YS Journal アメリカからの雑感

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ObamaCare またしても違憲判決 (追記あり)

2011-02-01 05:38:32 | アメリカ政治
昨年12月に、バージニア州の司法長官の訴えに対して、既に違憲判決が出ているが、今日、フロリダ州の司法長官の訴えに25州が相乗りした裁判でも、違憲判決がでた。先日の下院での廃案決議可決に続き、Obamacare の違憲性が次々と暴かれていきている。(今更という気がしないでも無いが)

裁判については、最終的に最高裁判所で争われると予想されている。(結審は2012年の夏頃)、廃案決議は、未だに上院の過半数が民主党なので、審議優先が民主党のリーダーにあり、審議のメドもたっていない。

最大の論点は、政府が市民に対しサービスの購入を強いる事が出来るかという事であるが、判決では、出来ないとしている。政府が購入を強要出来る事が、ObamaCare の中核であるので、この部分が違憲であるので、法案自体が成立しないとの結論である。(追記:この部分は重要で、二千ページに及ぶ ObamaCare の部分的なサバイバルを許さない、突っ込んだ内容となっている。オバマ大統領は、一般教書演説の中でも改善を受け入れると表明しており、裁判で負けても部分的に法律が生き残れば、究極的なゴールである "Single Payer" (政府による健康保険)への道が残ると考えているような気がする。)

これから、リベラル、民主党、ホワイトハウス、オバマ大統領と、違憲判決については、訳の分からない事を再び蒸し返して言うと思うので、アメリカの馬鹿を見分けるのには都合が良い。(既にはっきりしているが)一番あり得る議論は、法の話ではなく、感情的な話に持っていこうとするだろう。健康保険が無くて破産したとか、治療が受けれないとか、死んだとかという類である。次は、ObamaCare が廃案になると財政赤字が拡大するという、経済的に全く辻褄の合わない議論。昨年の審議最中でも碌な議論が無かったので、新しいものは出てこないであろう。

ホワイトハウスもエジプト問題で大忙しなので、控訴し忘れたりすれば、平和な日々が早く来そうだ。(そんな事はあるわけないが)


追記:重要な判決なので、原文を貼付けておく。


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