河内長野市は大阪南部泉州地域の奈良県、和歌山県と県境を接する金剛山系の山懐の町で、かっては大阪のチベットと言われた地域だそうです。
しかし実際には山懐は大きく開発され新興団地が林立する街になっていますが それでも少し山の中に入ると、山の谷間に小さな集落があちこちに見られる山峡の地です。
大阪市内方面からR170号線でどんどん南進、河内長野市内でR371号線(高野街道)に乗り換え、和歌山県橋本市に出る金剛山系の天見川沿いに進んでいく。
R371に沿って走る南海高野線天見駅近くの出会いの辻を右折して谷川沿いを行き着いたところが流谷八幡宮です。
ここには大阪府内では珍しく大規模な勧請縄がかけられているということで訪れて見ましたが思わずこのイチョウの巨木にも出会えてラッキーでした。
ここを訪れたのはもう1年以上も前、2008.1月、半ば、巣仮冬枯れのイチョウの巨木は斜面の崖場に巨大な樹根を張り巡らせて大きな幹を支えているように見えました。
急斜面 の崖場二のたうち回るような樹根の力強さには目を見張るものがあってこのイチョウの持つ生命力に圧倒されてしまいます。
幹周、4.5m、樹高約30m、樹齢約400年となっていてそれ程の巨木では有りませんが、なんといってもこの根回り、根張りは見る者を驚かすに充分なようです。
境内石垣上にも大きな楠が有って、幹周り約5.5m、樹高約30m、となっています。
この地は大阪と高野山を最短距離でつなぐ旧高野街道沿いに位置し、平安時代中期には京都石清水八幡宮の荘園で、流谷八幡神社は長暦3年(1039年)石清水八幡宮のご神体を勧請して創建されたものだそうです。
撮影2008.1.13