オバマ大統領の過去

オバマ大統領が政治家になる前に、所属していた市民団体　(ACORN: The Association of of Community Organizations for Reform Now)　に対して、政府補助を打ち切る決議が上院で可決されました。以前より、補助金の不正流用等の噂がありましたがありましたが、今回決定的になったのは、YouTube等で、売春婦とヒモを装ったカップルのレポーターに違法なアドバイスをするビデオが’流れた事です。ひとつの事務所でなく、複数の事務所で同じようなやり取りが報告されておりました。これ以外でも選挙人の不正登録の事実も明らかになっております。

市民団体の多くは、弱者救済を掲げている事が多く補助金で運営されている団体が多くあります。ACORNは、その中でも大きく、全国にあります。又，これらの補助金の根拠となる法案は、民主党から提出されております。当然、選挙の時は民主党を応援する事になり、間接的に政府補助金が特定政治団体の活動を支える構造になっております。

で、オバマ大統領との関係ですが，当然ACORNは、民主党から立候補したオバマを、イリノイ州上院議員、上院議員、そして大統領となる選挙で積極的に支援をしております。

オバマが大統領になった事で、ACORNにスポットライトが当たる事になり、長年の不正疑惑が明るみになりつつります。

逆説的ですが，単純な贈収賄ではなく、このような構造的な不正になると追求しにくくなっております。政府補助金が民主党の選挙活動の大事な一部を支えていた事は、周知事実でしたが、市民活動自体を抑制する事は出来ないので、事実上放置状態でした。今回の件で、不正流用以外に政治活動まで捜査が及ぶかどうかは分かりませんが、これらの市民団体を支える政府補助金の根拠である法案の見直し等は当然出てくると思います。

オバマ大統領絡みの不正追求に及ぶ可能性は低いしそんな簡単にバレルような下手な過去は無いと思います。しかし、オバマ大統領の推進する政策が、大きな政府をを目指して、結果的に自分や所属する民主党の支持地盤にする構図があるので、アメリカ市民は本能的に嫌悪感を持ち始めております。

オバマ大統領の政治活動の過去はこのようにうさん臭いところがあります。又，賞賛される事の多い生い立ちについても、大国の指導者として、プラスよりマイナス面が多いのではないかという精神分析もあります。

政策での攻防が激しくなるに連れて、この手のサイドストーリーもスキャンダラスになって来ております。サイドストーリーの中には、決定的なもの、本質的なものもあるので、暫く目が離せそうもありません。