このカツラの大樹はネットでその存在を知ってからいつぞやは必ず行ってみようと常々思っていた。
奈良方面から熊野に抜ける 国道169号線は紀伊半島を縦断する国道の一つ、大台山系の深い谷を見下ろすように山肌をクネクネ進む雄大な景色を満喫出来、僕の好きなドライコースのひとつです。
一目1000本桜で有名な吉野金峯山寺の麓、宮滝遺跡辺りから紀伊半島横断へと南下、ここから距離にして約40km、時間にして約1時間弱の山岳ドライブ。
上北山村役場前で県道226へと進路を変え「水分神社」前から大平瀬集落の傍らを行く林道で橡谷を詰めて行くとやがて此の桂の木に出逢うことが出来る。
遠い険しい道のりをやっとの思いで辿りついたらこの様です、工事の兄ちゃんには「そんなに有名な樹なんか??」と小馬鹿にされる始末・・・
工事中でもあり、周りの景観もすっかり変わっていたこともあり、ネットで見たあの桂とは全く印象が違って馬鹿に貧弱に見える。
干上がった川原に枯れたように冬姿の此の桂は大丈夫なのかとちょっと心配。
主幹が最近欠損したようで益々いたたまれないけど・・・・・
データーでは樹齢約300年弱、目通り9.2mと成っているが、どうもちょっと気の毒な姿でした。
この先熊野方面へ抜けられるのかと聴いたら、抜けられるはずだけど行ったことが無いので何処に出るか解らないと、地元の人でもいい加減な返事しか返らないほど此の大台山系は奥深い
撮影2009.3.28
周囲の緑がないためか
樹そのものに活力が感じられない
まるで潤いがないようにも…
桂というと
大抵は水との縁が深いので
すごく潤いを感じる樹なのですが…
なんとも悲しい…
この辺りも熊野に抜ける通り道、再度あちらを通ったらもう一度その後の姿を確認してみますね。