巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

蘇武橋(そぶはし)の榎

2007-02-16 | 奈良県

 


奈良県橿原市の今井町は、戦国時代石山本願寺の家衆である今井兵部が築いた宗派の称念寺を中心とした城塞都市であったようです。


町を囲うように環濠が掘られているのがその名残で、その後江戸時代になると、商業都市に様相を変え大阪の堺と共に「海の堺、陸の今井」と言われるほどに栄えていたようです。


東西600m、南北310mの小さな町ですが、かつて「大和の金は今井に七分」と言われるほどに繁栄した町で、現在旧環濠内にある600軒余の民家のうち、約500軒が江戸時代からの伝統様式を残す町家で、伝統的街並みがそのまま残されています。



この今井町の東側を流れる飛鳥川にかかる蘇武橋の畔に、ひときは大きな榎が聳えている。



今井町の繁栄と共に生きてきたと思われるこの榎の巨木は、背後に近代的なマンションを背負い、車の往来が多い道路脇に立っていて、厳しい環境のもとに活き続けている。



動けない植物にとっては、周りの環境の激しい変化は命取り・・・・・・・この榎もかなりきつい。


幹周り4.9m、樹高14m、樹齢約400年といわれています。


撮影2007.1.4


MAP



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