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健康保険改革法案 アップデート 上院可決

2009-12-24 23:55:50 | アメリカ政治
共和党の憲法違反審議要請を蹴飛ばし、先程クリスマスイブ早朝に健康保険改革の上院案が可決されました。

別々に可決された下院案と上院案の調停が行われ一つの法案となり、下院、上院で再び採決となります。オバマ政権としては、1月26日の一般教書演説までに議会を通過させ、署名に漕ぎ着けたい意向のようです。

上院、下院で違う案を可決させて、調停に持ち込んだのは、下院で大きく過半数を上回り、上院でもスーパーマジョリティー(100議席中の60議席以上)を持っている民主党が、なかなか一枚岩になれない事が大きな理由です。(アメリカは採決の党拘束がないので、民主党提出の法案だからといって民主党議員全てが賛成するわけではありません。)法案可決には、最終的に上院通過が必要ですので、下院に比べて保守傾向が強く、スーパーマジョリティーぎりぎりの民主党が、法案を通すために作戦として上院案として可決出来るものを既成事実としてつくり、下院をそれに併せようとしたものです。

上院案可決が確実になった先週末より、民主党内で興味深い動きが出てきております。

Blue Dogと呼ばれる共和党支持の強い選挙区の中道保守よりの民主党下院議員の一人が、共和党への鞍替えする事を発表しました。理由は民主党の方針と、下院議会議長ペロシ女史の機会運営のやり方について行けないというものでした。今後、追随する民主党のBlue Dog議員が出てくると考えられています。

下院案で中絶に対して政府補助金が使われない事を訂正条項として入れさせた中絶反対派の民主党議員に対して、ホワイトハウスから既に圧力がかけられています。改定条項を提出した本人がTVインタビューで語っておりました。

民主党にとっても、共和党にとっても、ホワイトハウスーオバマ大統領にとっても、アメリカ市民にとっても、熱いクリスマス休みが始まります。


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