Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

読書論

2022-01-30 14:08:41 | 本-その他
図書館から借りた『読書論』を読了。
「全然書籍に頼り切って、自分で考える代りに、著者に代って考えて貰う」というフレーズにはドキッとしました。私もつい本の内容を鵜呑みにしてしまうことがあります。「ここは違うんじゃない?」など、一瞬立ち止まって考えることも大切ですね。
約60年前とかなり前の本ですから、文字は小さいし難しい漢字だらけ。こういう時に漢検1級・準1級の勉強をしていて良かったと思います。1級と準1級ってマニアックな漢字ばかり想像されることが多いけれど、そんなことはありません。

ところで、ちょっと前(終戦直後など)の世代の人は本書のような難しい本をスラスラ読めたのでしょうか? 母に言わせると「たしかに昔の本は字が小さいし…」と言うものの、もしかしたら今よりも学力差が大きかったのでしょうか? 別の本によると、昔は学生時代に古典を読むことが当たり前だったそうですし、明らかに学力が低下しているということです。半数近くの大人が1ヶ月で読む本(漫画や雑誌を除く)は0冊と聞きましたから、それも嘘ではないと思います。


ネットが最強のパートナーになる ネット・スマホ攻略術

2022-01-27 14:31:06 | 本-その他
図書館から借りた『ネットが最強のパートナーになる ネット・スマホ攻略術』を読了。
対象はスマホを持っている中高生でしょうが、大人も読むべきだと思います。スマホとの生活が当たり前になって10年くらいしか経っていませんし、大人さえまだまだ分からないことが多いからです。
恥ずかしながら私も数年前まで「ネットのコンテンツ=無料」だと勘違いしていました。だから「日経電子版」で月数千円払うのは高いと思っていました。でもコンテンツを作るのもそれを作るための機器も無料ではないんですよね。無料で使用しているアプリの裏では誰かがお金を払っているわけです。音楽配信や電子書籍だって作った側もそれなりの収入を得るのは当然。違法で手に入れた無料のコンテンツによって、自分の好きだった作品の作者に収入がなくなったら、そのうち作品そのものがなくなってしまいます。たまにTwitterで「この前の漢検1級の問題を送ってください」とツイートしている人や無断で本の内容の写真をアップしている人がいるけれど、それもどうかと思います。著作権からして違法ではないかと心配になります。
それとブログやTwitterなどで発言する時は責任を持たないといけませんね。自分の住んでいる場所が特定されたり、間違った情報をうっかり発信すると修正するのは難しくなりますからね。
「スマホゲームは悪」と決めつけていないのは意外でした。場合によっては息抜きとしていいこともありますから、ゲームとは上手に付き合いたいですね。


何のための大学?

2022-01-24 13:19:41 | 日記・エッセイ・コラム
たまたまTwitterで大学と就職活動について触れられているツイートがあったので、こちらでも意見をお伝えします。
私が短大時代に就職活動をした際、面接でゼミ活動や趣味など比較的プライベートについての質問はありましたが、学業についての質問はあまりなかった気がします。あれから20年以上経ちますが、今もその傾向は変わっていないそうです。
最近の就職活動は大学3年生頃から始まっているそうですね。3年生といえばいよいよ専門的な勉強に入るというところでしょうか。それなのに就職活動で忙しいために、せっかくの学業が集中してできなくなる。結局学業が中途半端のまま卒業を迎えます。
大学って学業のためにあるのではないでしょうか? それなのに最近では就職活動のためにあるようなもの。「大学卒」という看板を得るために大学に行っているようなものでしょう。
アメリカのように大学を卒業してから腰を据えて就職活動を進めたらと思います。それなら本来やるべきはずの学業に打ち込めます。卒業直後にボランティアをしたり、資格のための勉強に集中するなんていうのも悪くないのでは。でも、「既卒」になると就職活動がかなり不利になってしまう。それっておかしくないですか?

獄中記

2022-01-23 13:13:43 | 本-その他
図書館から借りた『獄中記(佐藤優著)』を読了。
本書のタイトルだけは以前から知っていましたが、タイトルからして読む気になれませんでした。時代劇や刑事ドラマの投獄場面を見ているとつい暴力とか罵詈雑言などを連想してしまいます。しかし、本書を読む限りではそういったことも一切なく、逆に獄中での生活が快適で楽しいくらいだったようです。
著者は獄中では「読書三昧」の日々でした。巻末の「読書リスト」を見ると、辞書やら宗教本やら、難しそうな物ばかり並んでいます。それだけ読書が捗ったのでしょう。
もし私が監獄に入ったとしても、1ヶ月くらいなら意外と楽に過ごせそうです。白川静先生の字書とか、漢字や英語関連の本を集中して読めそうですもの。海外旅行ではスマホの電源を落としていましたし、邪魔な通知がなくてかえって楽かもしれません。
ロシアと日本の関係とか政治とか、時事関係の内容が予めきちんと頭に入っていると良かったかもしれません。そういう知識に乏しい私にとってはちょっと内容が難しかったです。
「敵を愛する」という聖書で有名な箇所が気になりました。どうしても敵に対して憎んでしまいますし、非常に難しいことでもあります。


SNSと文章力

2022-01-18 13:57:44 | 日記・エッセイ・コラム
先日の夜、母が友人にLINEでメッセージを送ろうとしていました。某所までバスで行きたいのでその最寄りのバス停の名前を聞きたかったそうです。ところが母ときたらその内容を書く文章がなかなか出てこなくて、何度も私に尋ねたのです。そしてしまいには私もそんな母にイライラしてしまい、ついに怒鳴ってしまいました。さすがにこの件については後で母に謝りました。
母は妹家族や友人とLINEでやり取りすることがちょくちょくあるのですが、スタンプで済ませようとすることが多いです。当てはまるスタンプを探すくらいなら、文章で入力した方が早いのではと思うことも度々。
妹も妹で平仮名が多く、文章もかなり短いです。この間も母に「もちあげます」とメッセージがあったのですが、一瞬「何を持ち上げるの?」と不思議に思いました。実際は「お餅をあげます」と言いたかったそうです…。
私は「分かりました」くらいならスタンプを使いますが、それでも文章で書いたり、スタンプと文章を併用する場合が多いです。スタンプだけだと「軽すぎる」と思われてしまいそうですし、相手に誤解を与える場合もあるかもしれないからです。

この頃、特に若い人が文章を苦手としていると聞きます。たしかにLINEなどのSNSで文章を書いているとはいえ、略語やスタンプで済ませることが多く、とてもそんな文章では正式な場では使えません。別に友人同士で略語を使うには問題ないと思います。ただ、目上の人への連絡やその他論文やレポートなどを書くとなるとそれがきちんとできないのは困ったものですね。
書くだけでなく、読む力も衰えているという話です。最近では漫画や文字数の少ない本は売れているものの、厚い本は嫌われているらしいですね。1ヶ月で1冊も本を読まない人が半数近くいるというのも有名な話です。ネットのニュースも文章の少ない軽い記事が並んでいます。それでは書くこともできないですよね。
私も決して文章力はあるとはいえませんが、せめて新書や入門書が読めるだけの読解力と、場に相応しい文章力が身に付けられればと思います。

あらゆる本が面白く読める方法

2022-01-14 14:49:18 | 本-その他
図書館から借りた『あらゆる本が面白く読める方法』を読了。読書に夢中のゴリラの表紙が印象的です。
「技術篇」と「思想篇」の2部構成になっていますが、特に良かったのは後者。「思想篇」にもうちょっとページを増やしてそれだけで1冊にしてほしいとさえ思っています。「読書でお金は儲かるのか?」とか「社長の読書」など、タイトルだけでも興味深い内容です。やはり著者も『論語』を愛読書にしているそうで、私も繰り返して読みたくなりました。
作家の佐藤優氏についても触れられていて、獄中では読書三昧の毎日を送ったらしいです。たしかにスマホやパソコン、TVもないし、読書に没頭するには最適な場所かも。何か罪を犯して捕まらない限りそういう場所での読書は無理ですので、自宅以外でもカフェなどどこか読書に集中できる場所が欲しいですね。


読書をプロデュース

2022-01-13 14:52:18 | 本-その他
図書館から借りた『読書をプロデュース』を読了。
タイトル、そして表紙に写っているたくさんの本の写真を見て本書を選んだのですが、表紙の写真は著者の部屋だそうです。本好きでもあんなに多くの本を持つのはとても無理…。
著者がTVのバラエティプロデューサーと知って、「ハズレの本を選んじゃったかも…」と少々がっかりした私。TVのバラエティ番組ってあまりいい印象ではないので…。ところが、「マルチタスク」など意見も分かれる箇所はあるものの、意外と良書でした。
特に「速く読み終わることを目的としていませんか?」という箇所には頭をハンマーで叩かれた気分になりました。たしかに図書館から借りる本だと貸出期限がありますし、「速く読み終わらせないと」と急いで読み、結局本の内容が頭に入っていかないことがあります。時間がかかってもいいので、せっかくならじっくり読書を楽しみたいですね。
もう一箇所挙げるなら「どんな年齢でも、どんな立場の人でも、悲しいときは悲しいです。」という文。芸能人だから攻められるべきでないし、上司だから我慢するべきではない。最近は読むことがめっきり少なくなりましたが、人の気持ちを知るには小説を読むのがいちばんなのですね。
最終章では新書について触れられています。新書は私もよく読みますが、1冊1冊がバラエティに富んでいて面白いです。たくさんある新書からまずは本書で紹介されているものを読んでみるのも手かなと思います。


日本は平和な国?~スマホの扱い方から思うこと~

2022-01-08 14:21:35 | 日記・エッセイ・コラム
日本って犯罪の少ない平和な国だと思います。
それがはっきり表れるのが、他人のスマホの扱い。海外ではあんな使い方はしないと思います。

カフェなど席を確保する場合、図書館の本やマイバッグ、タオルハンカチなど大抵は盗まれても平気な物を置いていくのが一般的でしょう。しかし、特に若い人は何とスマホを平気で置いていく場合があります。
外でよくあるのがジーパンなどの後ろポケットにスマホを入れるパターン。中には本体をかなり見えるようにして入れている人がいます。
それと片手にスマホを手に持って歩いているパターン。すぐ通知に反応するようにそういう風にしているのだとは思いますが、大抵そういう人って「歩きスマホ」をしています。

スマホってお財布にもなるし、身分証明書にもなるし、電車の定期券にもなるし、個人情報に繋がるいろいろなものが詰まっています。なのに警戒心なしでスマホを使っている人が多いのが事実。上記のような使い方をしていると、海外だとまず狙われるでしょうね。
昨年末、手に持っていたスマホをガチャンと落とした女性を見かけました。慌ててスマホを拾った彼女でしたが、その後は何事もなかったように平気で「歩きスマホ」。もう「スマホ依存症」という深刻な病気ですね。
私の場合、だいぶ前の話ですが、走った勢いでガラケーをコートのポケットから派手に落としてしまいました。幸いポーチに入れていたので、ガラケー自体は無傷でしたが。それ以降手に持って歩いたりしないで、きちんとバッグの中に入れています。だいいち目がつらくなるので、走行中の電車内でのスマホ操作や「歩きスマホ」はできません。
小さい子どもの「歩きスマホ」も危険ですね。そんな子どもはスマホに夢中で周囲があまり見えていないでしょうし、万が一不審者がいたら一発でさらわれるでしょう。その前にそんな年齢のうちからスマホを弄らせること自体が問題でしょうが。
お財布はきちっと管理しているのに、スマホに関しては無頓着な人が多い。スマホも貴重品として扱わないといけませんね。

語彙とか言葉遣いとか…

2022-01-07 14:43:35 | 日記・エッセイ・コラム
先日、調剤薬局へ行ったところ、親子3人が入ってきました。髪の毛を明るい色に染めたお母さん、小学校高学年~中学生くらいの男の子、まだ1~2歳くらいのベビーカーに乗った女の子の3人。そのお母さんの言葉遣いがつい気になってしまいました。
お母さんが泣いている女の子に対して「うるせーな」とぶつぶつ言い、お菓子を出して「ほら、食べろよ」とあげている様子。男の子との会話ははっきり聞こえませんでしたが、あまりいい雰囲気ではなかったようでした。これが長時間続いていたら耐えられなかったでしょうが、幸いすぐにお薬を受け取って出て行くことができたのでホッとしました。
子どもも可哀想ですが、そんな汚い言葉しか使えないお母さんはもっと気の毒。きっと生い立ちが良くなかったのでしょう。

昔から言葉遣いが悪い人はいたでしょうが、最近ではそれが顕著になっている気がします。「キモい」「うるせー」「うざい」のような言葉ばかり使っている。そのような汚い表現しかできないのでしょうか。
時代と共に言葉はどんどん変わっていますが、現代の日本にも伝わっている、昔からある綺麗な言葉は残していきたいです。「萌黄」とか「茜」など色の表現だけでも表現は豊か。それだけでなく、手紙やメールなどで使われる敬語も美しいです。
思うのですが、使われている語彙の量もどんどん減っているような。私も決して語彙力があるとは言えませんが、「すごい」とか「かわいい」など、在り来たりな表現しかできないのは寂しいですね。
語彙が豊かでかつ言葉遣いが綺麗な人が正直羨ましいです。

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

2022-01-05 14:48:28 | 本-その他
図書館から借りた『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』を読了。
同調圧力については私も中学生の頃から感じていました。人と同じような格好をしないとダメ。成績が良くても悪くても苛めの対象になる。みんなと違う意見を言うと仲間はずれにされる。挙げたらきりがありません。
中学生の頃、進学塾で「青梅」と書いて何と読むか先生から聞かれました。「おうめ」と答えたかったのですが、周囲を気にして「分かりません」と答えてしまいました。それだけでなく、無理に周りに合わせたりなどもしていました。高校時代は比較的周りに流される必要なく、成績が良くても苛められることもなく済みました。
今どきの10代も同調圧力を感じている子が多いらしいですね。特にLINEがその典型的な例で、すぐに返事をしないと仲間はずれにされたり苛めの対象になったり。LINEグループでもランクがある学校が存在することも知りました。自宅近くに某公立高校があるのですが、どの女の子もスカートが極端に短いのにびっくり。きっと標準の丈にすると周りから変な目で見られるのでしょう。幸い「漢検ブラザーズ」からはそういう話を聞かないので安心しました。
最近では、周りに全く人がいない屋外でもずっとマスクを着用していることも同調圧力の例では? TVでも大袈裟にコロナウイルスのニュースばかり。著名人がちょっとでも不正を行うものなら大勢で叩く。
よく「普通でいいんだよ」とか「普通にいい子でいなさい」なんて聞くけれども、そもそも「普通」って何でしょう? そんな質問をされても私だって答えられません。「歩きスマホ」などの迷惑行為や犯罪を犯さなければ考え方や行動はそれぞれの自由では?