室生寺対面の山懐に有る室生集落を越えて仏隆寺に通じる室生古道沿い。
集落がやがて終わろうとする辺りに「西光寺」と言う無住の寺が鄙びた佇まいを見せている。
この寺の境内に樹齢約300年の「城之山枝垂桜」が在って花の時期には多くのハイカーがここを訪れる。
僕がここを訪れたのは4月30日、この桜の花はほとんど散り終いで、青い若葉の間にいくらか残っていました。
亜鉛鉄板をかけているとは言え茅葺き屋根の特徴はそのままで趣が有る。
本堂の前、桜の樹の下にやさしい顔の地蔵さんが微笑んでいたのはとても印象的です。
この桜の樹は巨樹と言うよりも名木で、弥勒磨崖石仏で有名な大野寺のしだれ桜の親だと言われ、種が室生川を越えて宇陀川に流れ大野寺で芽吹いたとされています。
撮影206.4.30