巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

尾鷲神社の大楠

2006-11-03 | 三重県

 


国道42号線で尾鷲市内に入ってすぐの坂場交差点を左折、海岸を目指して道成りに進むと左手に二本の巨大な楠が聳えている。



海辺の起伏が無い境内に、この二本がどっしりと大地を掴んでいて約5mの間隔をあけて立っているが、互いの枝は重なり合って一つの樹冠のように見える。



広く開いた境内は鎮守の杜の重々しい神々しさは無くあっけらかんとしているので、その分親しみやすく、夏休みの子供がキャッチボールをしていたりするのはが微笑ましい。



二本の内大きい方の楠は、目通り10.2m、樹高18m、もう一本は目通り9.5m、樹高24m、樹齢約1000年以上と推定されている。



尾鷲神社の本殿は元はこの樹の西側にありましたが、宝永の大地震(1707)による津波によって流出してしまい、その後に現在地に再築されたらしいが、この楠はびくともせずにここに留まっている。


寛永13年(1636)紀州藩の調査改め帳には、当時すでに幹周り6.0mあったと記されている。



大きい方の楠の根元には夫婦楠、大国主命・縁結びの神・夫婦和合の神・子授けの神と書いた表示があり、根元の樹瘤が男根のようになっていて注連縄がかけられ、その頂点には小さな鳥居まで立てられている。


撮影2006.8.15


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