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Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

図説 日本語の歴史

2016-01-13 21:16:22 | 本-言語関連
図書館から借りた『図説 日本語の歴史 (ふくろうの本)』を読了。
本書は古代~大正時代の書物や木簡などを紹介しながら日本語の歴史を辿る1冊。見開き構成と豊富な図で非常に見やすいです。古書の写真がちりばめられた表紙も味があります。
驚いたのは何百年も前から百科事典や漢和辞典が存在すること。そんな長い歴史を経て、どんどんそれらは成長していますよね。
巻頭にはカラー写真が載っているのですが、表紙やイラストの鮮やかで綺麗なこと。たしかに印刷技術は進みましたけれど、昔の印刷って何だか現代のものと異なるといいますでしょうか。

図説 日本語の歴史 (ふくろうの本)
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河出書房新社

「言海」を読む

2016-01-12 20:55:55 | 本-言語関連
図書館から借りた『「言海」を読む ことばの海と明治の日本語』を読了。
本書は明治時代に出版された国語辞典『言海』について触れています。
勿論当時はインターネットはおろかコンピュータなんてなかったですし、語彙を集めるだけでも相当な苦労だったでしょうね。
現在発行されている国語辞典もそうですが、『言海』もその当時の時代背景がそのまま映し出されているようです。だから所謂「俗語」も多く載せてあるらしいです。

「言海」を読む ことばの海と明治の日本語
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KADOKAWA/角川学芸出版

日本語の近代

2016-01-10 22:24:40 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語の近代: はずされた漢語 (ちくま新書)』を読了。内容からして分家ブログで書いても良かったかもしれないけれど、取り敢えず本ブログで紹介。
本書は江戸末期から現代にかけての日本語について書かれていて、主に明治時代の小学校の教科書が取り上げられています。教科書の写真が豊富で、当時の国語の授業がよく分かりました。
それにしても、現在の小学校1年生に当たる学年から教科書には随分難しい言葉や漢字が出てきたのですね。もっとも明治時代って近代ではいちばんたくさんの漢字が使われていたであろう時代ですから、当たり前かもしれませんが。もし今でもああいう教育が行われていたら、素晴らしい日本語力が身に付いていたでしょうね。
後半は割と漢字教育士の通信教育でも学んだことが多かったです。一時は漢字廃止のピンチに立たされていたけれど、そうならなくて良かったです。もし全ての文字が平仮名で書かれていたらと思うとぞっとします。

日本語の近代: はずされた漢語 (ちくま新書)
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筑摩書房

辞書をよむ

2016-01-06 21:19:29 | 本-言語関連
図書館から借りた『辞書をよむ (平凡社新書)』を読了。
本書は現代の辞書から古代の辞書までを紹介。現代は様々な国語辞典が出版されているけれど、それらの辞典は元を辿るとルーツは同じ古代の大辞典なのですね。本書を読むと様々な辞典を経て現代に至っていることがよく分かります。

辞書をよむ (平凡社新書)
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平凡社

超明解! 国語辞典

2015-10-20 20:55:27 | 本-言語関連
図書館から借りた『超明解! 国語辞典 (文春新書)』を読了。
本書はコンパクト型国語辞典の比較がメインです。最後に『広辞苑 第六版 (普通版)』も触れていますが、こちらは意外にも中型辞典の扱いです。
私は普段、『三省堂国語辞典 第七版』を使っていますが、他にも国語辞典っていろいろあるものですね。しかも見出し語、意味、用例などそれぞれの特徴がありますから、比べてみると面白いです。
小学校低学年向けに『ドラえもん はじめての国語辞典』というのがあるとは知りませんでした。フルカラーでドラえもんのイラストも入っています。こういう辞書、私が子どもの時にもあったらなぁ…。
本書では電子辞書は扱っていないけれど、紙の国語辞典も閲覧性に優れていいものですよね。

超明解! 国語辞典 (文春新書)
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文藝春秋

「国語」と「国語辞典」の時代

2015-10-07 21:01:46 | 本-言語関連
図書館から借りた『「国語」と「国語辞典」の時代〈上〉その歴史』と『「国語」と「国語辞典」の時代〈下〉『日国』物語』を読了。
本書は「国語」と「国語辞典」の近代史について2冊に分けて纏めたもの。上巻には主に「国語」の近代史、下巻には『日本国語大辞典』について書かれています。
漢字など難しかったけれど、国語辞典の歴史が分かってためになりました。特に『日本国語大辞典』に関しては様々な出来事の末に、あんな立派な辞典が作られたのですね。
現在は電子辞書が当たり前になっていますから、大きい辞書がドーンと置いてある家庭は少ないかもしれませんね。でも、コンパクトになったとはいえ、知識がたっぷり詰まっている書物には変わりありません。図書館などへ行って様々な国語辞典を比べてみるのも面白いかもしれません。

「国語」と「国語辞典」の時代〈上〉その歴史
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小学館

日本語通の日本語知らず

2015-09-02 20:56:55 | 本-言語関連
図書館から借りた『日本語通の日本語知らず―広辞苑よ、おまえもか』を読了。
本書は敬語や慣用句、漢字など日本語の難しさを書いた1冊。面白かったし、とても勉強になりました。
「所在地」と「住所」の違いは考えたことがありませんでした。前者は学校や会社など人の住まない場所、後者は一軒家やマンションなど人の住んでいる場所だそうです。
漢字も大学生はけっこう間違えるものですね。間違えの例がたくさん挙げられていたけれど、それらを見ただけで気持ち悪くなりました。
片仮名が頻発する最近のマンション名のことも挙げられていました。そう言えば私の住んでいるマンションの名前はアルファベットと片仮名と漢字の3種類が使われていますが、片仮名の意味はまだ良しとして、何故ああいうアルファベットが使われているのかはいまだに不明…。
手紙の本文の最後に使われる「不一(ふいつ)」なんて初めて知りました。学生時代に受けた「ビジネス文書検定」の勉強にもそんな用語は出てきませんでした。「拝啓」と「敬具」のセットでさえ知らない人もいるらしいですね。まぁ、最近は紙の手紙なんて書かなくなっているし、メールだと頭語や季節の挨拶は省くのが普通だから、知らなくても不思議でないかもしれませんね。
日本語検定や漢検(R)の勉強の合間に本書を読むといいのかも。特に敬語や慣用句あたりは日本語検定に出そうですね。

日本語通の日本語知らず―広辞苑よ、おまえもか
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主婦の友インフォス情報社

ことばおじさんの気になることば

2015-05-18 21:08:39 | 本-言語関連
図書館から借りた『ことばおじさんの気になることば (生活人新書)』を読了。
「ことばおじさん」の正体はNHKの現役アナウンサー梅津正樹氏とのこと。殆どNHKは見ないものだから、彼の名前は初めて聞きました。
今時の言葉とか童謡の歌詞とかコンビニ敬語とか、様々な「気になる」言葉を紹介する本書。今は殆ど見かけない「ガングロギャル」が出てくる4コマ漫画が面白い。コラム「これをどう読む」と「ことばクイズ」は勉強になりますね。
意外だったのが語尾に「じゃん」を付ける方言。私も神奈川とか静岡とかがルーツだと思っていましたが、違うようですね。

ことばおじさんの気になることば (生活人新書)
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日本放送出版協会

ふしぎ日本語ゼミナール

2015-05-15 21:39:31 | 本-言語関連
図書館から借りた『ふしぎ日本語ゼミナール (生活人新書)』を読了。
著者は、国語辞典でおなじみの故金田一京助の孫である金田一秀穂氏。図書館の本棚で彼の名前を見て、本書は期待が持てると感じました。
本書では日本語の面白さを伝えています。若者言葉とかダジャレとか、音の表現のしかたなど、言われてみれば日本人でも「?」と思うことばかり。別に知っていても知らなくても損はしないけれど、読んでいて面白いなぁと思いました。

ふしぎ日本語ゼミナール (生活人新書)
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日本放送出版協会

はじめての言語学

2015-04-21 20:57:16 | 本-言語関連
図書館から借りた『はじめての言語学 (講談社現代新書)』を読了。
「言語学」というと難しいイメージがありますが、本書は難しい人名や用語が使われていなくて易しく書かれています。英語などの言語に興味のある人なら楽しく読めるでしょうし、私もあっと言う間に読み終えてしまいました。文法とか発音など掘り下げていくと本当は難しいのでしょうが、本書は入門書として最適だと思います。

はじめての言語学 (講談社現代新書)
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講談社