紀伊半島の三重県側、熊野灘の広がる太平洋はいつ見ても雄大そのもの、そんな熊野市の日本の渚100選にも選ばれている七里御浜が始まる花の窟神社の直ぐ近く。
神社参道脇の道路を道なりに住宅街へと入り込み天理教有馬分教会を見つけるとその脇の民家前に大きなイブキの老木が佇んでいる。
民家の庭にこんな古木が?と思い調べて見ると、この地は江戸初期の「口有馬城址」に当る場所でこのイブキは当時からこの地に在ったらしい。
根が持ち上がり、一部白骨化も進んで大きな洞も見られるものの、この樹種独特の風格もあり樹齢も約800年と言われています。
目通り5.0m 、樹高11.8m、熊野市の天然物に指定されている。
老体とは言え威風堂々、野武士のような風格を持ち、まだまだ青い葉を一杯つけて衰えは見えない。
撮影2008.12.6