和歌山県の高野山と紀ノ川の間に挟まれた山懐には丹生と名の付く神社がおびただしく多い。
丹生とは朱のことで、太古これは、活力と蘇生、死との対決、死霊封じ、呪術具のひとつとして欠かせないものであった。
この朱は辰砂といわれる鉱物から取り出されるが、また水銀も同じく辰砂を精錬して取り出される。
この辰砂をつかさどる神が丹生都比売で天照大神の妹神だとされています。
丹生のつく地名や神社はこの鉱脈地域に広く存在している。
このかつらぎ町紀ノ川沿いの丹生酒殿神社は社記によると、大和国丹生川上に天降った丹生都比売尊及び一族は崇神天皇の時代、その第一御子高野明神はじめ十二王子、百二十の眷属を従えて三谷の榊山の地に天降ったとある。 古文書には石口の御榊山の御瀧の地であったと記されている。
丹生都比売大神は、民人の為に農耕、糸つむぎ、機織り、煮炊きのことなどを教え、特に木の川(紀ノ川)の水を以て酒を醸し奉りてより丹生酒殿と称えられると言う。
そんな難しい話はさて置いて、僕のこのページはあくまでも巨木の紹介ページなので・・・
がらんとした境内は広く開けていて、石鳥居の奥、中央に長く広がった割り拝殿の右手に天をつく大きなイチョウの木がそびえています。
幹周/5.3m、樹高/25m、樹齢は不明ですがまだまだ若々しく活力いっぱいに見えました。
ここを訪れた昨年3月22日にはまだ裸木でしたが「境内を 黄に敷きつめて 大いちょう」 の句碑がイチョウの前に立てられていて、黄葉のころには見事な黄金の絨毯が境内を染めるようです。
再度そのころに訪れてみたいものです。
撮影2008.3.22
楽しみにして待っております。
ほかにも見たいイチョウはいっぱいあるけどね。
有り難う。