10月15日の記事で「電話恐怖症」と派遣会社について触れましたが、もう少し詳しくお話しようと思います。大手の会社ですが、名前はあえて伏せておきます。
その派遣会社に登録したのは専門学校を卒業して間もないころ。未経験でも登録OKだったことと、大手だったことと、登録場所が近かったことが登録した理由。当時のことははっきり覚えていませんが、交通費は出たし、決して対応は悪くなかったと思います。
ただし、派遣会社と頻繁に関わるようになったのは去年の秋ごろから。朝早いと9時ごろから夜は9時近くまで、迷惑電話と思うほど何回も電話がかかってきました。携帯電話でコーディネータと話し中に、自宅に別の営業所からかかってきたこともあります。これがまた、希望していなかったりスキルに見合わないような仕事ばかり。本来1人1人に合った仕事を紹介するのがコーディネータの仕事のはず。また、アルバイトらしきコーディネータがマニュアル口調で早口に話すので、考える余裕もありません。こちらにも都合があるし、一度に2つも3つも紹介を受けると検討する時間がほしいものです。
たとえ希望していない仕事でもつい「はい」と言ってしまいました。というのも、断ると次の仕事の紹介はないのではという考えにとらわれてしまっていたのです。よく考えればそれは単なる時間の無駄でしかなかったのに…。
面接にも何度か行きました。日程はだいたい紹介された日の翌日が多く、当日の夕方の場合もありました。派遣先までの往復交通費はすべてこちらが負担。営業の人と待ち合わせると派遣先へ提出済の書類(自分の職歴や資格などを記載したもの)の確認をしますが、古かったり間違ったりした内容が多かったです。「こちらで訂正します」と言われますが、後日も訂正されたためしはなし。派遣先の人と話をしても、実際の仕事内容や条件が違うことはしばしば。結局はこちらから断ったり、不採用だったりしました。
これは実際に起こったある日のこと。同日に2件の面接(両方ともその派遣会社より紹介)を受け夕方遅くに帰宅。夜にはそれぞれの担当者から不採用の電話が来ました。ところがその後休む暇もなく、同じ派遣会社から2件立て続けに仕事紹介の電話。しかもそれぞれ別の営業所からでした。2つも面接を受けた直後でくたくたなのに…。こちらの気持ちを無視してとにかく早く派遣先へ行かせたいという態度が見え見えでした。
こんなこともありました。派遣先で面接を受けたその夜、営業の人から「企業さんの都合により、採用は停止になりました」という電話が。わざわざ電車賃も時間もかけて出向いたのに、これは怒りをぶつけたくなるほどショックでした。採用停止になったことをどうしてもう少し早く分からなかったのでしょうか。
電話と面接ばかりの毎日に疲れ果て、もう少しじっくり考える時間がほしかったので、ある日「しばらく活動をお休みしたいのですが」と言いました。けれども「別のお仕事の紹介です」というばかりで、全くこちらの言うことに耳を傾けてくれませんでした。紹介だけでなく、登録スタッフのフォローも派遣会社の仕事ではないでしょうか。
このような毎日が数ヶ月続き、とうとう「電話恐怖症」に…。半うつ状態にさえなりました。すっかりその派遣会社に対する信頼をなくしました。こんな応対の悪い派遣会社に頼るよりも自分でアルバイトでも契約社員でも見つけたほうがよっぽどましです。
それ以前は別の派遣会社から紹介を受けて大手企業で働いていましたが、トラブルはありませんでした。そこは営業所が1つしかない、小規模な派遣会社。紹介する仕事の数は少ないけれど、こちらの話はしっかり聞いてくれましたし、就業中は何度も派遣先に出向いてくれました。
これから派遣会社に登録予定の方へ。派遣会社は知名度だけで選ばないほうがいいと思います。