YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

不況からガソリン高騰へシフト

2012-02-21 23:46:21 | アメリカ経済
なんとなくぼんやりと景気回復しているような雰囲気が出てきている。相変わらず失業率は高いし、運転していると店舗の空き家も目立つのだが、数字的にも最悪期は脱している。

原油価格が高値安定していたが、またジリジリ上がってきている。そう、ガソリン価格も上がってきた。

アメリカの年間ガソリン使用量は、125,871,000,000 ガロン。ガロン当り $0.01 値上がりすると、単純に $1.25B(約1千億円)の可処分所得が消える事になる。もし $1.00/G 値上がりすると $125B(約10兆円)が吹っ飛ぶ。

景気復活傾向で再選可能性が上がってきたオバマ大統領に対し、きっちりと論議を挑みそうに無い共和党は情けない。目立ってきたガソリン価格の高騰で、グリーンエネルギー政策、中東外交、そして景気回復、雇用対策の失敗を非難しようという味噌糞一緒の感情的な攻撃になっていくであろう。

2008年の原油、ガソリン高騰の時は、共和党がブッシュ政権を叩きまくったので、おあいこなのだが、ちょっとしょぼすぎる。

ガソリン高騰で景気が腰折れする可能性も高いので、あながち間違いでもないのだが、共和党、保守系のガソリン高騰を根拠にした食傷気味のオバマ政権批判が続くだろう。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
危機感の欠如について (snowbees)
2012-02-24 19:25:23
MCHCの小林社長は、研究者出身という特異なキャリアであるが、現状では、最も注目すべき経営者だと思う。同氏のインタビューは下記:

http://globis.jp/1414-8
返信する

コメントを投稿