して全部平仮名にするとか仮名遣いや方言はどうするとか、いろいろ論争があったのですね。ちょっと文章が難しかったけれど、大まかな内容は分かりました。
著者は韓国人イ・ヨンスク氏なのですが、とても韓国出身の方が書かれたとは思えません。日本人でもあんな文章は書けないでしょう。

「国語」という思想――近代日本の言語認識 (岩波現代文庫)
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岩波書店